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自民党圧勝、2大政党時代終えん 

2012-12-17 | Weblog

民主党は公示前の二百三十議席から五十議席台まで激減させる歴史的な大惨敗で、自民党との二大政党は事実上崩れ去り、自民党一極時代を迎えることになった。野田佳彦首相は十六日夜、党代表を引責辞任する考えを表明。政権運営の迷走や党分裂などの代償は大きく、離れた国民の期待を取り戻すことはできなかった。

 野田首相は十六日夜の記者会見で「政権交代した時の期待に応えることができなかった。深くおわびしたい」と述べた。二十六日にも召集される特別国会までに新代表を選出したい考えを示した。「ポスト野田」には岡田克也副総理、前原誠司国家戦略相、細野豪志政調会長らの名前が出ている。

 ただ、今回の大惨敗は民主党が二大政党の一極を担う資格を失ったともいえる結果で、党への打撃は大きい。誰が代表になろうと、党運営の混乱は当面続くことになる。

 民主党は二〇〇〇年の衆院選以降、少なくとも百議席規模を維持し、自民党と第一党の座を争い続けてきた。〇九年の衆院選では念願の政権交代を実現した。

 しかし、今回は二百三十議席を超える差を自民党につけられた。第一党と第二党の差がこれほどの大差になったことは九六年の小選挙区制度導入以降初めてで、もはや、二大政党とはとてもいえない。民主党は第二党の座はかろうじて維持したものの、第三党の日本維新の会との差はわずかだ。

 民主党の最大の敗因は政権交代で約束したマニフェストを実現できなかったことに対する有権者の批判にある。また、マニフェストになかった消費税増税を断行したことに国民は「裏切られた」との不信感を抱いた。民主党がかつて強みをみせた無党派層についても、支持が大幅に離れ、惨敗に結びついた。

 選挙戦で首相は脱原発の方向性を強めたが、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働を押し切ったことなどで、やる気が疑われて、支持拡大に結びつかなかった。

 首相は「古い政治に戻していいのか」などと、自民党政治や、安倍晋三総裁の保守派ぶりを批判したが、これも不発に。国民は野田首相の主張そのものに耳を貸さなくなっていたといえる。 TOKYO

 


第四十六回衆院選、自民党圧勝、投票率戦後最低-総務省発表

2012-12-17 | Weblog

自民294、民主57、維新54 全480議席が確定

 

 第四十六回衆院選は十七日午前、開票作業が終了し、小選挙区(定数300)と比例代表(定数180)の計480議席が確定した。自民党の小選挙区全体の得票率は43%程度だったにもかかわらず、獲得議席は237と全議席の79%を占めた。また、総務省は小選挙区の確定投票率は59.32%だったと発表。衆院選の戦後最低記録で、前回2009年(69・28%)から約10ポイント下落した。

 

 東日本大震災後、初めての大型国政選挙だったにもかかわらず、乱立した十二政党が原発政策などで主張の違いを明確に示せず民意の受け皿になりきれなかった。

 

 各党の獲得議席は、三年ぶりに連立政権を組むことになる自民党が294議席、公明党が31議席。政権から転落する民主党は57議席で、1998年の結党以来、最低に落ち込んだ。

 

 自民党の比例代表の獲得議席は惨敗に終わった2009年の55議席から二議席増えただけにとどまった。民意を反映する比例代表での議席獲得が伸び悩んだことは、自民党が有権者の積極的支持を得ていないことを物語っている。

 

 各党の比例代表の獲得議席は自民57のほか、日本維新の会40、民主30、公明党22、みんなの党14、共産党8、日本未来の党7、社民党1、新党大地1。維新は獲得議席全体では第三党だが、比例代表では第二党となった。

 

  自民党の比例代表の獲得議席は惨敗に終わった〇九年の五十五議席から二議席増えただけにとどまった。民意を反映する比例代表での議席獲得が伸び悩んだことは、自民党が有権者の積極的支持を得ていないことを物語っている。

 各党の比例代表の獲得議席は自民五十七のほか、日本維新の会四十、民主三十、公明党二十二、みんなの党十四、共産党八、日本未来の党七、社民党一、新党大地一。維新は獲得議席全体では第三党だが、比例代表では第二党となった。

 小選挙区比例区今回当選公示前
民主 27 30 57 230
国民 1 0 1 2
自民 237 57 294 118
公明 9 22 31 21
未来 2 7 9 61
社民 1 1 2 5
大地 0 1 1 3
維新 14 40 54 11
みんな 4 14 18 8
共産 0 8 8 9
新日 0 - 0 1
改革 - 0 0 0
諸派 0 0 0 0
無所属 5 - 5 10

(定数)
300(300) 180(180) 480(480) 残り0
公示前勢力は欠員1。解散後の党派異動を含む
 

 

 

小選挙区投票率、戦後最低の59.32% 総務省発表

総務省が17日発表した衆院選の投票率は小選挙区で59.32%となり、戦後最低を記録した。これまでの最低は小選挙区比例代表並立制で初めて実施された1996年の衆院選で、小選挙区59.65%、比例代表59.62%。今回は、当時と比べてもそれぞれ0.3ポイントあまり低い水準だ。

 前回の69.28%から9.96ポイントの減少。比例代表は59.31%で、同じく前回から9.96ポイント下がった。全国47都道府県のすべてで前回の投票率を下回った。

 投票率は前々回の2003年衆院選で小選挙区で59.86%を記録して以降、郵政民営化が争点となった05年衆院選で67.51%、政権交代が争点だった09年衆院選では69.28%と上昇していた。

 

 

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自民党は「圧勝」?(NHK)

今回の選挙で、自民党は地滑り的な勝利を収め、294議席を獲得しました。
「294」という議席の数は、7年前に当時の小泉総理大臣が郵政民営化関連法案の否決を受けて衆議院を解散した、いわゆる「郵政選挙」で自民党が獲得した296議席に迫る数です。

ただ、選挙戦の最終日に応援演説で全国各地を回った自民党の閣僚経験者に手応えを聞いたところ、「郵政選挙のときのような熱気はまったく感じられなかった」と話していました。

 実際、自民党が獲得した294議席の内訳を見てみますと、全国300の小選挙区では、79%に当たる237議席を獲得したのに対し、定員180の比例代表では、32%に当たる57議席でした。

比例代表では、自民党が政権を失った前回、3年前の選挙で獲得した55議席から、わずかに2議席を上回っただけでした。
自民党が「郵政選挙」の比例代表で獲得したのが77議席、民主党が3年前の「政権交代選挙」の比例代表で獲得したのが87議席で、いずれもいわゆる支持なし層の後押しを受けた形で議席を伸ばしました。

今回、自民党は比例代表では小選挙区ほど議席を伸ばさなかったこと、さらに投票率は59.32%と、今の制度が導入された平成8年の選挙を下回って、戦後、最も低くなったことからも「圧勝」した自民党に対する支持なし層からの支持は、限定的だったことをうかがわせています。

思惑外れた第3極?

今回の焦点の一つは、民主・自民の2大政党に対抗する第3極が、どの程度、議席を確保するのかということでした。
私たちは、野田総理大臣が、ことし8月に「近いうちに国民に信を問う」と表明してから選挙報道の準備を加速させましたが、当時は大阪市の橋下市長が率いる維新などの第3極の勢いが、なかなか見通せない状況でした。

選挙を前に、橋下市長の「日本維新の会」に元自民党のベテラン議員らが名を連ねる「たちあがれ日本」を母体とした「太陽の党」が合流したほか、滋賀県の嘉田知事の「日本未来の党」に民主党を離党した「国民の生活が第一」の小沢元代表などが合流するなど、第3極はぎりぎりまで離合集散を繰り返しました。

こうした第3極の動きに対し、2大政党などからは「政策や理念の一致がない野合だ」といった批判が出されたほか、第3極同士の選挙協力は、主導権争いも絡みながら難航を極めました。

 その結果、日本維新の会と日本未来の党、それに「元祖・第3極」を標榜する、みんなの党の3党のいずれかが競合した選挙区は、全国300小選挙区のおよそ30%に当たる86の選挙区に及びました。
結局、自民党の議員がみずから「漁夫の利だ」と話しているように、民主や第3極が非自民の票をお互いに奪い合う形となる選挙区が目立ちました。

さらに、日本維新の会の幹部は、選挙戦を振り返って「準備不足もあり、支持が広がらなかった」と述べるなど、組織力を持たない第3極にとっては、野田総理大臣による異例の解散宣言から、わずか3週間で選挙戦に突入するという解散から公示までの日程の短さも戦略を狂わせることになったのだと思います。

振れる民意

自民・公明両党は、過半数を占めていない参議院で否決された法案を、衆議院で再可決させて成立させることができる325議席を獲得しました。

前回、3年前の選挙では、民主党が単独で308議席を獲得し、歴史的な政権交代を果たしました。
さらに、前々回の「郵政選挙」では、小泉総理大臣率いる自民党と公明党が327議席を獲得しています。

