♦️956『自然と人間の歴史・世界篇』プラグマティズム(アメリカなど)

2021-02-25 21:07:40 | Weblog
956『自然と人間の歴史・世界篇』プラグマティズム(アメリカなど)


 その名前をかぶせた哲学の潮流の一つをつくったシカゴ大学哲学教授ミードは、アメリカ人の信念と行動の中に、こんな傾向のあることを主張している。

 「アメリカ人のことばのやりとりだの、ゼスチュアだのは、さしあたり試験的なものだ。アメリカ人は、互いの関係が深くなれば、誤解もうまれるだろう、と覚悟しているが、同時におおざっぱに、当座の用をたすだけの、てっとり早い関係をお互いにつくりあげることも可能だと考えている。
 つまり、相手を直感的にかぎわけ、ごく簡単で、不完全で、しかし、直接的なコミュニケーションをつく必要を感じているのである。」(ミードの著作「男性と女性」を加藤秀俊「アメリカ人」講談社現代新書、1967)において邦訳された箇所から引用)



(続く)


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