飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

映画「エリジウム」(監督:ニール・ブロムカンプ)を見た

2013-09-30 | Weblog
 ■製作年:2013年 ■監督:ニール・ブロムカンプ ■出演:マット・デイモン、ジュディ・フォスター、シャルート・コプリー、他 社会人になり20数年経ち、映画館で映画を見るという習慣をすっかりしなくなってしまった私に映画館で映画を見るということを復活させたきっかけとなったひとつが南アフリカ出身の映画監督ニール・ブロムカンプの「第9地区」という映画を見たことでした。全く無名の映画 . . . 本文を読む
コメント

映画「ヘアスプレー」(監督:アダム・シャンクマン)

2013-09-27 | Weblog
■製作年:2007年 ■監督:アダム・シャンクマン ■出演:ジョン・トラヴォルタ、ミシェル・ファイファー、ニッキー・ブロンスキー、クリストファー・ウォーケン、他 今日もミュージカル映画で、「ヘアスプレー」についてです。この映画、ブロードウェイの映画化作品なのかなと思っていたら、その前に元となる映画があったんですね。つまり、映画⇒舞台⇒映画という順番となったという流れの . . . 本文を読む
コメント

映画「シェルブールの雨傘」(出演:カトリーヌ・ドヌーブ)

2013-09-26 | Weblog
■製作年:1964年 ■監督:ジャック・ドゥミ ■出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ニーノ・カスティルヌオーヴォ、他   俯瞰して雨の降るなか色とりどりの傘をさして街行く人を撮った映像と哀愁溢れるメロディの音楽が流れるオープニング・シーンが印象的な「シェルブールの雨傘」を見ました。全編が歌で綴られるフランスのミュージカル映画、主演はカトリーヌ・ドヌーブ。この映画の特徴は、全編が歌でと書 . . . 本文を読む
コメント

映画「ムーラン・ルージュ」(監督:バズ・ラーマン)

2013-09-25 | Weblog
■製作年:2001年 ■監督:バズ・ラーマン ■出演:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ、他   今日もミュージカル映画です。わかりやすいし、歌の力で抑揚もあり感情移入がしやすく、見ていて楽しいですね。で、今日はニコール・キッドマンが主演した「ムーラン・ルージュ」です。私はこの映画を公開当時映画館で見て、感動してサントラ盤を購入した記憶があります。その時 . . . 本文を読む
コメント

映画「エビータ」(出演:マドンナ)

2013-09-24 | Weblog
■製作年:1997年 ■監督:アラン・パーカー ■出演:マドンナ、アントニオ・バンデラス、ジョナサン・プライス、他   マドンナが歌う「ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ」が魂を揺さぶられ最高にいい、ミュージカル映画「エビータ」を見ました。この「エビータ」はアルゼンチンの実在したファースト・レディであるエバ・ペロンの生涯をミュージカル仕立てで見せる映画です。マドンナ版の . . . 本文を読む
コメント

映画「シカゴ」(監督:ロブ・マーシャル)

2013-09-23 | Weblog
■製作年:2002年 ■監督:ロブ・マーシャル ■出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア、ジョン・C・ライリー、他   ミュージカル映画「ナイン」で私の心を引いたロブ・マーシャル監督による「シカゴ」を見ました。この映画は劇場公開された当時も見ているけれど、今回見た印象のほうが断然よかったです。私の好きな映画監督の一人フェデリコ・フェリーニの影響 . . . 本文を読む
コメント

映画「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」を見た

2013-09-20 | Weblog
■製作年:2012年■監督:アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・デ・オリヴェイラ■出演:イルッカ・コイヴラ、ヴェントーラ、リカルド・トレパ、他 この映画を見に行こうと思った要因は、アキ・カウリスマキ監督が参加していることです。そうでないと、タイトルからして私が積極的に行こうとあまり思えなさそうな作品がイメージにあります。なんでこんなタイトル、「ポルトガル、ここに誕 . . . 本文を読む
コメント

「妖怪の理 妖怪の檻」(京極夏彦)を読む

2013-09-19 | ワンダーゾーンの世界
人気作家・京極夏彦氏による妖怪論「妖怪の理 妖怪の檻」を読みました。文庫本にして500ページを超えるそれは読みごたえのあるものでした。内容も驚くほど妖怪についてマニアックな視点についても捉えており、京極氏の小説のベースにあるものが、氏が興味あるジャンルについて経年により集められた膨大なる資料とそれらによる知識の蓄積により築き上げられたものであることがよくわかります。理屈抜きで妖怪が好きではないと書 . . . 本文を読む
コメント

