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日々のちっちゃなヨロコビを見つけたい

震災関連ボランティアに参加してみた

2011-11-13 20:40:59 | モロモロ

震災から早半年以上・・・。
あんなに衝撃的な大災害を目の当たりにして、困り果てている人々をたくさん見ながらも、募金をしたり、物資を送ったり、ブログで情報を拡散したりとかのサポートしかしてきていないことを反省して、行動を起こそうと現地にボランティアに行くツアーを探していたら、たまたま関東でもできるボランティアを見つけた。

被災地で津波に流されて、海水や泥にまみれてしまったたくさんのアルバムの写真を洗浄・保存する活動。
現地から大量のアルバムを取り寄せて、まだ画像の残っている写真があったらアルバムから外してデジタル画像で保存、その後洗浄して乾燥させて、新たに簡易アルバムに入れ直して送り返すと、それが現地の体育館や公民館などに展示されて、被災者の皆さんがそこからご自分の写真を見つければ持って帰ってくれるというものだ。



現地の写真を見せてもらったら、すっごい数の既に洗浄された写真の数々が、体育館の壁一面と中に設置されたたくさんのテーブルの上にズラッと並べられていて壮観だった。
あの中から自分の写真を見つけるのは大変だと思うけど、家財道具もろとも一枚残らず失ってしまった大切な思い出の写真が、少しでも見つかればそれはものすごい嬉しいことなんじゃないかなぁ、と思った。



実際の作業は、とても切なくなってしまうものだった・・・・・・・・・・・・・・・・・。
このアルバムに笑顔で写っていらっしゃる皆さんのお宅は、全て津波でやられてしまっている訳だから・・・。
ご無事で居てくださると、今でもどこかでこの写真が見つかるのを待っていてくださると、信じて祈らずにはいられなかった。
一枚でも多く、なんとか少しでもいい状態で残せるように、心を込めて細心の注意を払って作業をした。



アルバムの状態は千差万別。
泥だらけにはなっていても、中の写真はかなり元通りで残っていてくれている奇跡的なものも有れば、アルバム自体が各ページごとにバラけてしまって、一部だけ見つかって送られてきているものも。

写真の状態は、正直かなり悪い。
これは、泥や海水の中に居るバクテリアが、写真表面を保護しているゼラチン質の層を食べてしまうので、その下の印刷層がやられてしまうせいらしい。
一見画像が残っていそうに見えても、アルバムのフィルムの方に張り付いてしまっていてフィルムを剥がした時点で印画紙の方に画像がほとんど残っていなかったり、洗浄するとかろうじて印画紙上に残っていた色の層が全部剥がれて真っ白になってしまったり・・・。
画像がもう何が写っていたのか分からなくなってしまっているものも多い。



 

もう水に浸かってしまってから、半年以上も経ってしまっているんだもんね・・・
もっと早くにこの活動を全国に広めて、こんなに浸食が進む前に一枚でも多く保存してあげるべきだったなぁ・・・・・・と思った。
すごく歯痒かった。
自分の写真がみんなこんなふうになってしまったら、本当に悲しいだろうなぁ・・・。



ポラロイドは結構いい状態で残っている。
これは洗浄はしないで拭くだけでOK。
あと昔、「光沢にしますか?絹目にしますか?」と現像の時に聞かれていた時代の、絹目仕上げの写真もなかなか。
とにかく一枚一枚、出来る限りの残す努力をしたけど、半分以上は洗い終わった頃にはほとんど消えかけになってしまって残念だった・・・。
洗う前にデジカメで撮影するのはほんと大事な作業だわ。
まる一日かけて、何冊ものアルバムの写真を洗った。

 

 

今回集まってたボランティアの皆さんは、震災以降何度も現地へ足を運んで被災者のサポートを重ねてきているような方たちばかり。
来週も、再来週もツアーに参加して現地へ行ってくるという方もいらして、自分を反省した・・・。
今は何度も何度も現地に入って被災者の為にと活動を繰り返している人と、全く忘れたように何もしていない人と、2極化してるんだな。
自分も時間を作って、また何かしらのサポートをしたいと思う。

 

 

コメント
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