□146『岡山の今昔』瀬戸大橋線沿線(下津井~終点)

2018-11-22 10:48:37 | Weblog

146『岡山(美作・備前・備中)の今昔』瀬戸大橋線沿線(下津井~終点)

 さて、鉄路の方は、いよいよ瀬戸大橋に乗り出していく。念のため、この瀬戸大橋という通称による名称だが、本州の鷲羽山から塩飽(しわく)諸島の島々を経由して四国の番の州にいたる。それらの総延長は、つごう海峡部橋の部分が9.368キロメートルで、高架部分も入れる、橋梁部・高架部を合せると13.1キロメートルにもなる。鉄道道路塀用橋では世界最長だというから、驚きだ。これだけのところにつごう六つの橋が架かっている。

   そこで、まずは下津井(瀬戸)大橋に取りかかる。橋の形(建築用語)だが、下津井(瀬戸)大橋の方は吊り橋(写真で橋の根元を見ると、「桁下31メートル」の表示がある)、櫃石島までの長さは1400メートル、塔長高は149メートル。櫃石島までの長さは1400メートル、塔長高は149メートル。その先にある岩黒島までの長さは790メートル、塔長高は152メートルの櫃石島橋が「トラス斜張橋」だ。それに羽佐島までが790メートル、塔長高は161メートルの橋・岩黒島橋が続く。これも「トラス斜張橋」だ

   さらに、羽佐島から与島へと進んでいく。ここに架かるハコ型をしたのが「トラス橋」だと説明される。それからは三つ子島へと伸びて、長さは1538メートル、塔長高は184メートルの橋・北備讃瀬戸大橋が続く。こちらは「トラス吊橋」だという。さらにそこから先へは、番の州(香川県坂出市)までのところに架かる南備讃瀬戸大橋が続くのであって、こちらは1648メートル、塔長高は194メートルという威風堂々たるものだ。これも「トラス吊橋」だという。(『日本の名景ー自分さがしのベスト50』河出書房新社、2007、雑誌「ノジュール」からの作成)。
 このあたりの瀬戸内は、晴れの日が多い。瀬戸内のまぶしい太陽の光が車内を満たし、眼下には紺碧の海の絶景。好天に恵まれると、橋を渡って四国へ向かう中、「おおっ」と眺望が開ける地点が幾箇所もあるとのこと。ただし、その気になって見ていないと絶景ポイントは直ぐ通り過ぎてしまうようだ。

   この最後の橋である南備讃瀬戸大橋に差しかかる。眼下には、香川県側の工業地帯が広がる。このあたりは、かつて塩田として栄えた。四国の地に入ってからは、宇多津(うたづ、香川県綾歌郡宇多津町)へ向かう線路と分かれて大きく左へカーブし、予讃線(よさんせん)を東へ向かってしばらく行くと坂出駅着く。そこから飯野山(通称は「讃岐富士」)などを眺めながら、讃岐平野ならではの風景の中を一路東へ。やがて、車窓右からくる高徳線と合流して、列車は四国の玄関口・高松駅へと行き着く。

(続く)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


コメントを投稿