「妖怪談義」(柳田國男)を読む

2013-09-18 | ワンダーゾーンの世界
「遠野物語」で有名な民俗学の大家・柳田國男の「妖怪談義」を読みました。先日の私のブログに書かせていただいた小松和彦氏の本でも柳田のこの本は妖怪研究のひとつのエポックなものとして取り上げられていたものです。ここでは柳田は妖怪と幽霊について区別しています。それは妖怪は場所に、幽霊は人につくのだという分類です。この区分けはとてもわかりやすいのですが、現在の研究によると柳田の区分け道理にはいかないというこ . . . 本文を読む
コメント

「妖怪文化入門」(小松和彦)を読む

2013-09-17 | ワンダーゾーンの世界
やっと秋の息吹を感じ始めるこの頃ですが、今夏には美術界では妖怪展ブームもあって私も理解を深めるべく?小松和彦氏の「妖怪文化入門」を読みました。小松和彦と言えば妖怪研究の第一人者であり、そのジャンルを時にはわかりやすく時には学術的に解説してみせるというのが私の氏への認識です。この本では小松氏は過去の様々な妖怪研究の成果のエッセンスを簡単にまとめながら、氏としての妖怪へのの理解を披露しています。それは . . . 本文を読む
コメント

映画「キャプテンハーロック」(原作:松本零士)を見た

2013-09-16 | Weblog
■製作年:2013年 ■原作:松本零士 ■監督:荒牧伸志 ■声の出演:小栗旬、三浦春馬、蒼井優、他   松本零士の原作のフルCG映画「キャプテンハーロック」を見ました。正直、松本零士の作品、たとえば「銀河鉄道999」とか「宇宙戦艦ヤマト」など人気の作品がありますが私はあまり好きではなく、積極的に見てきたというわけではありません。むしろ、私はフルCG映画であり、ジェームス・キャメ . . . 本文を読む
コメント (2)

good感性!監督:スティーヴン・ソダーバーグの映画#23・・・「サイド・エフェクト」を見た

2013-09-13 | スティーヴン・ソダーバーグ
■製作年:2013年 ■監督:スティーヴン・ソダーバーグ ■出演:ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、他   スティーヴン・ソダーバーグ監督のこれが最後となる映画?「サイド・エフェクト」を見ました。今、日本では宮崎駿監督の引退が新聞やテレビでトップニュースになるなど話題になっているのですが、海の向こうのアメリカではまだ50歳そこそこのソダーバーグ監督が . . . 本文を読む
コメント (1)

鏡花幻想の迷宮へ⇒②

2013-09-12 | 泉鏡花
泉鏡花という明治・大正期に活躍した近代小説の大家の作品を読みづれぇ・・・と思いながらも、このブログで100回の記事を書く事ができました。今日は51回から101回までの過去記事のリンク集です。  ◆鏡花幻想譚への接近#51・・・『演劇界』8月号/特集・泉鏡花の世界 ◆鏡花幻想譚への接近#52・・・『評釈「天守物語」 妖怪のコスモロジー』笠原伸夫(国文社)を読む ◆鏡花幻想譚への接近# . . . 本文を読む
コメント

鏡花幻想譚への接近#101・・・映画「陽炎座」(監督:鈴木清順)

2013-09-11 | 泉鏡花
■製作年:1981年■監督:鈴木清順 ■出演:松田優作、大楠道代、中村嘉葎雄、楠田枝里子、原田芳雄、他   鈴木清順監督の「陽炎座」は泉鏡花の小説をベースに作られています。作られているのですが、これは鏡花の小説を映像展開のベースにしているというだけで、話自体の展開は原作とは異にしている(「陽炎座」以外にも「春昼・春昼後刻」などがベースになっている)と言った方がいいのではないかとと思い . . . 本文を読む
コメント

鏡花幻想譚への接近#100・・・笠原伸夫の「春昼」「春昼後刻」論を読む

2013-09-10 | 泉鏡花
新聞等では五輪の経済効果がうたわれる日々です。さて、泉鏡花の小説「春昼」「春昼後刻」を読んだのですが、なかなか手ごわい小説。研究者はこの作品をどう読んでいるか?笠原伸夫氏による「泉鏡花 エロスの繭」という本に収められている「春昼」「春昼後刻」論を読み、気になった部分を引用してみました。    ◆物語には二つの異質な時間が表層部と内層部とにわかれて流れている。一つは現在形の時 . . . 本文を読む
コメント