新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「昨日は皆様はさぞ驚かれたことでしょう」

2021-09-29 08:15:01 | コラム
私は全く驚かなかったが:

件名に掲げたのは、今朝のテレ朝のグッドモーニングでの女性アナウンサーの第一声だった。私は「確か自民党総裁選挙戦からTK候補が離脱したとは聞いていないが、そんなことでもあったのか」と、一瞬喜んでしまった。しかしながら、残念ながら(TKさん、失礼)そういう問題ではなく、ジャニーズの櫻井翔と相葉雅紀とやらいう嵐の者が結婚を発表したということらしかった。そう言われて見れば、昨日からそんなことでテレビ局どもが騒ぎ立てていたようだったと思い出した。ではあっても、相葉何とかが嵐とやらの一員だったことを知り得たのは収穫だった。

今更嘆いても何の意味のないことだが、私は我が国の報道機関は視聴者や読者を、そういう程度にある者たちだと認識して、その水準に合わせて番組を編成し、記事を書いていると認識しているのだから、「なるほど、そういう事だったか」と、再確認できただけのことだった。それにしても情けなかったのは、各局の女性のアナウンサーたちがあのガキどもの成れの果てのご結婚を心から祝福しているような口調だったことだ。一流の大学から優秀な成績で入社したのだろう彼女たちは、そもそもミーハーなのか、勤務先でミーハーに仕立てられたのかなとウンザリだった。

ここまででも十分に嘆かわしいのだが、その後で結婚した相手を例によって「一般人」と表現したことには、毎度の事ながら苛立たされた。と言うのは、私にはこの言葉遣いは「彼らは芸人の世界にいる者が上であって、正常な世界に暮らしている人たちを見下しているか」のように響くからだ。そこで「一般人とは」を広辞苑で調べてみた。それは「特別の地位・身分を有しない人。またはある事に特に関係のない人。普通人」とあった。それならば、私は「普通人」の方を採りたい。私は飽くまでも彼らよりも普通の世界に生まれ育ったと自覚しているから言うのだ。

何度も引用してきた事だが、その昔に大宅壮一氏がいみじくも指摘した「一億総白痴化」は、低俗なテレビ局、広告宣伝会社、新聞も含めて良いだろうが、蔓延ることによって、益々その傾向が顕著になってきたと慨嘆している今日この頃であり、昭和一桁の超後期高齢者なのである。



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