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[都知事選] 山本太郎議員「脱原発」訴え、ついに参戦 (1月28日付 田中龍作ジャーナル)

2014-01-31 | Weblog

【都知事選】 山本太郎議員「脱原発」訴え、ついに参戦

女性は19歳だが、「(自分のスマホを使って写してもらった)ツーショットは、選挙権のある友人たちに送る」と話した。=28日夕方、新宿アルタ前 写真:筆者=

女性は19歳だが、「(自分のスマホを使って写してもらった)ツーショットは、選挙権のある友人たちに送る」と話した。=28日夕方、新宿アルタ前 写真:筆者=

 山本太郎参院議員が都知事選挙に打って出た。といっても立候補したわけではない。特定の候補に肩入れするのでもない。「投票率をあげるために選挙に行こう」と呼びかけるキャンペーンをきょうから始めたのだ。

 山本議員は夕方5時、新宿アルタ前で“ 第一声 ”をあげた―

 「今度の都知事選挙は安倍政権の暴走を止める選挙なんです。強固な地盤を持つ自公に勝つには投票率を上げるしかないんです」。

 原発の危険性、進まない事故処理を説きながら、山本氏は都知事の権限について話した。「都知事にはやれることは山ほどある。原発だって止められる。東京都は東電の大株主なんです…」。

 特定の候補の応援にならないよう、選挙妨害にならないよう、山本氏は慎重に言葉を選んだ。それでいてキワキワのところを攻めた。

 「脱原発ナリスマシは、見極めて頂きたい。お前『もんじゅ推進』って言ってたじゃないか。●●大臣の時、弱者を切り捨てたじゃないか」。

 ある候補は原発推進の自公と連合の支援を受け優位に選挙戦を進めている。マスコミの世論調査でもリードが伝えられる。

 山本氏は筆者のインタビューに「(脱原発陣営を)一本化できなかったことは残念だが、嘆いていてもどうにもならない。とにかく投票率を上げること」と答えた。

 これから選挙戦最終日まで、山本議員は国会の合間を縫って街頭に出、「投票に行きましょう」と呼びかけてゆく。

立ち止まって最後まで聞く有権者はマスゾエ候補よりも多かった。何より聴衆の目が真剣だ。=写真:筆者=

立ち止まって最後まで聞く有権者はマスゾエ候補よりも多かった。何より聴衆の目が真剣だ。=写真:筆者=


安倍のお友達人事の危うさ 資質が問われる茶坊主たち(NHK会長籾井勝人の場合)

2014-01-30 | Weblog

更新 2014.2.10

NHK会長発言、3300人が「辞任を」

NHKの籾井勝人会長が就任会見で政治的中立性を疑われる発言を繰り返した問題で、10日夕までにNHKに寄せられた視聴者の意見の総数は1万5千件を超え、そのうち籾井氏の辞任を求める意見が約3300件を数えたことがNHK関係者への取材でわかった。

都知事選の応援演説で対立候補を「人間のくず」と呼ぶなどしたNHK経営委員の百田尚樹氏に対しても約1200件の意見が寄せられ、その大半が厳しい意見だった。

男女共同参画社会基本法を批判するなどした同委員の長谷川三千子氏に対しても約800件の意見が寄せられ、やはり大半が批判的な内容だった。asahi


2014年1月27日

NHK会長「私的な考え発言、間違い」 就任会見巡り

NHKの籾井勝人会長は就任会見で従軍慰安婦問題について「戦争をしているどこの国にもあった」などと発言したことについて27日、朝日新聞の取材に対して、「就任の記者会見という場で私的な考えを発言したのは間違いだった。私の不徳の致すところです。不適当だったと思う」と述べた。(朝日記事)
 
 

参考: 

NHK会長籾井氏の慰安婦問題発言を擁護!? 安倍総理は辞職せよ

NHK会長の籾井氏の「戦争をしているどこの国にもあった」という発言は歴史認識も誤っていれば、NHKのトップとしても全く相容れないものです。
NHKは安倍政権のための国営放送ではない、NHK会長籾井勝人氏は即刻、辞任すべき

この発言について衆議院の代表質問で問われた安倍総理の答弁が非常に問題です。
安倍首相、「NHKは圧力排し中立維持を」=籾井氏発言、論評避ける-衆院代表質問」(時事通信2014年1月28日)

「政府としてコメントすべきではない」と述べ、直接の論評は避けた。その上で、「新会長をはじめ、NHKの皆さんはいかなる政治的圧力にも屈することなく、中立、公平な報道を続けてほしい」と強調、辞任などの必要はないとの認識をにじませた。

安倍総理の政治介入によって、お友達の籾井勝人氏が会長になったのですから、コメントする立場にないというのであれば、NHKの経営委員人事からやり直すのが筋です。
 
ましてや、このNHK会長の不穏当な発言を問われたことの直後に「新会長をはじめ、NHKの皆さんはいかなる政治的圧力にも屈することなく、中立、公平な報道を続けてほしい」という発言は非常に問題です。
 