このように衆議院選挙の結果は、3回連続で大きく「振れる」形となり、今回、圧勝した自民党の関係者からも「選挙のたびの民意の振れ」を懸念する声が聞かれました。

「カネのかからない選挙」や「派閥政治からの脱却」など、政治改革が叫ばれて、衆議院選挙に「小選挙区比例代表並立制」が導入されてから今回が6回目の選挙となりました。

小選挙区制は、民意を集約する機能を持った制度で、政権交代を可能にする役割の一翼を担ったのは事実です。
ただ、それぞれの選挙区で、1票でも得票の多かった候補者が当選する制度のため、いわゆる「死に票」が増えて、政党の総得票数と当選者の総数にかい離が出るといった指摘や、選挙の結果がその時々の「風」に左右されやすいという見方もあります。

一方、今回の選挙は、小選挙区の「1票の格差」について、最高裁判所が「憲法違反の状態」と判断した区割りで行われました。
永田町では、すでに選挙制度を巡る議論が行われており、今回の選挙結果も踏まえて、今後、議論が加速することも予想されます。


[衆院選] 開票結果、山本太郎候補 (東京8区石原親子と戦う)

2012-12-17 | Weblog

 

脱原発」訴え続けた山本太郎候補 石原親子の組織票に及ばず

 

コンサート形式の山本太郎候補の集会。会場には溢れんばかりの人々が詰めかけ微動だにせず音楽とスピーチに聴きいった。=15日夜、東京・高円寺。写真:島崎ろでぃ撮影=

コンサート形式の山本太郎候補の集会。会場には溢れんばかりの人々が詰めかけ微動だにせず音楽とスピーチに聴きいった。=15日夜、東京・高円寺。写真:島崎ろでぃ撮影=

 「エッー」悲鳴のようなブーイングが起きた。高円寺のカラオケハウスを借り切って設えられた山本太郎陣営(無所属)の開票センター。午後8時過ぎテレビニュースが対立候補の当選確実を速報した瞬間だった。

 山本氏が選挙出馬を表明したのは公示直前の今月1日だ。「枝野さん、細野さん。この国のすべての人を被曝させた民主党は戦犯です。野田さんもそうです。首狩り族の一人として僕は行く必要がある」。悲壮なまでの決意だった。

 「脱原発、反TPP、反消費税、反憲法改正を唱える候補に入れて下さい」。
山本氏は街頭演説で繰り返した。「1%の人の利益のために99%の僕たちがなぜ生贄にならなくてはならないのか?」という理由からだ。

 主張を同じくする候補と党派の垣根を超えて共闘してゆきたい、が口癖だった。千葉4区で野田首相への刺客に立った三宅雪子候補(未来の党)の応援に駆け付けたりもした。

山本太郎候補の選挙運動を支えたボランティア。=高円寺。写真:島崎ろでぃ撮影=

山本太郎候補の選挙運動を支えたボランティア。=高円寺。写真:島崎ろでぃ撮影=

 山本候補の選挙を支えたのは約300人のボランティアだった。九州、近畿、北関東などから「手伝いたい」と言って駆け付けてきたのである。寝袋持参で京都から“押し掛けてきた”学生もいる。

 「健康に生きたいだけ。次の世代にバトンタッチしたいだけ」。山本氏の訴えは、とりわけ子を持つ母親たちの共感を呼んだ。

 「田舎から東京に出てきて10年経つが、今回初めて選挙に行く。原発事故が起きるまでは選挙に全く興味がなかった。自分の票が大切だと教えてくれたのは太郎さんだった」。4歳の子供を抱いた母親(地元・杉並有権者=30代)は切々と語った。

 山本候補は、孫の将来を危ぶむ高齢者からも好感を得ていた。ビラ配りのボランティアに「(太郎氏に)期日前投票で入れたからね」「入れるからね」と声をかけるお年寄りが少なくなかった。

 組織に頼らず生活者一人ひとりの心に訴え続けた山本太郎氏だったが、業界票と学会票で固めた石原伸晃・前自民党幹事長の後塵を拝する結果となった。「原発ゼロを目指さない」と言い切る慎太郎前知事の高笑いが聞こえるようだ。

 田中龍作ジャーナル

 

山本太郎氏、落選 人生初の円形脱毛症に…衆院選

東京8区で落選が決定的になった山本太郎氏。右側頭部には円形脱毛症も見られた

 東京8区から無所属で出馬した山本太郎氏(38)は、開票直後に、同選挙区の自民党・石原伸晃氏(55)に敗れ、あえなく落選となった。今月1日に政治団体「新党 今はひとり」を立ち上げ、脱原発などをマニフェストに掲げ選挙活動を続けたが、力及ばず。「あと1週間あったら勝てた」と毒づいた。さらに山本氏は「自民大勝」の状況にも危機感を示し、「このままでは極右化が進んでしまう。日本から脱出した方がいい」と話した。

 山本氏は、東京・高円寺のカラオケ店で開票の行方を見守った。開票スタートから2分後、まずTBSが選挙速報で伸晃氏の当確を報じると、集まった100人以上の支援者から「え~っ!! おかしいよ」と怒号が。午後8時5分にはNHKも一報。自民圧勝の戦局に、山本氏は「はい、終わり。日本は終わりです。みなさん脱出したほうがいいんじゃないすか」と、時に笑みさえ浮かべながら報道陣に語りかけた。

 思えば、怒とうの2週間だった。今月1日、自身のツイッター上で出馬を表明。政治団体「新党 今はひとり」を発足し、脱原発、反TPP(環太平洋連携協定)、反増税、憲法9条改正反対などを公約に掲げ選挙活動を続けてきた。公示前日の3日に東京8区からの立候補を表明。「締め切りギリギリだったから、周知に時間がかかった。あと1週間あれば間違いなく勝てた」と、圧倒的な支持基盤を持つ伸晃氏に対抗する選挙運動に後れをとったことを悔やんだ。

 かねて行っていた市民活動での疲れがピークに達した時期の出馬だったことから「ずっと、体調が悪かったですね。体がだるかったり、朝起きられなかったり」。右側頭部には人生初の円形脱毛も。「こんなの初めてですよ。被ばくの影響でしょう」と話した。

 敗れはしたものの、国政に一石を投じたことには手応えを感じている。「僕は安定した職が欲しいから議員になりたかったわけではない。『生きたい』というメッセージを伝えたいと思ってきた」。街頭演説で声をかけてくれる、同じ志を持つ有権者には、感謝の思いしかない。「普通なら、タレント候補なんて写メール撮って終わり。でも、30分以上も立って僕の話を聞いてくれた。これは伝わってるでしょう」と力強く話した。今後の去就は未定だが、自身のメッセージは発信し続けていくという。

 

 山本さん、選挙戦ご苦労さまでした。脱原発の戦いはこれからです。”

 

参考:確定得票 

東京8区 市区町村名 杉並区  

  氏名得票数・得票率略歴政党新旧重複 
当選:小選挙区 写真:いしはら のぶてる 石原 伸晃 132,521・46.93% 得票 〈元〉党幹事長 自民 比例 動画を見る
  写真:やまもと たろう 山本 太郎  71,028・25.15% 得票 俳優 無所    
  写真:まどか よりこ 円 より子  54,881・19.43% 得票 〈元〉参院議員 民主 比例  
  写真:じょうほ まさたけ 上保 匡勇  23,961・ 8.49% 得票 民青都常任委員 共産    
小選挙区で当選 / 比例区で当選 / どちらかで当選

 

東京3区 市区町村名 品川区、大田区3区域、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村

  氏名得票数・得票率略歴政党新旧重複 
当選:小選挙区 写真:いしはら ひろたか 石原 宏高 122,314・41.95% 得票 〈元〉興銀行員 自民 比例 動画を見る
当選:比例区 写真:まつばら じん 松原 仁 120,298・41.26% 得票 〈元〉国家公安委長 民主 比例 動画を見る
  写真:いけだ ごうきゅう 池田 剛久  25,773・ 8.84% 得票 〈元〉衆院議員秘書 未来 比例  
  写真:こうざい かつすけ 香西 克介  23,167・ 7.95% 得票 党地区委員長 共産    
小選挙区で当選 / 比例区で当選 / どちらかで当選

 

千葉4区 市区町村名 船橋市

  氏名得票数・得票率略歴政党新旧重複 
当選:小選挙区 写真:のだ よしひこ 野田 佳彦 163,334・57.28% 得票 首相 民主 比例  
  写真:ふじた みきお 藤田 幹雄  72,187・25.31% 得票 〈元〉ソニー社員 自民 比例  
  写真:みやけ ゆきこ 三宅 雪子  28,187・ 9.88% 得票 〈元〉フジTV社員 未来 比例 動画を見る
  写真:さいとう かずこ 斉藤 和子  21,459・ 7.53% 得票 党地区常任委員 共産 比例  
小選挙区で当選 / 比例区で当選 / どちらかで当選

