新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

東京都の感染者が増える訳だ

2020-12-26 15:16:13 | コラム
東京の中心部のあの人出は問題ではないか:

本26日は主治医の指示に従って公共交通機関を避けて、愚息の車でここ新宿区から巣鴨の染井霊園に亡父の祥月命日の墓参りに行った。その後に愚息の発案で年末の買い物が出来るかと築地の場外市場に行ってみた。築地には有楽町から晴海通り経由で行った。銀座に入ってからは家内が感心するほど多くの人の波が動いていた。築地の場外市場近辺では交通整理が出ているほどの混雑で、駐車場の入場待ちの車が列をなしていた。そこで築地はキッパリと諦めて帰って来た。

その前には、巣鴨では私が必要とする衣料品の補給があったので、永年買いに行っているUNIQLOよりも安いと思っている赤パンツで有名なマルジまで地蔵通りを歩いて見た。この通りにはこれまでは父の本当の祥月命日である12月24日に来ていた。だが、この日は「四の日」の縁日で多数の屋台が出て混雑するので、時節柄「密」を避けて、愚息の時間が取れる26日に延期した次第だった。屋台が出ていないこの通りを歩いて事がないので、その様変わり振りをゆっくりと観察できたのだった。

そこに展開されていた景色は、意外と言うべきか矢張りとすべきか判断出来なかったが、大袈裟に言えば様変わりだった。即ち、更地になっていた所が2~3箇所あったし、閉店して板張りになっていた店舗もあれば、イオンのマイバスケットや新規のコンビニ出ていたりしていた。それは「老人の原宿」などではなく、ごくありきたりの商店街に近い雰囲気だったのだ。歩いている人たちも高齢者よりも若者の方が多いのではないかと思わせられた。私は取りも直さず「高齢者は人混みを避けている」と見たが、私も含めて彼らは散財する余裕がなくなったのではないかと疑った。

銀座から築地に話を戻そう。私は如何に年末で正月の備えをせねばならない時期であるとは言っても、連日のように曜日毎の感染者の記録的増加が報じられている最中に、あれほど多くの人が敢えて密集の中に何も恐れずに中に入って行けば、感染者が増えていくのは当然であろうと思わずにはいられなかった。こちらは万全の防御態勢でしかも車の中にいたのだから安全地帯だと思うが、密でありソーシャル・デイスタンスとやらも取れていないのでは、来年の1月第2週辺りの感染者の数が思いやれる。

昨25日には菅首相も記者会見をされて懸命に自粛を訴えておられたし、小池都知事も厳しい表情で「ステイホーム」と得意のカタカナ語を駆使して在宅を呼びかけていたではないか。私が危惧することは「多くの都民や近県の人たちには英語は通じなかったのではないか」なのである。お二方の呼びかけは、彼らの心には響いていなかったようだ。何れにせよ、「これでは仕方がないな」と思わせられた、一時の東京都心の旅だった。



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