これでは籾井氏の問題発言を擁護しているのと全く同じです。
 
この衆議院の代表質問では、民主党の海江田代表からの質問だったのですが、そのような野党勢力や諸外国の「圧力に屈するな」という趣旨としか理解しようがないからです。

従軍慰安婦問題については、安倍総理はかねてより河野談話の見直し(撤回)を主張しています。
 
安倍総理は、かつて米国で「「女性がその意思に反して日本軍に売春を強要されていたとする歴史的文書は…発見されていない」「(「慰安婦」は)『性的奴隷』ではない。彼女らは当時世界中のどこにでもある公娼制度の下で働いていた」という意見広告に名前を連ねていたのです。
極右勢力による教育支配と歴史の改ざん

このNHK会長の不穏当発言を擁護するだけでももっての他なのに、その不穏当発言はそもそも安倍総理の主張そのものでもあったというのですから、NHK会長、安倍総理ともども即刻、辞任すべきなのです。
 
(文:猪野 亨、弁護士ブログ)
 

参考:

暴言連発 NHK籾井会長に年俸3100万円のアホらしさ


U-20デモ 「秘密保護法反対」少年少女が立ち上がった(田中龍作ジャーナル)

2014-01-27 | Weblog

だいの大人はどうした。どこに行った。安倍に押し切られ成立した秘密法に今さら反対してもと、闘争意欲をそがれてしまったのか。成立前、各テレビ局は番組で秘密法案のテーマを取り上げることをなるべく避けたという。それというのも、とりあげると視聴率が落ちるからだという。なんとも情けない日本の大人たちだ。管理人

U-20デモ 「秘密保護法反対」少年少女が立ち上がった

「何がヒミツって、それがヒミツ」「秘密保護法ハンターイ」…日曜日の渋谷に少年少女たちのシュプレヒコールが響いた。=26日、写真:筆者=

「何がヒミツって、それがヒミツ」「秘密保護法ハンターイ」…日曜日の渋谷に少年少女たちのシュプレヒコールが響いた。=26日

 「選挙権はないけど黙っていられない」。中学、高校、大学生たちがきょう、東京都心で秘密保護法に反対するパレードを繰り広げた。(主催:U-20デモ実行委員会)

 平成の治安維持法とも言われる特定秘密保護法。安倍政権が国民の声に耳を傾けることなく強行採決した12月26日の夜、国会議事堂前で声をからして「秘密保護法反対」を叫んでいた少年少女たちがいた。彼らは口々に不安を訴えていた。

 「自分たちの将来が暗黒になるかもしれない」。危機感を抱いた少年少女たちが立ち上がったのである。

 「メディアは本当のことを伝えていない。(特定秘密保護法により)さらに秘密ができる。戦前のようになる恐れがある。安倍首相は“ 嵐は過ぎ去った ”と言ったが、私たちは怒りに燃えている」。こう話すのは都内の高校2年生だ。彼女は実行委員会のメンバーでもある。

 静岡県から駆け付けた高校生(2年生)もいる。「未成年の声を届けようと思った。秘密保護法は自分たちの人生を揺るがすような不安(な法律)。廃案に持って行けるよう闘ってゆく」。彼女は何のリキミもなく話す。「あの頃は連日報道されていたが、今では何事もなかったよう」とも語った。

 「安倍政権は戦争しない憲法を書き換えて、戦争するための法律を作ろうとしている。未来ある私たちが黙っていられるはずがない」。都内の大学2年生(女性)はこう言うなり口を真一文字に結んだ。

 参加した若者たちに共通するのは、そんじょそこらの大人よりも社会やメディアをシビアに見ているということだ。

「アベは戦争やる気まんまん」。彼女(拡声器持つ)は怒りと不安をないまぜにして語った。=写真:筆者=

「アベは戦争やる気まんまん」。彼女(拡声器持つ)は怒りと不安をないまぜにして語った。

 アンダー・トゥエンティー(U20)の止むに止まれぬ行動をデモの経験が豊かな大人たちが支えた。カリスマ・アジテーターの火炎瓶テツさんやダミアン村上さんらの姿もあった。

 「10代が声をあげなくちゃいけないのは、申し訳ないことでもある」。三鷹市から2人の子供(4才、6才)の手を引いて参加した女性(30代)は話す。

 「18、19才でこの国のことが分かっていても言う権利のない、投票権のない彼らをバックアップしたい」。2人の子供(1才、7才)を持つ女性(40代・都内)は訴えかけるように語った。

 デモ隊の中には中学生や制服姿の高校生もいた。いたいけな少年少女たちが立ち上がらなければならない、この国は不幸だ。だが、彼らのようなしっかりした子達が居てくれるのであれば、まだ大丈夫かもしれない。

 