[衆院選] 開票結果、埼玉12区、新人川島良吉(94歳の気骨の立候補-反原発・日中友好外交宣言)

2012-12-17 | Weblog
 
開票結果:

埼玉12区 市区町村名 熊谷市12区域、行田市、加須市、羽生市、鴻巣市12区域

  • 確定得票
 
  氏名得票数・得票率略歴政党新旧重複 
当選:小選挙区 写真:のなか あつし 野中 厚 65,98931.99% 得票 〈元〉県議 自民 比例  
  写真:もりた としかず 森田 俊和 55,66326.98% 得票 〈元〉県議 無所    
  写真:ほんだ ひらなお 本多 平直 36,50017.69% 得票 経産政務官 民主 比例  
  写真:ながぬま ひろゆき 永沼 宏之 35,50017.21% 得票 〈元〉行田市議 みんな 比例  
  写真:おおの たつお 大野 辰男 10,4705.08% 得票 党県常任委員 共産    
  写真:かわしま りょうきち 川島 良吉 2,1691.05% 得票 〈元〉農業 無所    
小選挙区で当選 / 比例区で
 
 
 
 
 
 
12月12日、衆議院議員選挙で埼玉12区に無所属新人で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で最高齢となる94歳。ポスターには反原発などが公約として書かれている(2012年 ロイター/Ruairidh Villar)
 
12月12日、衆議院議員選挙で埼玉12区に無所属新人で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で最高齢となる94歳。ポスターには反原発などが公約として書かれている(2012年 ロイター/Ruairidh Villar)
 

16日に投開票を迎える衆議院議員選挙。埼玉12区に無所属新人で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で最高齢となる94歳だ。

 出馬の動機は、既成政党の足並みが揃わない分裂状態に我慢ならなかったことだった。

「たまたまテレビを見ていたら、1人でも立候補できることが分かった」と語る川島さん。

供託金の300万円は、自分の葬式代を切り崩して捻出したという。

立候補締め切りの3時間前に滑り込みで届け出たが、その際、窓口の女性から「本気ですか」と尋ねられたそうだ。

 川島さんは妻や多くの友人をすでに亡くしており、家族会議を開いてサポートを呼び掛けた。

表立った街頭活動はしていないが、反原発などを公約として記載したポスターは掲示板にしっかりと貼られている。

 選挙戦で注目を集めるテーマの1つに、尖閣問題などで冷え込む日中関係が挙げられるが、日中戦争で7年間従軍した経験を持つ川島さんは、「戦後の厳しい状況を生き抜く上で、中国人は私を助けてくれた。私は彼らを良く知っている」と話す。

 高齢化社会が進む日本で、川島さんは文字通り彼らの代弁者として選挙戦に臨む。


[都知事選] 前副知事が初当選、宇都宮氏「都民への訴え不十分だった」敗戦の弁

2012-12-16 | Weblog

【都知事選】 宇都宮けんじ氏敗北 「醒めた目の都民に声が届かなかった」

支持者の前で敗北の弁を述べる宇都宮けんじ候補。

支持者の前で敗北の弁を述べる宇都宮けんじ候補。
=16日午後8時過ぎ、東京・四谷3丁目の選挙事務所。写真:諏訪都撮影=

 16日、衆院選と同日投票で行われた東京都知事選。石原都政13年半の継承か否かが問われた選挙だったが、知名度と組織力で劣る宇都宮けんじ氏が大差で猪瀬副知事に敗れた。

 「脱原発」「人にやさしい東京」を掲げて立候補した前日弁連会長、宇都宮けんじ氏の選挙事務所。50あまりの勝手連ができ、ボランティア市民が中心になって運営された陣営にはあちこちに手作りのバナーが張られていた。

 TVで猪瀬副知事の当選確実が流れると、支持者からは、ため息や「信じられない」という声が漏れた。「オリンピックに無駄なお金が流れちゃう」という声もあがった。

 テレビカメラに促されて宇都宮候補が敗北の弁を述べた。

 「選挙戦自体は大変充実していた。市民ボランティアや勝手連の輪が広がり、熱気が感じられた。やるべき事はやった。しかし、勝手連の背後にいる、醒めた目で選挙を見つめる都民に、こちらの訴えを届ける活動が不十分だった」

 「石原都政に必ずしも満足していないとの確信を強めたが、選挙の投票と結びつかなかった」

 宇都宮候補がこう述べると、支持者からは「がんばったよー」という掛け声が飛び、拍手がわいた。目頭を赤くする女性支持者もいた。

 「脱原発統一候補」としてアピールを続けた宇都宮候補だったが、民主から自民へ、地すべり的になだれ込んだ衆院選のあおりを受けてか、その風向きを変えることはできなかった。

 宇都宮氏を支えた『人にやさしい東京を作る会』の中山弁護士は、「新しい形の選挙活動ができたことは非常に理想的だ。憲法改正や集団的自衛権の問題などに対して大きな柱として、今後とも活動を継続していく」と述べた。

 田中龍作ジャーナル《文・中山栄子/諏訪都》

 

関連記事:

石原慎太郎前知事の突然の辞職に伴う東京都知事選。13年半に及んだ石原都政の継承か転換かが最大の争点だったが、16日、投開票され、後継指名された元副知事猪瀬直樹氏(66)が他の8人を破り、初当選した。「東京は国の心臓。東京がしっかりすれば国が元気になる」と、勝利宣言した。

宇都宮氏「都民への訴え不十分だった」 都知事選で敗戦の弁

2012/12/16 21:31

「終盤には手応えを感じたが、もう一回りも二回りも、都民に訴えを届ける活動が不十分だった」。東京都知事選で敗れた前日弁連会長の宇都宮健児氏(66)は新宿区内の選挙事務所で、眉間にしわを寄せて短期決戦の難しさをかみしめた。

 紺色のスーツにオレンジ色のネクタイを身につけた宇都宮氏。開票前は「街宣車の上り下りで体が鍛えられた」と笑顔で冗談を言う余裕も見せていたが、落選が確実になると表情が一変。支援者からは「信じられない」との声も漏れた。

 宇都宮氏は敗因を「支援者以外の有権者に十分に自身の主張を伝えきれなかった」と分析。前面に打ち出した「脱原発」の訴えも「多くの有権者に身近な問題として浸透させられなかった」と振り返った。

 選挙戦では石原都政を「弱者を切り捨てて格差を広げた」と批判して、刷新を主張。脱原発を掲げる共産党や社民党、日本未来の党の支持を受けたほか、市民団体の勝手連的な応援も受けた。街頭演説には作家や俳優などの著名な「弁士」もそろえて無党派層の支持拡大を目指したが広がらなかった。

 

都知事選 市民グループ候補者擁立へ(NHK

11月6日 14時13分

来月16日に行われる東京都知事選挙に向けて、弁護士や評論家、それに作家などで作る市民グループが6日、記者会見を開き、脱原発や反貧困などを主な政策に、石原都政を転換させる候補者の擁立を目指す考えを明らかにしました。

これは日弁連=日本弁護士連合会で会長を務めた宇都宮健児弁護士や評論家の佐高信氏などで作る市民グループが6日、東京都庁で記者会見して明らかにしました。
会見の中で市民グループは、次の東京都知事選挙は、福祉や教育を破壊し、弱者を切り捨てるなど社会を荒廃させた石原都政を転換させる絶好の機会だとしたうえで、候補者の擁立を目指す考えを明らかにしました。
今後は、憲法の尊重や、教育や貧困問題の解決、それに脱原発政策を確実に進めることなどを政策の柱にして候補者の選定を進めるとしています。
会見の中で、宇都宮健児弁護士は、「日本も東京も、貧困や格差が拡大し深刻化しているが、石原都政は十分に対応してこなかった。また電力の最大の消費地の東京こそ、脱原発を掲げなければならない」と述べました。

  猪瀬氏の得票、史上最多433万票 都知事選

  16日投開票の東京都知事選で当選を果たした前副知事、猪瀬直樹氏(66)の得票は433万8936票と、過去最多となった。これまでは1971年、美濃部亮吉氏の再選時の約361万5299票が最多。過去の国内の選挙でも最多得票となる。

 都選管によると、猪瀬氏は得票率も67.3%とこれまでの都知事選で過去最高だった2003年の石原慎太郎氏の得票率70.2%に迫った。

 都選管の担当者は「石原前知事の辞職から投開票まで期間が短く、猪瀬氏に注目度が集中した。衆院との同日選で投票率が上がり、浮動層の票も猪瀬氏に流れたのではないか」とみている。

 また都選管は17日、都知事選の確定投票率が62.6%だったと発表した。昨年4月に行われた前回の57.80%から4.8ポイント増えた。79年以降の10回の都知事選で最高となった。

