+.。*ちっちゃなヨロコビ*。.+

日々のちっちゃなヨロコビを見つけたい

新宿の片隅で・・・

2013-02-01 21:20:41 | モロモロ
昨日手のお手入れに行って、帰りに目の前にあったとても美味しそうなモツ焼き屋さんについフラリと吸い込まれてしまったら、ちょうど同じタイミングで外人さ んが一人入って来て、日本語が全く分からず注文に手間取っていたのでお手伝いしているうちに仲良くなっていろいろ話した。
「最近英語で喋ってないから話し方忘れちゃったなぁ」と思ってたのに、意外と口を突いて出てくるもんだなぁ!
 
 
 
彼はイタリア人で、一橋大の大学院に経済のお勉強をしに交換留学で来てるとのことだった。
「すごいね、国立大でしょ?」って言ったら、「そうなの?知らない」と言ってた。
知らんで来たのかよ!(笑)
交換留学の話が現地の教授から来るまで、一橋なんて名前も知らなかったらしい。
 
 
「なんで日本に来ようと思ったん?」と聞いたら、3年前までカナダの大学に居てそこで日本人の女の子と友達になって日本に興味を持ったと言うから、「カナダのどこ?」と聞いたら「ヴィクトリアだ」っつーからビックリした!

「ヴィクトリアの大学っつたら、一個しか無いじゃん!!私もそこに行ってた!英語勉強しに!!」と言ったら、彼もめっちゃビックリしてた。
世界には星の数ほども大学があって、しかもお互いに自国の学校じゃない所をわざわざ選んで行ってた二人が、この日本のあんな小さな店で偶然隣りあうなんて・・・。
なんか不思議だった~。
 
 
 
 
 
 
 
 
楽しかった留学時代の光景が怒涛のように蘇ってきた。
 
 
 

丘の上の広~いキャンパス。

どこまでも続く綺麗な芝生の上でのんびり寛いでいると、ちょろちょろ出てくる可愛いリスたち。

初めての海外生活で何もかもが珍しくて、連日ドキドキ、ワクワクの連続のあの浮ついた気持ち。

UVICのロゴ入り文房具やTシャツが、なんかとても嬉しかったこと。

言葉のあまり通じないワタクシを、すんなり受け入れてくれた優しいテニスクラブのみんな。

授業終わりに泳いだプール。

現地人の学生さん複数とシェアして、春にはみんなで庭の大きなさくらんぼの木に登って実を取って食べた大きな一軒家。

現地人の彼氏の授業が終わるまで、宿題をしながら待った大きな図書館。

彼がいつも乗っていた、イギリス製の古~~~い真っ赤なオープンカー。
 

彼と通ったソシアルダンスのクラブ。

いつも優しかったバスの運転手のおじちゃん。
 
 
 
 
 
「あそこの校舎のカフェテリアの、金曜日だけ出てくるボストンクラムチャウダーが死ぬほど好きだったんだよーーーー!!」とか、「あのビルのカフェのでっかいバタースコッチマフィンがふわふわでめちゃウマじゃない??」とか、すごい細かい話題で盛り上がった。
懐かしかった~。
 
 
 
彼はミラノの大学に行ってる子で、サッカーの話でも盛り上がった。
長友がミランに居ることが誇りだと、あいつはすごい選手でサポーターもみんな大好きだ、みんなあいつのチャントはものすごい心を込めて一段とデカい声で歌う!と、とことん心酔しているようで、日本人をそんなに気に入ってくれてるのがめっちゃ嬉しかった
 
 

ワタクシはイタリアはフィレンツェしか行ったことが無いから、ローマ、ミラノ、ベネチアあたりのデカい街以外でおすすめのところを教えてと言ったら、彼の地元のレッチェをお勧めしてくれた。

イタリアをブーツに例えると踵の部分にある小さな町で、オリーブ畑が広がる、アドリア海に近くて海産物も美味しい、バロック建築の教会とかが素敵な街らしい。
数年前クロアチアに行ってアドリア海沿岸が大好きになったんで、今度はイタリア側を含めてまたあの周辺を訪ねたいと思っていたので俄然興味が湧いてきた。

ついでにあのあたりの小さい国にも興味が有るんで、「バチカンはどうだ?サンマリノは?」と聞いたら、バチカンは行ったらいい、サンマリノは省いていい、とのことだった(笑)
 
 

彼は専攻は経済で、卒業後はベルギーのEU本部で働きたい、今のヨーロッパのEURO危機をなんとか好転させる方法を模索したいと言ってたんで、頼むから早く勤めてこの世界を救ってくれと頼んでおいた。
 
 

いろいろすんなり言葉がまだ出てくるもんだなぁ、と思っていたのに一個だけ出てこなかった言葉があった。
北朝鮮の話をしている時に「国交がない」と言いたかったのに、"国交"が出てこなかった。
もちろん、帰って来て調べた。
国交 = Diplomatic relationsね!
はい、覚えました~!!!!
あーーーーすっきり。
 
 
 
あと2週間で学校も終わりで帰国すると言っていた。
日本には半年ちょっとしか居られなかったけど、とにかく人々が温かくて、親切で、誠実で、礼儀正しくて、どんな時でもすぐに助けてくれるのでとにかく感激した、日本人が大好きになってしまったと言っていた。
そうそう、そういう素晴らしい民族なんですよ~。
短い間に分かってくれて有難う~!
日本人に生まれられて、本当~~~にシアワセ。
 
 

日本を去るのが悲しい、絶対また戻ってくるとも、両親を連れてきて見せてあげたいとも言っていた。
そんなにこの国を好きになってくれてありがとう~。
またいつでも帰っておいでね~。
 
 
 
コメント
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