せっちゃんの毎日

せっちゃんの日々の記録

父の事・・・?(昔話し)

2005-08-03 21:42:00 | 昔話
他の人のブログを見ていたら家族の事に
ついての投稿・・・?

私も3年ほど前に亡くなった父を思い出し
ました。
私の父は、15歳の年に秋田県から北海道の
叔母を尋ねて行ったそうです。叔母の家は
当時鳶職(とびしょく)をしておりそこに
住み込みで働きに行ったそうです。

まだ戦争前で暮らし振りは随分と貧しかった
らしく次男坊だった父は色々な所に奉公に出され
一人で北海道の叔母を尋ね手に職をつける積もり
だったそうです。しばらくして、今の北海電力に
入り資格試験などを取り私が産まれた年頃に独立
したそうです。
勿論学歴も小学校しか出ておらず資格試験の時な
どは大変な苦労をしたそうです。
私の子供の頃にはよく無灯農家の家へ当時乗って
いたオ-ト三輪車で田んぼの畔を走って仕事に行
っていたものでした。
母は、朝3時起きで皆の(住み込みで10人の職人)
お弁当を入れて朝ご飯を食べさせ出してやってい
ました 何時も不思議に思って居た事…父のお弁当
だけ大きな焼きおにぎりだったのです。勿論おかず
などは入りません…お釜の蓋の上で母が両手で余る
ほどのおにぎりをにぎっている光景が思い出されます。

大人になってから父と一緒に仕事に出る事になり
場所が遠かったものですからお昼も過ぎて、返る
頃には二人共お腹が空いて動けません。
そこで私が父に「食堂に入って何か食べよう?」と
言いますと「にぎりめし持ってくればよかったなぁ」
などと言います 運転していた私が食堂を見つけて
止めますとまだ渋った様子です 他にお客もいない
店で「カツ丼二つ!」と注文すると父は落ち着かない
様子で「ナンボ(いくら)するんだ?」と聞きます。
「私が払うからいいよ!」と言うと何も言わずに食べ
始めました。車に乗ってから以前から聞こうと思って
いた事を聞いてみました「どうして焼きおにぎりしか
持ってでないの?外食はしないの?」と、すると父
「母さんの造った物しか美味いと思わん…特に人の手で
にぎった物は食わん!」と言いました。見かけは頑固
親父でとてもそんな神経質に見えないのに・・・!?

私はおにぎりを作るたびに父の焼きおにぎりを思いだし
ます 年を取って入れ歯になっても母に焼きおにぎりを
にぎらしていた父を・・・・