 石原慎太郎氏が鳩山邦夫氏、舛添要一氏、明石康氏らをおさえて初当選した99年の57.87%を上回る水準となった。

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写真4名のほかに、団体役員のマック赤坂さん(64)、幸福実現党役員のトクマさん(46)、発明家の中松義郎さん(84)、元ネパール大使の吉田重信さん(76)、会社社長の五十嵐政一さん(81)らが立候補した。

 

 


[迷犬] 僕の飼い主さがして、ワンワン

2012-12-16 | Weblog

じっと座り飼い主待つ 犬が1週間以上、飯田

1週間以上も飼い主を待ち続ける犬。吹きっさらしの道路は身を隠す場所もない=飯田市の大平街道で

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 飯田市上飯田の大平街道で、一匹の犬が一週間以上も飼い主を待ち続けている。

 体長約六十センチの雄で、毛は茶色。首輪は着けていないが、猟犬のような体つきをしている。同市鼎下山の原田敏夫さん(70)、美代子さん(70)夫妻が四日、標高約千メートルの街道を車で通りかかった時、道路わきの空き地でじっと座っている犬を見つけた。

 犬は雨や雪に打たれても立ち去ろうとしなかったが、大雪に見舞われた街道が通行止めとなった十日、ふもとに向けて移動。十一日午後には、ゲートの前に座っていた。野宿続きでやせ細っているが、道路から目を離そうとしない。

 原田さん夫妻は「猟をしている時に飼い主とはぐれた猟犬だろうか。もしも捨てられたとしたら、いくら待っても飼い主は来ない。おなかをすかせてかわいそうだ」と話していた

 

 

飯田のハチ公、保健所が保護 案ずる電話全国から

 

吹きさらしの道路わきに座り、じっと飼い主を待つ犬=11日、長野県飯田市の大平街道で(中山道雄撮影)

写真

 長野県飯田市の山中を通る大平(おおだいら)街道で、雑種犬が十日間以上も飼い主を待ち続けた。首輪がなくどこから来たかは不明。標高千メートルほどの道路わきに座り、雨や雪が降っても街道筋に居続けた。この話題が十二日付で本紙の地元地方版に載りホームページで紹介されると、飯田保健所や本紙に犬を心配する電話が二百件も殺到。十四日に保護されたが、飼い主の名乗りはまだない。

 体長約六十センチの雑種の雄。薄茶色でよく手入れされていたらしい。今月四日、車で通りかかった人が見つけた。十一日に雪で通行止めとなった街道を下り、約三キロ離れた車止めのゲートまできた。

 心配する人がドッグフードなどを置き、それを食べて待っている様子だったという。

 連絡を受けた飯田保健所が十一日から、保護に乗りだした。職員を見ると犬は逃げるため、おりを二基設置。十四日朝、ゲートから十キロほど登った集落跡の大平宿で、おりに入っていた。

 記事は、短文投稿サイトなどで紹介され全国に広がった。本紙のホームページの記事には百四十万を超える閲覧があった。

 犬の保護を知った岡山市の女性(58)は、本紙の飯田支局に寄せた電話で「寒い中、ひたすら飼い主を信じて待つ姿をネットで見て涙が止まらなかった。本当に良かった」と声を詰まらせた。

 捕まえようとすると逃げ回った犬だが、保健所では職員に甘えるしぐさも見せる。置き去りにされたか、猟の途中に飼い主とはぐれた可能性がある。保健所は二十四日まで飼い主が名乗り出るのを待ち、希望者に譲渡する手続きに入る。

 

 


[衆院選] 最終日、 日本未来の党 嘉田・小沢初の合同演説

2012-12-15 | Weblog

嘉田・小沢初の合同演説 聴衆、マスコミ報道との違いに驚き

剛腕で鳴らした小沢氏らしからぬ場面に会場が沸く。女性が主役の時代となったことを告げるシーンだ。=15日、有楽町イトシア前。写真:島崎ろでぃ撮影=

剛腕で鳴らした小沢氏らしからぬ場面に会場が沸く。女性が主役の時代となったことを告げるシーンだ。=15日、有楽町イトシア前。写真:島崎ろでぃ撮影=

 新しい政権の枠組みを決める衆院選挙は明日(16日)投票が行われる。選挙運動最終日のきょう、有楽町で嘉田由紀子・未来の党代表と小沢一郎氏が初めて一緒に演説した。

 「未来の党に大物の影」「嘉田代表は小沢氏の操り人形」…新党結成直後マスコミが喧伝したこともあり、小沢氏は選挙戦序盤つとめて表に出なかったのである。

 小沢氏は真っ向からマスコミを批判した。国会議事堂前での昨夜の演説よりも遥かにトーンアップした―「選挙戦に入って“原発”“消費税”“TPP”がマスコミ報道からどんどん消去されてゆく」「政・官・業の癒着による既得権益構造のメインは官僚機構、メディアがこの中に組み込まれている」。

 小沢氏は北朝鮮のミサイル発射や中国機の領空侵犯で勢いづく右傾化に釘を刺すことも忘れなかった。「選挙戦(真っただ中)の時期に憲法改正を議論すべきでしょうか?」

 嘉田代表は党のイメージカラーである淡いグリーンのジャケット姿で現れた。選挙期間中ずっとこのカラーで通した。

 「あの原発事故で郷土のきれいな水と命が蝕まれた。福島を忘れてはいけません」。公示日(4日)に飯舘村であげた第一声と同じである。「福島を忘れない」、選挙戦の最後に来て「未来の党」の原点に立ち返った。

 嘉田代表は女性の立場からも訴えた。「(景気対策には)稼ぎ手を増やすこと。今稼げていないのが、子育て世代の女性。この人たちが稼げば7兆円、女性全体で稼げば25兆円の内需拡大となる。消費増税分は出るんです。女性が稼げば子供も増える…(中略)憲法改悪して子供を戦争にやるようなことをしてはならない。それが母親の願いです」。

冬の冷たい雨の中にもかかわらず、大勢の有権者が足を止めて耳を傾けた。=写真:島崎ろでぃ撮影=

冬の冷たい雨の中にもかかわらず、大勢の有権者が足を止めて耳を傾けた。=写真:島崎ろでぃ撮影=

 小糠雨の降るなか、道行く有権者は足を止めて耳を傾けた。

 「初めて小沢演説を聴いた。新聞・テレビが“小沢は悪玉”をデッチあげていることが分かった。(自民過半数の報道については)会社の同僚に自民に入れるという人はいない。マスコミの意図的なものを感じざるを得ない。もし自公で300議席を超える事態になったら、戦争に行きたくないので海外に逃げる」(会社員・30代男性=文京区在住)

 「マスコミは未来について報道しない。不公平だ。マスコミの選挙予想が本当なのか、信じられない。大ドンデン返しが楽しみ」(自由業・60代男性=亀戸在住)

 安倍自民は“国防軍”など日本の実情にそぐわないテーマを作りあげ、“原発” “TPP”など自らに都合の悪い政策は争点化しない。マスコミは見事なまでに同調する。

 報道機関が進軍ラッパを吹き鳴らした大政翼賛体制は「いつか来た道」につながりはしないだろうか。

田中龍作ジャーナル《文・田中龍作 / 諏訪都》


[衆院選] 違憲のなかでの16日投票日、一票のおもみと格差

2012-12-15 | Weblog

  東京新聞によると、衆院選終盤情勢の分析で、自民党が単独過半数を上回る勢いであるという。当然ながら、獲得議席が多いほど、選挙後、国会運営を有利に運ぶことができる。たとえば、

 <241議席>「過半数」。与党として衆院で最低限必要な議席は過半数。この数がないと、法案や予算案は通せない。

 <252議席>「安定多数」。国会運営を取り仕切る議院運営委員会など計17の常任委員会のすべてで半数の委員を確保し、委員長も与党で占められる。委員による採決で賛否同数になっても、委員長の賛成で可決できる。

 <269議席>「絶対安定多数」。委員長を与党で占めても委員の過半数を確保する絶対安定多数になる。

 <320議席>「衆院の三分の二」。与党にとって参院で否決された法案でも、衆院の三分の二の賛成で再可決し、成立させることが可能になる。衆参両院で各三分の二を得ていれば、改憲の可否を問う国民投票を実施することもできる。

 二〇〇九年衆院選で民主党は戦後最多の308議席を獲得したが、連立を組んだ社民党、国民新党を足しても、320には及ばなかった。

 一方、自民党は二〇〇五年衆院選で296議席を得た。公明党の議席を合わせて320を超えた。これにより、福田政権は二〇〇八年一月、参院で否決された新テロ対策特措法を衆院で再可決し、成立させた。

