新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月6日 その2 外国人労働者受け入れと入管法改正

2018-11-06 11:13:31 | コラム
入管法改正と外国人労働者受け入れの考察:

安倍総理とその内閣のこの方針には野党は当然だが反対が多い。かく申す私も反対している。それはプラスとマイナスの面を比較すると、マイナスの面の方が多く見込まれてしまうからだ。政府も関係官庁も直ぐ近くのここ新宿区の現状すら見ていないと思えるから言うのだ。この街を一歩でも歩けば、「ここが東京の一部か」と疑いたくなる。彼らは合法的に招き入れた外国人ではない。

その上に今度は政府が招き入れようというのだ。外国人専用の宿舎でも造って受け入れようと出もすれば、自宅通勤をしている日本人社員は差別されたことになりはしないか。

ところで、安倍総理に対する評価だが、「この世には100%完璧などという人などいる訳がない。私の安倍晋三氏への評価は「彼が史上最高の総理大臣か否かは不明という巣そうではないとしても、現状求め得る最上の選択である事は間違いない」である。それは、安倍総理にしたところで、第二次内閣発足以降に{???」と思わせた施策も確実にあったと思う。現に、アベノミクスによるデフレ退治などは未だその途上に止まっている。

外国人労働者受け入れ策もマスコミやや等が指摘するような危険な要素を含んでいるのも間違いないと思っている。私も反対している理由はここ東京都新宿区百人町界隈の外国人の跳梁跋扈の惨状を毎日見ているからだ。他国からの労働者を含めて移民の受け入れには事ほど左様に問題が多いのも確かだ。だが、百歩譲ったことを言えば、実際にやってみて如何なる結果が出たかで判断すべきではないのかとも考えている。

中間選挙トランプ大統領

2018-11-06 08:34:35 | コラム
もしかするとアメリカの産業界の実態に目覚められたのか:

我が国のテレビはかなり一所懸命にアメリカの中間選挙(midterm electionsで良いらしいが)におけるトランプ大統領の懸命な(必死の?)遊説の状態を採り上げて報じている。主に回っておらるのが自らの支持者が多いと聞くラストベルト言われている地域だったが、最後にはそれ以外と思わせる民主党が強そうなところにも行っておれるのは、危機感の表れでもあると専門家は解説する。

私が各所で行われた演説の内容に興味を感じた。特にNHKが特集したイリノイ州では人口を上回る8,000人が集まった田舎町の地方空港の格納庫での演説が面白かった。私はこれまでに何度も「トランプ大統領は(アメリカの産業界等々諸々の実態に)無知なのかあるいは不勉強か、あるいは十分にブリーフィングを受けられて何事もご承知か、あるいはご承知であっても無知を装って強硬発言をしておられるのか」が解らないと指摘して来た。

その点だが、この格納庫での喜色満面の演説ではアメリカ貿易赤字が巨額である事については、何を思われたのかいきなり「日本が最も怪しからん」と切り出し、中国、カナダ、メキシコ等は後回しになった。誰が聞いても論旨は破綻していると思うだろう。だが、ラストベルトに入るだろうイリノイ州の田舎町で8,000人もの聴衆の何割がアメリカの貿易赤字が歴史的にも何故したか、何処の国からの輸入方で肥大しているのかの実態を心得ているだろうか。

長年の間アメリカの会社の一員として勤務してきた私は、一般論として「アメリカ人が如何に自分の州以外のことに精通していないか、国際情勢に対する関心が低いか、あるいは自分の州外に出て行った経験がない者が数多くいること、新聞は言うなれば地方紙ばかりで州内の出来事を優先し国際情勢を伝えるページが極めて少ない(現に第一次安倍内閣の総辞職はベタ記事以下の扱いだった)」等々を承知している。ズバリと言えば、住民の関心事は自分の現在の職の安定(job security)と(広い)州内の状況に興味が集中しているのである。

何処でも良いからアメリカの都会でも良いだろうし、インターステイトフリーウエイの傍らにでも立って10分でも良いから走り去っていく自動車の種類を調べてみると良い。私は「へー、アメリカでも乗用車も作っていたのだったか」と何度も痛感したものだった。それほど日本車、ドイツ車、イタリア車等に加えて韓国車(ヒュンダイ等)ばかりが目立つのだ。これがデトロイトが如何に時代に何にも取り残されているという悲しいまでの証明となるだろう。

だが、私が感じたことはトランプ大統領その演説中にいきなり日本を持ち出したのは「デトロイトをあそこまで追い詰めた日本が悪いのだ」と隣にミシガン州・デトロイトがあるイリノイ州民に訴えてでたということだった。あの場に集まった連中が「何故ミシガン州・デトロイトの地盤があれほど沈下したか」の実情など知るまいと読み切って「車を沢山売り込んできた日本が宜しくない」と強調された受けを狙われたのだと思った。

私は車の運転が出来ないので関心もないが、最早アメリカで自動車以外にMade in Japanの製品はほとんど発見できなくなっていた。それでもトランプ大統領は知らん顔で一番に我が国を名指しされたのだった。私はこれで取りも直さず、トランプ大統領は貿易赤字(trade deficit)の中身がどのような国からの輸入で構成されていると先刻ご承知だったという証拠ではないかと思って聞いたのだった。この地域の住民がアメリカの赤字の総額と、そこに占める中国と日本の比率など知る訳がないだろう。

Tシャツ等の衣類では間違いなく中国から輸入が多いのは明らかだが、その原産地はわざわざ襟元か下部の左側についているタグを見ない限り容易に解らないものだ。だが、大きな自動車は誰が見ても何処の国のものかは解る。何事についても、我が国民とは比較にならないほど大らか(=大雑把な)アメリカ人には、その車がアメリカで作られた物か否かまでに細かく注意して見ているとは到底思えないし良い車だから買ったと言うだろう。故に、トランプ大統領の演説の持って行き方はかなり巧妙に仕掛けられていると判断した次第

私はアメリカの会社の社員として内側から長年見てきたアメリカについては語って来たが、政治問題について触れるようになったのは「それがビジネス上で問題なし」となったリタイア後のことである。また、今回ほど中間選挙をマスコミが事細かに採り上げて報じるようになったのは初めて経験である。在職中に5回はその時期に会っていたはずだが、まるで気にしたことがなかったし、中間選挙とは英語では何と言うのかと検索して確認したほど。お陰様で成り行きに大いに関心を持つに至った。偶にはマスコミにお礼を言ってこうThank you so much. I really appreciate your effort.