輸送業界の24年問題と甲子園の夏の野球:
この件を読売新聞がオンラインで報じていた。実は、当方は大谷君の出身校である岩手県の花巻東高校が登場した日に、偶々輸送業界の関係者から応援団の輸送についての問題点を聞く機会があった。
その関係者は「現在では、バスであれほどの応援団を送り込むのは大変に難しい事業であり、いっそのこと新幹線を利用すればと勧める」と言うのだった。それは「岩手県からバスでは先ず東京都内までで、現行法でバスを切り替えねばならないだろうし、ドライバーも最低でも2名が乗っていなければならない。東京から兵庫県までは止まらずに走り続けても8時間以上を要するのだから、岩手県からと同じ体勢を採って、トイレ休憩と食事の時間を含めれば10時間以上の長丁場になり、輸送費の総計は半端じゃなくなるだろうからだ」との説明だった。
話はここまでで終わりではなく、「あれほどの人数が、もしティームが勝ち上がれば、兵庫県内か近県に宿泊するとなれば、それだけでも膨大な投資となるだろう。しかも、バスは甲子園まで輸送したところで待機するのではなく帰ってしまうはずだから、帰路の輸送の手配が必要になるので、そこまで配慮も必須だ」と補足した。
それとは別な件であるが「あの炎熱下の甲子園で何時間も声をからして応援すれば熱中症の危険もあるのではないか」と言うのだった。マスコミの心配はと見れば、専らグラウンドに出て一所懸命に野球をする高校生の健康状態に重きを置いている。片手落ちではないのか。
だが、応援にくる地元の人たちと、不幸にして20名の枠には入れずに炎天下の甲子園の古き椅子を利用して、メガホンを振り回して懸命に応援の歌を歌っている者たちへの配慮はないようだ。あの野球部員たちに熱中症の危険はないのか。私は如何に郷党の名誉を担っているからと言って、何故県代表の野球にあれほど熱中するのかは未だに理解できていない。
甲子園側はスタンド全体を覆う屋根をつけると言っているようだが、問題はそんなところにあるのではなく、温暖化対策に焦点を絞るべきだと思えてならない。と言えば、アメリカでは一般的ではなくなりつつあるドーム式競技場の新設の話になってしまう。最早温暖化を人力で阻止できないのだろうから、日本高野連も朝日新聞社も真剣に本気であの野球大会の在り方を再考すべき時が来ているという認識はあるのだろうかと言いたくなる。
24年問題からは論点が離れるが、念のために付記しておくと「私は高校のスポーツの全国大会廃止論者」なのである。さらに、筆者からもう一言申し上げておくと「続・続アメリカ合衆国では」は「本日中に構想を練っておきます」なのであります。
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