株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

はかない命

2009-03-06 11:03:39 | 株に出会う
日経平均のOSCが54%まで上伸した昨日が、最近の相場の頂点でした。何せ、1月8日の55%に次ぐ高い値でした。

上げる材料は特にありません。

気を吐いたのは、例えば、6937古河電池。これは新型リチウム電池の実用化が近いとの日経に記事に触発されてのことでしょう。

こういう記事で買い上がっては駄目ですね。しかし寄り付きから40円近くも上げているので、食うか食われるかの一相場があったようです。この株、売りから入れないので、こうして一方通行によくなります。

こういう材料株は、寄り付きでは買わないで、そこから落ちてきて、寄り付きの値段を抜いたところが買いですね。そして、昨日の高値まで引っ張られるのかどうか監視。もし抜けたら、そこはトコトン我慢して、その高値を割る時に降りるというのが正解ですが、分足を見ると見事にそのようになっているようです。

しかし、こうした材料株に飛びつかざるを得ないほど、今の相場は上げ材料に事欠きます。

ざっと見渡しても、内需系の一部が堅調な他は、軒並みやられております。

昨日やけに調子が良かった船舶などは、その反動から大きく下げております。

持ち越しの6744能美防災も引っ張るだけは引っ張って見たのですが、チョイと早めでしたが、+15円で撤退。この株、ずっと押されていたのでこういう時に気を吐かないと吐く時がありません。あの地合が良かった昨日でも音無の構えだったのですから。

筆者はトリックスターに引っかかったので、これはと思って引けに仕込んでおきましたが、この安く拾いたい筋のトリックが首尾良く見抜けたようです。

こうして、相場の裏の裏を見つめないと駄目なようですね。

それから、1000株単位の株の場合は20円を1つの節目として決済するという、ある種の法則はそれなりに的を射ているようです。

前場は、別の内需株を仕込みましたが、これはチョイとトイレに入っている間に、絨毯爆撃でさらわれたものです。出来高が少ない内需銘柄ですので、あえて銘柄は言いませんが、2月の月次売上げが前年比で既存店で24%増のぞろ目の銘柄といえば、ご存じの方も多いことでしょう。

市場はこうして悲観1色に塗り込まれているかのようです。ほんの2日のはかない命でした。

前場は能美の売りと、落ち目の船舶、9104商船三井の買いで+2円抜いたトレードと、上述の出来高少ない内需株の買いのみ。

春が到来する気配もない凍てつく季節に、救世主たるオバマ大統領の言辞だけがむなしく響き、春を待ち望んで蠢く生物たちの気配も途絶え、漆黒の闇にミネルバのフクロウが悲しく鳴くのみ。
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市場概況(3.5.09)

2009-03-06 07:17:42 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は6日朝更新

3月5日(木)の市場概況です。

◆日経先物:7410円(+140円)、OSC51%(-2%)3月2日の43%から切り返しに転じる。
◆日経平均:7433円(+143円)、OSC54%(+1%)3月3日の50%から切り返しに転じる。
◆日経平均指数値倍率:134(-3)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:741.55(+9.51) OSC55%(-1%)3月2日の49%から切り返しに転じる。
◆マザーズ指数:291.22(-1.66)、OSC41%(-5%)2月23日の26%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:436.78(-0.5)OSC50%(+1%)2月20日の31%に収斂中。
◆国債先物:138.58円(-40銭)OSC34%(-3%)2月25日の31%に収斂中。ジリジリ下落中(金利上昇)。
◆ドル・円:98.1円(1円2銭の円高)OSC62%(-10%)2月26日の76%から下落中。(円高へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:7360円(大証終値比-50円)
◆シカゴCME日経先物:7180円(大証終値比-230円)更新
◆NYダウ:6494ドル(-281ドル)OSC26%(-9%)10月9日の24%以来の低水準へ。更新

後場は危惧したとおりに、13時にかけて第1弾の下げ、その後2時にかけて緩やかに切り返して7500円は回復するも、引けにかけて再度の7400円あたりまでの下落です。

その最初の下落の時に、迂闊に適当な下で指していた8697大阪証券取引所が292100円で約定。ご覧の通りのまさに絵に描いたような真っ逆さまの落下です。

この株、よくこの手にやられてしまいます。特に100円刻みになると大証のシステムが早いことも手伝って、値幅が大きく上下に振れますので、あっという間に成り売りの嵐に巻き込まれます。そこには当然成り売りの圧力も加わる訳です。約1万円の落下がほんの数分での出来事となります。

まあ、こうした株はのんびりと株を楽しみたい方は手がけない方が良さそうですね。この株は、一旦前日安値近辺まで下げて、その後の揉み合いの過程で上に行く気配がないことを見定めて-9700円で損切りました。エントリーを間違えた株をそのまま持ち続けることはしないというルールに従ったまでです。

この急落局面で、買い指し玉の半分はキャンセルが間に合い逃げることが出来ましたので、まだ不幸中の幸いとしなければ。。。しかし、こういう時にシステムのスピードの差が効いてきますね。もう少し早ければ、この異変に気づいて全員退避されることができた筈です。

それから、後場の終盤に崩れた時に6744能美防災を手がけ、これは完全なる「カウンターパンチ」を喰らいました。

カウンターパンチとは、場が急落する時に逃げる玉を迎え撃つやり方です。安く手に入れたい方が、少し下に見せ玉の買い板を置いておいて、これをさっと引っ込めて、それに狼狽した売りを掴まえにかかるという、いわば高等な騙しのテクニックですね。

筆者はまんまとこれにひっかかりました。長年やっていてもこの高等テクニックには引っかかりますね。それは実に巧みです。但し、出来高の多い銘柄は駄目です。

癪に障るので、この銘柄を引けに758円で買い直しました。下値は知れていると見ました。

と言う訳で、今日は大証といい、能美防災といい、久々にトリックスターに引っかかって気分が悪いことったらありません。まあ、こんな日もあるのが相場ですので、このトリックスターを逆に騙す手口を考えるようでなくてはなりませんね。

また、明日巻き返しを図ることとします。

今日は木曜日です。隣の犬が大好きな公民館での少女バレイ団の練習風景を何とか見学して、憂さを晴らしたいものです。シニア・ダンシング・チームを目にするのだけは、何とか勘弁願いたいものです。老獪な手口は昼間だけで結構です。

-------6日朝のコメント-------

ついにダウは12年ぶりの安値へと転落。欧州株も道連れ。ついでにドル・円も98円割れ。シティが一時1ドルを割るなど、金融株が下げを主導。

しかし、製造業の新規受注(1月度)は-1.9%と予想(-3.5%)外の健闘を見せております。しかし資本財の落ち込みが-8.5%とひどい状態。

雇用統計の発表を控えて悲観的な見方が台頭したのが、今日の下げの理由のようです。また、SECに提出したGMの報告書で、継続企業としての存続能力に多大な懸念があるという、しごくまともなことを述べたことでも株式市場は大幅下落。

要するに何も良いニュースがない日が、ずっと続くと、人がうつ病のような状態になるように、市場も少し上げた翌日は、その頑張り過ぎの反動でうつ病になるようです。これで雇用統計の結果が少しでも予想より良ければ、多少の効果はあるのでしょうね。

今日の日本市場、何とか7500円を期末には死守したい勢力も、ダウとの乖離が1000円分ともなると、チョイと苦しいですね。
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