 衆院選で自公両党が合計で320議席を超えれば、理屈上は両党がすべての法案を成立させることができる。

 選挙戦で劣勢に立たされている民主党にとっては、100議席以上を獲得できるかが一つの目安となる。

 一九九六年の衆院選で二大政党制の実現を目指して小選挙区中心の選挙制度が導入されて以来、第二党は必ず100議席以上を確保してきた。民主党が二大政党の一角にとどまって反転攻勢を目指すためには、100議席は割り込むわけにはいかない一線だ。

 中小政党にも国会で活動していくうえで目標となる議席数がある。党首討論への参加、法案や内閣不信任決議案の提出には、それぞれ必要な数がある。一党で確保できなくても同じ考えの政党が連携して「数のハードル」越えを目指すことになる。

 

 

 

 


 

 

1票の格差:2.425倍 2倍超は72選挙区

毎日新聞 2012年12月17日 13時06分(最終更新 12月17日 14時25分)

 総務省は17日、衆院選投票日当日の有権者数を発表した。300小選挙区のうち、最も有権者の少なかった高知3区(20万4196人)と、最も多かった千葉4区(49万5212人)の「1票の格差」は2.425倍だった。最高裁が違憲状態とする09年衆院選の最大2.30倍から拡大した。

 衆院選挙区画定審議会設置法は、1票の格差が「2倍以上とならないことを基本とする」と定めている。今回、2倍を超えた選挙区は72となり、格差が最大だったのは野田佳彦首相の選挙区となる千葉4区。都道府県別にみると、2倍以上の選挙区が最多だったのは東京都の18で、神奈川県(11選挙区)、愛知県(7選挙区)などとなった。

 与野党は衆院解散した先月16日、格差是正のため、福井、山梨、徳島、高知、佐賀の5県で定数を1ずつ減らす「0増5減」案を盛り込んだ法律を成立させた。しかし、今回の衆院選は区割り見直しが間に合わず、違憲状態のまま選挙を実施。最高裁から違憲状態と判決を受けたまま衆院選が実施されたのは1983年の中曽根康弘内閣以来で、現憲法下では2度目の異例の事態となった。【

 


1票の格差:衆院選広島1区と2区の無効求め提訴−−広島高裁

毎日新聞 2012年12月17日 東京夕刊

広島高裁へ提訴に向かう弁護士グループ=広島市中区で2012年12月17日、黄在龍撮影
 
広島高裁へ提訴に向かう弁護士グループ=広島市中区で2012年12月17日、黄在龍撮影
 

 「1票の格差」を是正せず、違憲状態のまま実施した今回の衆院選は無効だとして、広島の弁護士グループが17日、広島県選管を相手取り、広島1区と2区の選挙無効を求める訴えを広島高裁に起こした。別の弁護士グループも全国の高裁と高裁支部で同様の提訴をする予定。

 「1票の格差」を巡っては、最大格差が2・30倍となった09年の衆院選について、最高裁が昨年3月に違憲状態と判断した。今回の衆院選は、09年と同じ区割りのまま実施されており、司法の判断が注目される。原告代表の金尾哲也弁護士(広島弁護士会)は「違憲状態が続いているのに、立法府には格差を改善する動きが見られない」と批判している。

 訴えでは、全都道府県に1議席を別枠として割り振り、残りの議席を人口に応じて配分して地方に議席を手厚く配分する現行の「1人別枠方式」を批判。人口に比例していないため、31都道府県で議席の過不足が生じるとし、憲法が定めた「選挙権の平等」に反すると主張している。

 今回の衆院解散に先立ち、国会では小選挙区の定数を5減らす「0増5減」関連法が成立したが、新たな区割り作業は間に合わなかった。【


[衆院選] 日本未来の党 小沢一郎脱原発演説、子供達・孫達の将来に一票を

2012-12-15 | Weblog

再稼働反対集会に小沢氏登場 参加者「マスコミ帰れ」の怒号

自民党の大立者だった小沢氏が脱原発演説をする。時代が変わったことを象徴する光景だった。=14日夕、国会議事堂前。写真:島崎ろでぃ撮影=

自民党の大立者だった小沢氏が脱原発演説をする。時代が変わったことを象徴する光景だった。=14日夕、国会議事堂前。

 マスコミ不信が一気に噴出した夜だった。新聞・テレビのカメラマンたちに向けて「帰れコール」が飛ぶ、前代未聞の事態となったのである。

 “小沢氏が金曜恒例の再稼働反対集会に来る”―― ツイッターで昨夜から情報が流れていたため、14日の集会はマスコミのカメラマンが大挙、国会議事堂前に集結していた。カメラマンたちは少しでも高い位置から撮ろうと脚立の上に立つのが習性だ。それも最前列で。

 カメラマンたちの体で遮られて、参加者はステージが見えなくなる。さもマスコミの特権であるかのような振る舞いに、反感を抱く人は少なくない。

 それを意識してか、スピーチ台に立つ参加者の多くは、マスコミを批判した―
 「パブコメでは国民の8割もが原発ゼロを望んでいるのに、マスコミの選挙予想では原発を3年以内に再稼働させる自民党が単独過半数を取るというのは、どういうことでしょうか?」女性は声を振り絞るようにして訴えた。マスコミのカメラマンが陣取る方に顔を向けながら。

 右傾化、原発再稼働…すべてマスコミが仕組んだと決めつける男性もいた。

 小沢氏がそろそろ到着する7時20分頃だった。目の前を遮るカメラマンたちに対する参加者のイラ立ちはピークに達した。寒いなか「小沢目当て」で来ている参加者にとっては肝心の小沢氏が見えないのである。

 「テレビカメラどかせ」「マスコミ帰れ」「日本をメチャクチャにしたのはお前たちだ」参加者から怒号が飛び交い収拾がつかなくなった。

 「カメラを下げてください。(参加者の)皆さんは早くから来て待ってたんです」。主催者はカメラマンたちに命じて脚立の上から降ろさせた。マスコミの特権が崩れた瞬間だった。

さも当然であるかのように参加者の前に立ちはだかるマスコミのカメラマン。この日は人々の怒りが爆発した。=写真:島崎ろでぃ撮影=

さも当然であるかのように参加者の前に立ちはだかるマスコミのカメラマン。この日は人々の怒りが爆発した。=写真:島崎ろでぃ撮影=

 歓声に迎えられて会場に到着した小沢氏が演説した―

「総選挙に入っても脱原発の声は広がっておりません。新聞・テレビで脱原発を争点から外している。これは日本社会の歪です。マスコミがそういう中に組み込まれている。こんなことが罷り通ったら日本は真っ暗闇になる…(中略)国会で脱原発を通すなら、脱原発を唱える議員が多数を占めなければなりません…(後略)」。

 集団リンチのように小沢氏を叩き続けたのもマスコミなら、原発安全神話を振り撒き、再稼働まっしぐらの自民党を政権復帰させるべく世論操作をしているのもマスコミだ。

 明日(16日)は衆院選と東京都知事選の投票日である。マスコミによる刷り込みを撥ね除けて、有権者の大多数が自分自身の判断で投票することを願う。

 田中龍作ジャーナル《文・田中龍作 / 諏訪都》

 

(( 小沢氏演説の文字起こし))キティも応援してます、

小沢一郎でございます。
夜分にまで、お寒い中、本当に皆様の粘り強い、力強い行動に心から敬意を表します。

今、総選挙はなされていて、もうわずかな期間しかないですけども、その総選挙において、いくつかの政党が選挙にのぞんでいる。その中で、明確に脱原発を期限をきって、党として主張しているのは、われわれ未来の党だけでございます。この我々の主張に対して、いろいろな所から、いろいろな批判がよせられています、攻撃がよせられております。そんなことはできっこないとか、そんなことをしたならば、経済がおかしくなるとか、あるいは電力の供給ができなくなる、ということがいわれていますけれども、決してそういうことはありません。私は、自分の信念として、自信をもって、脱原発はやればできると考えている所でございます。

しかしながら、本当に、皆さんによく考えていただきたいことなのでありますけれども、この総選挙において、脱原発その声は、必ずしも広がっておりません。その意味におきまして、私は、非常に心配いたしております。なぜ、そうなってしまっているのかといいますすと、選挙の前から、この脱原発ということおが、総選挙の議論の争点からはずされてしまっているんです。まさに、新聞でも、テレビでも、脱原発という言葉を使わないように、そういうような状況にあります。それは、わが党が議席なんぼあるか、どこの党が、議席どのくらいとるのかというの以上に、日本の社会が本当に既得権の癒着の中で、マスコミさえも、そういう中に組み込まれてしまっているということが、非常に、これは、いま日本社会の持っている、本当に大きなミスであります。こんなことが、まかり通っていたならば、かならず、日本の将来は真っ暗な道に進んでゆくこととなると思います。

