株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

調整入りの瀬戸際

2009-03-19 11:15:19 | 株に出会う
しかし、今回の株高もそろそろネタ切れのようです。FOMCでのステートメントが最後の材料でしたが、こちらは為替には大きな影響を与えたものの、株式市場には影響はなく、惰性でダウも上伸しOSCは66%で年初来の高値水準まで来ました。

日経平均は、これを受けて、最後の上昇を見せ8034円まで上げたものの、昨日の高値には届かず。そうなると、一旦利確の動きが3連休を控えて出るのは致し方ありません。

後場は、日経平均の7900円割れがあるのかどうかが焦点です。先物は前場に既に落ちております。この流れからすると、ジリジリと割り込む恐れが強まっております。

持ち越しの弱小株は、それを割ったら一旦撤退というラインに来たため手仕舞いました。また持ち直してきた段階で買いを入れるつもり。相場が下に反落するタイミングでの、こうした弱小株の上げエネルギーはそうそう続かないものですね。

前場は、その他特買いで始まった4521科研製薬を手がけるも薄利撤退。その後、絶好のテクニカルポジションを見せていた3349コスモス薬品で、1100円の大口の売りが喰われる時に乗りましたが、一瞬間に合わず。ほんの1秒程度の違いでしょう。その後は、落ちてくるのを待ちながらも約定が叶わず。後場の雰囲気次第で1170円あたりまでの反転狙いで突っ込むかも知れません。
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市場概況(3.18.09)

2009-03-19 07:17:00 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は19日朝の更新

3月18日(水)の市場概況です。

◆日経先物:7920円(+30円)、OSC60%(+3)3月9日の40%から切り返し中。
◆日経平均:7972円(+23円)、OSC67%(+3%)3月10日の42%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:125(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:764.67(+4.03) OSC58%(+2%)3月10日の41%から切り返し中。
◆マザーズ指数:287.35(-5.61)、OSC48%(-6%)3月9日の32%に収斂中。
◆ヘラクレス指数:457.47(+2.96)OSC62%(-1%)3月9日の34%から切り返し中。
◆国債先物:138.85円(+27銭)OSC57%(+2%)3月9日の31%から緩やかな切り返し中。
◆ドル・円:96.18円(2円39銭の円高)OSC48%(-10%)1月27日の47%以来の低さ。急降下。95円前後までの低下があり得るか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:7880円(大証終値比-40円)
◆シカゴ日経先物:7985円(円建て、大証終値比+65円)更新
◆NYダウ:7487ドル(+91ドル)OSC66%(+5%)1月5日の67%に次ぐ高水準へ。更新

後場は13時半頃に7800円に近づいてから切り返し。さすがにまだ上げの余韻があるようです。日経平均も先物に主導される形で14時過ぎから、再度プラ転。

これはある程度、こうした相場展開になった時にはよくあるパターンです。何事も一気には下にも上にも行きません。それなりの揉み合いというのがあるものです。

モーメンタムとしては、まだ日経平均は上値を窺う形で終わっております。最後に、命の明かりがポット明るく燃えるように、或いは、白色矮星が超高温で爆発して宇宙の塵となるように、最後の見せ場というのがありますね。

この最後の見せ場は明日かも知れませんし、明後日かも知れません。何しろ、まだ安値・高値ともに更新しているのです。誰が見ても騰勢が継続していることは明らかです。

NYダウがどうなるかですが、昨日、実体経済にほのかな明かりを見出すように、新築住宅着工件数が8ヶ月ぶりにプラ転しております。これはデータのバラツキが激しいマンションのような集合住宅のデータが影響しているとの説もありますが、何はともあれ、何か実体経済の改善の証を欲しい人々にとっては、それこそ、暗黒の夜にほのかな救援隊のローソクの明かりでも見つけた気分になったことでしょう。

この気分がもし一夜にして崩れ去るとすれば、あのAIGに対するアメリカ国民のブーイングが行き過ぎて、AIGからまさかの公的資金の引き上げという「暴挙」が現実のものになった時でしょう。

あれだけ世論がアメリカで沸騰していると言うことは、まだ資本主義に対する信仰が消え失せた訳ではない証とも言えますが、実は、アメリカンドリームなどと言って、こうした巨額報酬を若くして手に入れる成功物語が、これまでのアメリカの野望を牽引してきたと言って過言ではありません。

