スワローズの惨敗だったが、さて今夜は:
昼間に見ていたアメリカのWシリーズの迫力に圧倒されていた後だっただけではなく、ラグビーの日本を代表するクラブティームとニュージーランドとの気迫に満ち満ちた試合を見ていたので、スワローズの僅か1安打の弱々しさが余計に際立って見えてしまった。このシリーズはバッファローズの中継ぎ投手たちの力強い150km台の速球にスワローズ打線が何処まで対抗できるかと、迫力に欠けるスワローズの先発投手・小川がどの程度保つかに懸かっていると予想していた。
昨夜はそのバッファローズが誇る速球派の宇田川と山崎颯太郎が前回と同様に、山田・村上・オスナを抑えきってしまったのが目立っただけではなく、抑えとして期待されていたマグガフが前回と同じような9回での一塁への悪送球でバッファロー追加追加点を与えてしまった辺りは、見ている方が辛くなった。私の持論では「ティームの弱点は『ここ一番』という時に悲しいほど露呈される」のだが、マクガフがあれほどまでの欠陥だったとは意外だった。
先発させた小川も山崎福也も良く耐えていたが、球威不足ではと危ぶんでいた小川が、折角ベンチが吉田正尚を申告敬遠にして「与し易い」と見た杉本に高目を投げて致命的な1点を取られてしまった。私はここまでで勝負あったと見ていた。即ち、山田と村上が完全に抑え込まれていたというか極めて状態が悪いのでは、バッファローズの速球派の中継ぎ投手たちにホールドのポイントを与えるだけだと見切っていたからだ。
事実、中島監督はこの1点を守り切る作戦に出て、抑えだったはずの平野までを中継ぎに投入していた。見事な継投作戦だった。
私はジャイアンツが嫌いなだけで、何れのリーグのどの球団も贔屓にしていないのだが、昨夜のようにスワローズが惨めな負け方をするのを見せられては、本日の第7戦ではスワローズが宮城を打ち崩し、アメリカ人なのに速球派とは言えないサイスニードが、調子が出てきた吉田正尚以下のバッファローズ打線を何とか6回まで抑えきって、石山・清水・マクガフと繋いで逃げ切り、第8戦まで持ち込めれば面白い展開になると希望している。
だが、その為には投手陣ではマクガフの代役で、何処かに木沢を挟まねばなるまいし、自信喪失とまでは言わないが浮かぬ顔をしている村上宗隆が何処まで生気を取り戻せるかに懸かっていると見ている。だが、バッファローズの投手も捕手もオスナの弱点を完全に把握してしまったし、サンタナの守備は危なっかしいし、中村悠平は投手陣のリードだけで手一杯らしく打つ方には手が回っていない状態では、頼りに出来るのは塩見だけでは辛いなと思わざるを得ない。
バッファローズは吉田と杉本がマークされても、太田や安達や紅林が何とかしているので、今夜の第7戦で決着を付けてしまう可能性が高いのではと見ている。先ほどTBSの関口の時間に出た落合博満は「スワローズは村上次第」と言っていたが、全く同感である。村上は私がジンクスだと見ている「マスコミの過剰な礼賛」から何時になれば解放されるかではないのか。
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