どうか、皆さん、わたしどもも、多勢に無勢の中で、一生懸命脱原発でがんばっておりますけれども、どうぞ、この皆さんのお力を、この声を、本当に、子供たちのこと、孫たちのことを、日本の未来を将来を心配する、皆さんの声を、一人でも多くの国民みなさんに伝えてください。あと、選挙戦は、今日、そして明日一日でございます。私も、ずっと今日この話をしつづけてきました。残された時間はわずかでございまうすけれども、民主主義は、数であります。多数であります、多数決です。ですから、国会でこの脱原発の声を出す人たちが、その考えを持っている人たちが、多数でなければどうしようもあありません、結果だせません。どうか、そういう意味において、私たちも、最後の一秒まで、脱原発をうったえて頑張りますが、みなさんも、どうぞ、最後の最後までのご努力も、よろしくお願い申し上げます。どうぞ、ありがとうございました。

 


[衆院選] 忘れられた3月11日、東電原発事故(日本人の良識 #2)

2012-12-15 | Weblog

室井佑月氏「あの司会者が謝らなきゃいけないっておかしくない?」(週刊朝日)

「原発反対」とあるテレビ番組で言った司会者が問題になり、詫びを入れる事態となった。作家の室井佑月氏は、この件に関して疑問を投げかける。

*  *  *
 朝のワイドショーの有名司会者が番組の中で「原発反対」という発言をし、問題となったみたいだ。司会者の方は、後日、番組内で、「選挙の争点の一つである原発問題について、司会者の立場としては中立性を欠く発言をしてしまいました」。そうお詫びすることになった。

 原発問題はたしかに今度の選挙の争点の一つだ。でも、選挙の争点であるというのは小さなこと、それ以上の国の大問題じゃない?

 別に司会者の方は、「わたしは原発反対だから××党を応援する」といったわけじゃないのだ。孫もいて不安に思うっていったぐらいで謝らなきゃいけないって、おかしくない?

 このことがあってからテレビでは、原発についてどう思うのか、具体的なコメントは良くないこととなった(はっきりいわれたわけではないので、言葉通りのニュアンスです)。

 衆議院選が近いからだというけれど、あたしは納得できない。不自然じゃん。

 選挙でどいつが受かろうが、どいつが落選しようが、たぶん誰も事故を起こした福島原発の心配を無くしたりできない。ってことは、いつ話題にしてもいいことなんじゃないの? むしろ、いつも話題にしなきゃいけないことなんじゃないの?


[衆院選] 山本太郎候補 (東京8区石原親子と戦う) #4

2012-12-15 | Weblog
太郎の応援にジュリーが来た

「若者がちゃんと打って出てくれた」と64歳のジュリー。=14日、JR荻窪駅北口。撮影:中山栄子=

 JR荻窪駅北口ロータリー広場。ステージの前には、1時間以上前だと言うのに2、30人ほどの中年女性たちが群れをなしていた。今日は、ジュリーこと沢田研二さんが、長い芸能生活で初めて選挙の応援演説に入るというのだ。
 
 沢田さんは福島原発事故の後、F.A.P.P.(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)という曲の作詞を手掛け、話題になっていた。「バイバイ原発」のフレーズが何度も登場する。
 
 午後6時過ぎ、沢田さんはサングラスにラフなTシャツ姿で現れた。この頃には1,000人ほどもいただろうか、広場には立錐の余地もないほど人が溢れ、後ろからは「押さないで」「見えないよ!」の声も飛び交った。
 
 「今、ほとんどの表現者が口を閉ざしている中、事故が起こるずっと前から皆さんに対してメッセージを発信し続けている、素敵な先輩がいます。」立候補後、多くの芸能関係者に「応援を」と声をかけては断られたという山本候補は、沢田さんをこう紹介した。
 
 「僕は、誰にも頼まれていないんですが、(憲法)九条を守ろうという歌とか、3.11の時の歌とかを勝手に書いて歌っています。そういう時は、気持ちが大事なんで、自分がそうしたいから、そうするしかない。選挙に出ようなんて気持ちはありません。もうただのジュリーです。正確に言うと、昔ジュリー、今ジジイです(笑)。でも山本太郎のように勇気のある38歳の若者がちゃんと打って出てくれました。」
 
 「以前から僕は、テレビで仕事がなくなったと聞いた時点で、何か力になれることはないかと思ってました。そうしたら声を掛けて頂いた。とにかく、今原発を止めることが一番大事なんだと。他のことは決まらないんだと。今日だって、地震が起こるかもしれないんですよ、そういう国に僕たちは住んでるんです。これはなんとかしなければいけない」沢田さんの力強いメッセージに聴衆が湧いた。
 
 「杉並区民でなくて残念です。区民なら一票入れられたかもしれない。昨日、どんなふうにやってるやろかと、ひそかに西荻で演説を聞きに行ったんですよ。ちゃんとチラシも渡されました。帰りに(推薦の)ハガキをもらって、切手を買って、電話帳を調べて杉並在住の知人、友人の名前を書いて封筒に入れました。応援の言葉をちょっとしか言えないのが残念です」。
 
 沢田さんの山本候補を見る目は暖かい。まるで太郎さんのことが心配でたまらない叔父さんのようだ。沢田さんは山本候補の肩を抱いて降壇した。反原発ソングを披露するかと思われたが、応援演説に徹した。演説が終わると、聴衆から「ジュリーありがとう」という掛け声と、拍手がわき上がった。
 
 山本候補は、「本当の表現者ですよね。自分の言葉にして、自分のメッセージにして。ちっちゃい頃見たジュリーですよ。ヒーローです」と感激しながら沢田さんを見送った。ジュリーが去っても、広場から人は去りはしなかった。再び山本候補の演説が始まった。

田中龍作ジャーナル《文・中山栄子》

 

 

山本候補への応援ブログ

http://tokyolumix.blog60.fc2.com/blog-entry-1120.html#comment1253

12月14日11時45分井の頭線浜田山駅西友前、石原伸晃の奥さんが演説をしていた。私が通りかかった時は聴衆者約25人程度。伸晃が杉並に入れるのは2度しかないので、私が代わりで挨拶に来たと言っていた。伸晃なんて来なくても困りやしないわ!

内助の功として否定はしないが、女性なら原発即ゼロ!安心して子供を産める世の中を推進すべきでしょ?それを言えれば尊敬するわ。夫婦親子込みでの原発癒着には辟易する!

政治家の妻としても女としてもどこか欠陥している気がする。

同日荻窪駅北口18時05分に山本太郎が沢田研二ことジュリーを紹介した。どよめきに似た声が上がりジュリーが登場した。私も鳥肌が立つ!もちろん山本太郎の応援演説だ。通行人と群衆とが交差してバス停前はぎゅうぎゅうのすし詰め状態になっている。

その数不明だが1000名以上か。ツーか、前が見えなくて見当がつかない。

私は最前列に行こうとしたが時すでに遅し。最後列で見る羽目になった。山本が、ほとんどの表現者が口を閉ざしている中、事故が起こるずっと前から皆さんに対してメッセージを発信し続けている、素敵な先輩がいますと。

登壇した沢田研二は、昔ジュリー、今ジジイです、と笑わせる

山本が脱原発発言で芸能界を干されたときから、彼を応援しようと思った。そうしたら声を掛けて頂いた。とにかく、今原発を止めることが一番大事なんだと。他のことは決まらないんだと。今日だって、地震が起こるかもしれないんですよ、

そういう国に僕たちは住んでるんです。これはなんとかしなければいけない。

さらにジュリーは杉並区民でなくて残念です。区民なら1票入れられたかもしれない。昨日、どんなふうにやってるやろかと、ひそかに西荻で演説を聞きに行ったという。さすがスーパースター沢田研二の一言はインパクトがある。ジュリーは本当に勇気のある人だと思う。

ルミックスは正真正銘杉並区民モロ東京8区だ。当然、私は山本太郎に1票!