この野望に代わる何かをアメリカ国民にオバマ大統領は与えなければなりません。アメリカンドリームを壊したままでは、この国は持たないからです。それが何かのか?未だはっきりしません。

もし、オバマ大統領が「社会正義」といった倫理的な観念にアメリカンドリームをシフトさせたいのなら、このAIGこそを、極めて整然と管理された形で破綻させ、同時に、過去の業務の徹底的な洗い直しにより不正を暴き出し、巨額のボーナスを手にした幹部社員を立件した上で、S&L貯蓄組合の時のように、全員引っ捕らえて監獄に入れ、禁固30年ぐらいの刑罰に処するくらいのことをやらねばなりません。

しかしそうなると困るのは、アメリカの金融業界が崩壊への道を突き進むことにもなりかねないことです。

このあたり、米国債を大量に抱えた中国や日本が、放蕩息子のアメリカに抱く感情とそっくりですね。その名指しされた放蕩息子(アメリカ)が、身内の放蕩息子(AIG他の不良銀行)を果たして処罰することができるのかどうか? チョイと無理があるような気がします。

後場は、例の持ち越しの弱小株を押された下値で半分ほど入れ替えながら、まだ含み益状態で少し玉を減らしてホールド中です。その他は、2685ポイントと4541日医工でチョイとしたお小遣いを稼いだのみ。この2つの銘柄はテクニカルに引っかかるものがありますので、持ち越しは止めました。

-------19日朝のコメント-------

18日のNY市場はFOMCの声明で為替が乱高下でした。特に長期国債のFRBによる購入の件が、事前の市場予想では、最近の10年債の金利の落ち着き具合から、「検討事項」に留まるのではとの見方が大勢であったのに対して、今後6ヶ月間で長期国債を3000億ドルまで購入するとの声明分が発表されたため、10年債の利回りが、一時0.5%も下落(価格は上昇)し、1962年以来で最大の金利の下げを記録しております。

それに絡んで、ドル売り(円高やユーロ高)が加速。金は890ドル台まで大きく下落していたのが、ドル安になったため時間外取引では940ドル台まで買い戻され、こちらも乱高下。

NYダウは、ナイキやオラクルが事前予想を上回る決算を発表しており、こうした中でも続伸。自動車や金融関連銘柄が良かったようです。

それにしても、ついにFRBが国債の購入に踏み切りましたね。これは事の成り行きから当然視されていたのですが、市場では「検討事項」に留まる程度に捉えていたのですね。

先日イギリスがやはり中央銀行による国債購入を発表しておりますが、この時も金利が急低下しポンドが下げました。

ドル・円が下落するサインが出ていたことは、昨日の市場概況に書いた通りですが、これで円高がぶり返すとすれば、この間の円安への回帰の流れが変わることになります。

しかし、日銀が同様の声明を発表すればまた円安へと振れることになりますが、こうして、世界の中央銀行が国債買い入れを増やし続け、自国通貨を同じ程度に毀損させ、自国通貨安による輸出競争力の向上を競っている感があります。

これは1930年代の大恐慌時の通貨切り下げ競争と同じことです。

問題は、一時的にはカンフル注射のように長期金利が下がりますが、市場はドル安ですばやく反応したように、その国の通貨の価値も瞬時に下がります。何故なら、FRBによる国債の買い入れというのは、「お狐さんの錬金術」と変わらないからです。

そして、これが麻薬のようにいずれ体(国力)を蝕み、段々とより強力な麻薬(買い入れ額の増枠)でないと効かなくなります。そうした麻薬漬けになった肉体の末期が、もはや誰にとっても想像がつくものになった時、その体(国)は手当てしようがないほどになり、麻薬を絶つことが唯一の回復の手段だとしても、とてもその禁断症状(全くの金欠からの超節制生活)には耐えきれず、結果、その人間は見捨てられ滅びます。

こうした道を英国も米国も、そして他の国々も進み始めた時、一体、世界の風景がどう変わるのか?お互い様で済むものなのか?

資本主義の根本のところで激震が走らなければよいが、どうもそのような方向への重大な一歩を、ついにアメリカも歩み始めたような気がします。

なお、AIGのボーナス問題ですが、一部の社員がボーナスの全額返還に合意したようです。議会も90%の税率をかける法案を提出しようとするなど、今や、AIGは国賊並の扱いです。こうして、「自首」した方が、豚箱に放り込まれるより良いと考えたのは、アメリカ人にも一縷の良心が残っていたということか。。。
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