無事にマイナポイント取得の手続きを完了した:
昨2日でマイナンバーカード取得の手続きから合計すれば、新宿区客所を4回訪れたことになった。実は、この4回の中の1回は準備不行き届きのために、係の方にやり直しを命じられて、ではなかった丁寧に諭されて、帰宅せざるを得なかったので生じた「骨折り損の何とやら」だった。念の為に補足説明しておくと、区役所は我が家から交通の便が最悪で、バスならば2回乗り継いでから徒歩数分、徒歩のみならば40分もかかってしまうだろう歌舞伎町の外れにあるのだ。
既に難なく取得しておられただろうディジタル世代の方々には何でもなかったことだと思っているが、70歳になった年から止むを得ぬ事情でPCを導入して物を書かねばならぬことになり、昨年10月にドコモのからの5度のDMに刺激され、清水の舞台ならぬ当アパートの13階から飛び降りる覚悟で、らくらくスマートフォンに切り替えた程度の時代遅れの身にとっては、矢張り想像していた以上の難事業だったし、ガラケイとやらも扱いかねている家内にとってはチンプンカンプンだった。
今では息子たちの介助を受けて少しはこなせるようになっては来たが、何かと言えばIDだのパスワードだの、やれ何のと要求してくる登録や購入の手続きの煩わしさには「やる気」を失わせられる。何年前からだったか覚えていないが、国立国際医療研究センターの支払いが自動会計機に替わったときには、常に介添え役の女性係員が立っていたし、未だに機械の前でまごついて係員が駆けつけてくる高齢者は後を絶たない。
この自動会計機などを克服するのは未だ易しい仕事なのだが、昨日体験したマイナポイントの手続きは高齢者にとっては「とんでもない代物」だったようだった。我々夫妻の前のお二方は高齢(と言っても、我が方よりはお若いだろうが)の女性は、その手続きをせねばならないPCに指導する係員が付いていても、長時間掛かり切りで、我々は一向に呼ばれなかった。これは予測できる事態だったので、焦りもせず、苛立つこともなく待っていられた。
実際に自分の番になると、矢張り係の方が指導して下さるのだが、その説明と指示がなければ、かなりの場面で立ち往生になるだろう事は容易に推測できた。即ち、そこはIDやパスワードや生年月日や郵便番号等々を、説明文を理解してからテンキーを打って入力せねばならない世界だったのである。他には住所・氏名や、取引銀行名はローマ字入力に設定されたPCのキーを叩いて入力するのだった。私は自慢にも何にもならないが、係の方の指導宜しきを得て遅滞なく完了したが、家内の分は代行せざるを得なかった。
大きな課題をやり遂げてから痛感したことは「このマイナポイント取得までの一連の手続きは、ディジタル化されてしまった時代が来るとは知らなかったアナログ世代にとっては大きな負担になるだろうし、何のことか解らずに取得に動こうともしなくなるだろう」なのだった。同時に、ディジタル・ディバイド世代だから言えることは「何処の何方がお考えになった事か知らないが、もう少し優しいアプリケーションなのかソフトなのかをお作り頂けなかったのか」なのだ。
区役所ではマイナンバーカードとマイナポイントの取得が同じ場所なので、色々な混乱の状況が見えるのだ。我々の隣に立っておられた高齢の女性はマイナンバーカードの受領に来られたのだったが、どうやら本人確認となるものを持参されなかったようで、長時間説明を受けてすごすごと帰って行かれた。「さもありなん」なのだ。我々も前日に、あるナンバーを取得していなかったので引き下がらざるを得なかったのだ。でも、「そんなナンバーが必要だとは聞いてなかったよ」だったのだが。
なお、健康保険証は目出度くマイナンバーカードに組み込まれたが(で良いのかな)、係の方の解説では「未だ、カードを読み取る装置を導入できている医療機関は全体の30%にも満たないから、当分の間は紙の保険証を使って貰うことになるでしょう」だった。河野太郎大臣はこの説明を何と聞かれるか。あんな事をぶち上げられる前に、ディジタル担当大臣として、カードからマイナポイント取得に至る手続きを誰にでも優しいものにされるのが先決か問題も知れないと思うのだ。
矢張り、カタカナ語にも触れておこう。私はdigitalを「デジタル」と表記するのはおかしいと思うのだ。「ディジタル」とする方がより英語の発音に近いのだから。
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