 

 

 

 


最高裁裁判官の国民審査、信任か罷免か

2012-12-15 | Weblog

最高裁の国民審査も 裁判官10人が対象

 衆院選投開票日の16日は、最高裁裁判官の国民審査も実施される。15人の裁判官のうち、対象は2009年の前回衆院選後に任命された10人で、山浦善樹、岡部喜代子、須藤正彦、横田尤孝、大橋正春、千葉勝美、寺田逸郎、白木勇、大谷剛彦、小貫芳信各氏(告示順)。

 辞めさせたい裁判官の欄に×印を書く方式で、何も記入しなければ信任とみなされ、×印以外の「〇」などを書いても全て無効となる。

 ×が有効投票の過半数となった裁判官は罷免される。1949年以降、過去21回の国民審査で罷免された例はない。KYODO

 


 

10人全員が信任

毎日新聞 12月17日(月)12時42分配信

 総務省は17日、衆院選に合わせて投票された最高裁判所裁判官に対する国民審査の結果を発表した。前回衆院選(09年8月)後に任命された審査対象の裁判官10人全員が信任された。裁判官ごとの有効票に対する罷免を求める率(罷免率)は7.91~8.74%。

 投票率は前回を9.43ポイント下回る57.45%だった。前回の対象9裁判官で最も高かった罷免率は7.73%だったが、今回は全員がこれを上回った。「1票の格差」を巡って最高裁に違憲判断を求める弁護士グループが、積極的な国民審査への関与を国民に訴えたことなどが影響しているとみられる。【石川淳一】

 ◆最高裁裁判官国民審査の結果

氏名(出身)    罷免を求める票(%)

山浦善樹(弁護士) 4808599(8.33)

岡部喜代子(学者) 5044756(8.74)

須藤正彦(弁護士) 4775013(8.27)

横田尤孝(検察官) 4796965(8.31)

大橋正春(弁護士) 4677337(8.10)

千葉勝美(裁判官) 4798981(8.31)

寺田逸郎(裁判官) 4688804(8.12)

白木勇 (裁判官) 4762216(8.25)

大谷剛彦(裁判官) 4733492(8.20)

小貫芳信(検察官) 4569960(7.91)

=総務省発表、告示順


 

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写真・図版

国民審査対象の最高裁裁判官

 衆院選と同時に最高裁裁判官の国民審査が実施される。「法の番人」としてふさわしいかどうか、国民が意思表示できる唯一の機会だが、現行制度による免職者はゼロ。今回は審査直後に退官する裁判官もいる。

 最高裁の裁判官は任命後の最初の衆院選時に審査を受け、10年が経過するたびに審査を受ける。今回は15人いる裁判官のうち、すでに審査を受けた竹崎博允(ひろのぶ)長官ら5人を除く10人が対象となる。このうち、須藤正彦氏(69)は審査から10日後の12月26日に70歳で定年退官。突然の解散で、ぎりぎり間に合った形だ。

 過去に審査を受けないまま退官したのは2人。定年前の1948年6月に退官した弁護士出身の庄野理一(しょうのりいち)氏と、在職中の51年7月に死去した学者出身の穂積重遠(ほづみしげとお)氏だ。須藤氏が審査を受けなければ、定年で退官する裁判官としては初めてのケースになっていた。

 最高裁の裁判官は職業裁判官や弁護士、検察官の法曹三者のほか、官僚や学者から選ばれるのが通例。須藤氏は弁護士出身で、東京弁護士会副会長や最高裁司法研修所教官などを経て、前回衆院選後の2009年12月に就任した。67歳と比較的高齢で就任したことから、任期が約3年と短い事情があった。

 一方、今回の審査では、82~85年に第10代最高裁長官を務めた寺田治郎氏(故人)の息子の逸郎氏(64)が審査を受ける。親子2代で審査を受けるのは初めてとみられる。逸郎氏は裁判官出身だが、法務省勤務が長く、秘書課長や民事局長など中枢ポストを歴任。さいたま地裁所長、広島高裁長官を経て10年12月に最高裁裁判官となった。

 最高裁の各裁判官の経歴や関与した主な裁判、趣味や好きな本などは最高裁ホームページ(http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/index.html)に掲載されている。

■審査より選考過程透明化を

 《元最高裁裁判官の泉徳治弁護士の話》 私は2003年に審査を受け、「×」の割合は7.3%だった。沖縄県が最も高い13.5%で、最低は福井県の3.9%だった。私が福井出身だからかと思ったが、他県出身の裁判官でも同様の傾向だった。裁判所も政府も含めた日本の統治機構全体への評価と感じた。沖縄で率が高いのは、戦争の記憶や基地問題が背景にあるからではないか。

 率直に言えば、個々の裁判官の実績や判断の内容を審査するという本来の機能が失われており、多額の税金をかけるぐらいならやめたほうがいい。だが、憲法に書いてあるから続けるしかない。最高裁へのチェック機能を働かせたいなら、裁判官の選考過程を透明化したほうがよい。今は誰がどういう理由で選ばれたのか分からない。有識者会議にはかる仕組みを作ったらどうだろうか。

     ◇

 〈最高裁裁判官の国民審査〉 衆院選と同時に実施される。辞めさせるべきだと思う裁判官がいれば、投票用紙のその裁判官の欄に「×」を書く(×以外を記載すると無効票)。×票が有効票の過半数に達すると免職になる。総務省によると、審査にかかる費用は約6億円。戦後の一時期を除いて審査を2度受けた裁判官はいない。多くは任命から間もなく、実績が少ない状態で1度審査を受けただけで退官するのが通例。 ASAHI


石原・橋下の野合集団の末路、かっての同志へのそしり攻撃

2012-12-14 | Weblog

橋下市長が未来「ブレーン」攻撃で口走った“事実無根”(週刊朝日)

「私には二股のおろちにしか見えない」

 日本維新の会の本陣である大阪に乗り込んだ野田佳彦首相(55)は12月5日、石原慎太郎代表(80)と橋下徹代表代行(43)のちぐはぐな関係について、こう揶揄した。「脱原発と言っていた橋下氏と、原発維持の石原氏が組み、どっちの方向性で維新が考えているのか、まったくわかりませんね」。

 維新は11月29日に発表した政権公約の政策実例で〈既設の原子炉による原子力発電は2030年代までにフェードアウトする〉と記した。ところが翌日、石原氏が記者の質問に、

「フェードアウトってどういうことですか」

「公約は直させる」

 と、まさかの“ちゃぶ台返し”。橋下氏は、「政策実例は議論のたたき台で公約ではないですから」と、苦しい弁解に追い込まれた。

“変節”との批判を受けた橋下氏の矛先は、日本未来の党の飯田哲也代表代行に向かった。未来の表明した「卒原発」「10年後原発ゼロ」の方針に、こう噛みついたのだ。

「未来の党は飯田哲也さんがブレーンについてますが、僕は彼に大阪府市エネルギー戦略会議の委員になってもらって、(原発ゼロの工程表について)1年間議論してもらってるけど、プランはまだ出てない。彼にもプランはないんです。それなのになぜ、『10年後にゼロにする』と言えるんですか。言えばいいという政治だったら、何ぼでもいいこと言いますよ」

 そして例のごとく、ネット上でも、この「卒原発」公約について怒涛のツイート。かつての同志への容赦ない攻撃に、ジャーナリストの横田一氏はこう指摘する。

「私が橋下氏に会見で『ウソを言ってる。(原発ゼロのプランは)飯田さんが戦略会議で出していた』と指摘すると、橋下氏は『(プランは)飯田氏の個人的意見で、会議で反対した委員も多くいた』と言い返しました。再度、『委員は反対していない』と食い下がると、無言で立ち去りました」

 真相はどうなのか。同戦略会議のメンバーで大阪府市統合本部特別顧問の古賀茂明氏は、こう明かす。

「橋下氏が、飯田氏が示した原発ゼロへのシナリオについて、多くの委員が反対していると発言したことは事実無根です。いずれにしても、エネルギー戦略会議の委員のほぼ全員が、原発ゼロは可能であり、遅くとも2030年にはゼロに出来ると確信しています」

 一方の飯田氏は12月2日、大阪府と大阪市の特別顧問辞任を表明した。end

 

関連新聞記事:

「維新のための活動でない」 大阪府市エネ会議が抗議へ(ASAHI)

12-14:日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長が衆院選の党公約に「原発ゼロ」を盛り込まなかったことに絡み、有識者でつくる大阪府市エネルギー戦略会議を理由に挙げているのは誤解を招くとして、同会議が14日の会合で「抗議声明」を出すことがわかった。

 戦略会議は、橋下氏の主導で府市が2月に設置。脱原発に向けた具体的な道筋を検討してきた。

 衆院解散後、橋下氏は原発ゼロを維新の公約に盛り込まなかった理由として、「戦略会議に原発ゼロのシミュレーション作りを指示したが、できあがっていない」などと説明。日本未来の党代表代行に就いた元委員の飯田哲也氏が会議で原発ゼロに向けたシナリオを出した時も「多くの委員が反対した」「まったく実現不可能」と発言していた。

 関係者によると、戦略会議の委員から橋下氏の発言について「理解に苦しみ、誤解を招く」との声が高まり、声明で抗議の意思を示すことで合意したという。

 声明文案では「戦略会議は維新の会のために活動しているわけではない」と指摘。シミュレーション作りが遅れているのは府市の手続きミスが原因としたうえで、委員全員が原発ゼロは可能との認識で一致していると強調。飯田氏の案に多くの委員が反対した事実もない、と指摘するという。

 戦略会議座長代理の古賀茂明氏は朝日新聞の取材に「はっきり意見表明をした方がいいということでまとまった」と語った。

 

 

 


前都知事石原の尖閣購入、違法支出の疑い

2012-12-14 | Weblog

尖閣購入の意見広告や調査費支出は違法の疑い―石原氏と猪瀬氏らに監査請求

監査請求した佐藤和友さん(左から2人目)や竹見智恵子さん(右端)ら。(撮影/野中大樹)

監査請求した佐藤和友さん(左から2人目)や竹見智恵子さん(右端)ら。(撮影/野中大樹)

 尖閣諸島の購入を実現するために東京都が米紙に載せた意見広告や『広報東京都』に寄付金募集の頁を設けたことなどは、地方財政法に違反するとして、都民二五人が一一月二七日、都の監査委員に対して住民監査請求を提出した。提出したのは「石原前知事の尖閣諸島をめぐる暴挙をただす会」で、石原慎太郎前都知事と猪瀬直樹、秋山俊行、安藤立美の三副知事に対し、支出金の適法性を問うた。

 同会が問題としているのは、都が米『ウォールストリート・ジャーナル』紙に載せた意見広告費一六七六万一一五〇円をはじめ、都民へ寄付金を募るために製作したポスターの制作費や配布費二〇万七九〇〇円、都の広報誌に載せた尖閣購入に関する頁にかかった費用三億五三一〇万八〇〇〇円、都が九月二日に「現地調査」として民間船舶をチャーターし専門家を同行させた費用二五〇〇万円など、計約四億円。

 地方財政法の第二条は「地方公共団体は、その財政の健全な運営に努め、いやしくも国の政策に反し、又は国の財政若しくは他の地方公共団体の財政に累を及ぼすような施策を行つてはならない」と定めている。

 同日、同会メンバーのうち六人が都庁内で会見。八王子市の佐藤和友さんは「都民の税金が都議会の審議も経ずに一般会計予算から使われた。きわめて違法性が高い」とし、「六〇日以内に監査委員の判断が出る。結果次第で法廷の場に移し徹底的に追及していく」と話した。練馬区の竹見智恵子さんは、「(尖閣付近の)海域で生活の資を得ている漁業従事者に多大な迷惑をかけている。なぜあの海に紛争を招くのか」と、石原前知事の言動に疑義を唱えた。

 日中の産業界に与えた経済的打撃は現在進行形だが、被害額は数兆円にのぼるとされている。

 同会は今後、住民訴訟に備えて参加人数を増やしていく方針だ。

 

関連記事:

「大阪市職員調査への公金支出は違法」市民団体が提訴(ASAHI)

 12-12:大阪市職員に労働組合や政治・選挙活動への関与をアンケートした第三者調査チームのメンバーに謝礼などを支払ったのは違法として、市民52人が12日、市を相手取り、約911万円を橋下徹市長に返還請求するよう求める訴訟を大阪地裁に起こした。原告側は「条例に基づかずに設置されたチームへの公金支出は違法だ」と訴えている。

 チームは1月、橋下氏の指示で、市特別顧問(当時)の野村修也弁護士ら15人で結成。不当労働行為の恐れがあると府労働委員会から勧告を受け、アンケートの回答を破棄し、4月に報告書を出して活動を終えた。市は野村弁護士らに謝礼や交通費、宿泊費として約911万円を支出した。 原告側はアンケートの設問も思想・信条の自由を侵害し違憲と主張している。大阪市人事室は「訴状が届いておらず、コメントを控える」としている。

 


[衆院選] タカ派トリオ戦況、石原・橋下(維新、東京全敗の危機)

2012-12-14 | Weblog

 維新、東京全敗の危機 大阪も苦戦 「こんなはずでは…」との声も

 
【衆院選情勢】維新、東京全敗の危機 大阪も苦戦 「こんなはずでは…」との声も
 

 

 衆院選公示直前まで話題を提供してきた第三極も、「自民圧勝」の前に存在が薄れている。特に「台風の目」とみられた日本維新の会は選挙区では、石原慎太郎代表の地盤である東京都では全敗の危機、本拠地の大阪府でも苦戦している。

 9日、都内を遊説した橋下徹代表代行は、党の戦況をこう紹介した。

 「日本維新の会、大変苦戦している。正直言って、東京では惨敗の状況だ。国民のご判断であれば仕方がないことだけどね…」

 維新が振るわないのは、選挙準備が足りなかったことが大きい。都知事だった石原氏が新党結成を表明したのが10月25日。そのわずか3週間後の11月16日に衆院解散を迎え、橋下氏の維新との合併が決まったのは同月17日だった。

 みんなの党と競合する選挙区では、自民党に利する数字が出ているところもある。政策の「ぶれ」を攻撃されたことも「ふわっとした民意」をつかめずにいる一因のようだ。

 大阪府では公明やみんなの党を推薦した5選挙区を除く14選挙区で擁立したが、優勢なのは7選挙区にとどまっている。

 昨年11月の大阪府知事選で当選した松井一郎幹事長の票を選挙区ごとに振り分けると「17勝」となる。しかも、「大阪維新の会」の府議や大阪、堺両市議らが選挙を仕切り、東京よりも選挙態勢は整っていた。

 既成政党に圧勝した「大阪ダブル選」のときのような勢いはなく、党内からは「こんなはずではなかった」との声も漏れてくる。

 

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日本維新、地方はもういいの? 選挙戦終盤は「大阪に戻れ!」

2012.12.13 08:01 衆院選
日本維新の会の橋下徹・代表代行と松井一郎幹事長

日本維新の会の橋下徹・代表代行と松井一郎幹事長

 日本維新の会の松井一郎幹事長は12日、記者団に対し、全国の衆院選候補者支援に派遣している大阪府議や大阪市議、堺市議を13日から府内に呼び戻し、終盤戦は大阪の公認候補の応援に「集中」させると明らかにした。本拠地大阪でも苦戦している状況を踏まえ、戦略を見直した。

 松井氏は「最後の追い込み」と説明。「大阪でしっかり議席をとることで、比例も(当選の確率が)上がる」と話した。

 維新は府議らに担当地域を割り振って全国各地の支援に回る選挙戦を展開。9日の「選挙サンデー」にいったん大阪に呼び戻したのに続き、終盤戦は大阪に張り付ける。地方の候補者からは「地方軽視」と不満の声があがるが、松井氏は「選挙に出るにあたり、候補者に自己責任、自己完結、自己負担を約束してもらっている」と述べた。

 また松井氏は、みんなの党の江田憲司幹事長が、維新との合流には旧太陽の党との決別が必要-と発言したことについて「(太陽の党は)もう仲間」と述べ、明確に決別を否定した。

 一方、みんなの渡辺善美代表はこの日夜、大阪府内で記者団に対し、選挙前に維新と合流に至らなかったことについて「(維新の)理念と政策が分かっていたから結婚しなかった」と、今後も合流は難しいとの見方を示した。一方、選挙後の連携については「選挙結果を踏まえて考える」と含みをもたせた。

 

橋下氏「東京では惨敗だ」 維新、石原氏と都内で支持訴え

2012.12.9 14:15 衆院選
街頭演説をする日本維新の会・石原慎太郎代表(右)、左は橋下徹代表代行=9日午前、JR新宿駅前(大橋純人撮影) 

街頭演説をする日本維新の会=9日午前、JR新宿駅前 

 日本維新の会の石原慎太郎代表と橋下徹代表代行は9日、都内の新宿や銀座などの繁華街でそろって街頭演説を行った。橋下氏は「選挙戦も中盤だが、維新は東京では惨敗だ」と危機感を示し、有権者に支持を訴えた。

 橋下氏は「(このままでは)自民党が圧勝だ。3年前に皆さんが落とした議員が復活してくることになる」と強調。「公共工事をやり続け業界団体に配慮する自民党を選ぶのか、わが国の国際競争力を高める道を選ぶのか。右か左かだ」と自民党批判を展開した。

 石原氏は「(首長として)役人の支配をぶっ壊そうとやってきたのが私と橋下氏だ」とアピールした。

 

野田首相、大阪入り「ふたまたの大蛇」と維新批判

2012.12.5 11:26 衆院選
大阪入りした野田佳彦首相。日本維新の会を批判した=5日午前10時33分、大阪府吹田市 (竹川禎一郎撮影)

大阪入りした野田佳彦首相=5日午前10時33分、大阪府吹田市 

 野田佳彦首相(民主党代表)は5日、藤村修官房長官の地元、大阪府吹田市に入り、太陽の党と合流してできた日本維新の会を「ふたまたの大蛇(おろち)だ」とこきおろした。

 JR吹田駅前の商店街での演説で、首相は維新代表代行の橋下徹大阪市長について「なぜ石原(慎太郎)さんを党首に担いだのか。橋下氏がもともと持っていた非常に切れ味鋭い路線が見えなくなっている」と述べ、橋下氏を持ち上げつつも維新を批判した。

 さらに、維新について「私にはふたまたの大蛇にしか見えない。原発やエネルギー政策など、どっちを向いているのか分からず、将来を委ねられない」と述べた。

 同市を含む大阪7区は5候補が争う激戦区。首相は「この国難の時に、経験のない、方向性の分からない人に代表になってもらっては困る」と“第三極”を牽制(けんせい)した。