秘密保護法:いやだ!U-20デモ 渋谷や原宿で400人

特定秘密保護法の廃止を求める10代の若者が呼びかけた「秘密はいやだ!U-20デモ」が26日、東京都内であった。参加者約400人が渋谷や原宿の繁華街を歩きながら「選挙権はなくても10代が政治を動かそう」「秘密保護法の危険性を身近に感じて」と訴えた。

毎週金曜日に首相官邸前で開かれている脱原発の抗議行動で知り合った練馬区の大学1年、長島可純(かずみ)さん(19)と武蔵野市の高校2年、柴野風花(ふうか)さん(17)らが企画。昨年12月の同法成立翌日、安倍晋三首相が「嵐が過ぎ去った」と述べたと聞き「もっと嵐を起こそう」と立ち上がった。

 長島さんは「少しでも関心を持ってほしい」と、特定秘密の範囲が広すぎることなど問題点を紹介したビラを用意。高校の制服姿の柴野さんらが「街の皆さん、みんなの声で秘密保護法をなくそう」と声を張り上げ、買い物客たちの注目を集めていた。(1月26日付毎日記事から)

 


[都知事選速報]細川・小泉両氏の演説会場は人が溢れ返っている(藤島利久公式ブログ)

2014-01-27 | Weblog

都知事選初日

毎日新聞らが都知事選に関する世論調査結果を発表している。共同通信、産経新聞、フジテレビ社との4社共同実施で、東京都内1523世帯、1015人が回答(回答率67%)

各社、序盤戦は、舛添氏がリードし、細川・宇都宮・田母神の各氏が続いていると発表しているが、現場の様子は異なる。。。細川氏の陣営に最も多い聴衆が集まっている。

【細川候補/渋谷ハチ公前 ビッシリ聴衆で埋まる】

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【田母神候補/渋谷ハチ公前 体育会系が多いか?組織が無い割にはまずまずの出足】

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【舛添候補(第1声)/新宿西口 主に政党動員聴衆(黒っぽいコートのサラリーマン風が多い)】
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【宇都宮候補(第1声)/新宿東口 社共支持層(新聞の評とは異なり高齢者が多い)】

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【細川候補(第1声)/都庁前 人通りの少ない場所でも人垣が出来ている】
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私が街カフェTVで解説したように、初日の街頭演説の様子を見る限りでは、細川・小泉両元首相が都民の人気を集めていたようだ。。。初日の様子を報じたテレビの解説では、有力4氏の街頭演説の「集客力」を評価しなかったが、詳しく分析すれば細川氏がリードしている。

この事実をマスコミは隠している。。。世論調査のデータで舛添氏リードを伝え、バンドワゴン効果(勝ち馬に乗りたい心理)を掻き立てようとしているのだが、差が無いか、嘘の場合は裏目に出る。

また、細川・小泉両氏の演説に集まった聴衆は、現役時代を彷彿とさせる小泉氏の演説と、その男気に感極まって涙する細川氏の様子を見て、『この二人は脱原発の理念で堅く結びついている。素晴らしい・・・』と感激している。。。私ももらい泣きしそうになった。

日本人は浪花節に弱い。。。私など一番弱い(笑)。

細川陣営は、ナイスタイミングでマスコミから舛添リードが伝えられたこともあって、今後追い上げるため支援に力が入るだろう。

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選挙全体の支援体制では、自民党が舛添氏支援に力を入れて公明党も此れに続いた。

しかし、結局は、猪瀬氏を抱えた前回選挙と同じ構図に落ち着いただけ・・・ 舛添氏は猪瀬氏の後継者なのだ。マスコミは此れを伝えないが、都民は直に気付く。今回は猪瀬体質(既存の自公支配体制=原発)を否定する選挙だ。

自公体制のような、国民を無視した体質が猪瀬詭弁都政を生んだのだ。。。マスコミが攻撃しようとした佐川マネーの「金と政治」の問題を争点に挙げる都民は2%しかいなかった。

これまでの選挙と違うのは、細川・小泉両元首相が「脱原発」を掲げて恩讐を越え、国民のために立ち上がったということだ。。。多くの都民が原発の争点化を認めている。

そして、新聞各紙が2日目までの世論調査で細川氏が2位だと報じた。。。

こういう選挙では追い上げる者が勝つ確立が高い。。。名護市長選挙で石破茂自民幹事長が500億円基金をぶち上げて市民の顰蹙を買ったように、最近、あちら側のすることは裏目に出ている。

勢いは、脱原発派にあると見て取れる。

宇都宮氏も頑張っている。。。

こうなったら、舛添自公を3位に落とす気持ちで頑張るだけだ。。。。 。。。

http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/


安倍の失態外交 茶坊主菅義偉とチアガール紙産経が恥の上塗り(三バカトリオ)

2014-01-26 | Weblog

「日本でしか通用しない歴史観」を国際会議の場で披露して大恥をかいた安倍


世界にとって「右翼のルーピー」となった安倍首相:ダボス会議の衝撃

(注:第二章の部分で事実誤認がありましたので削除し、なぜかについての内容としました。詳細はその部分やこの直後の論考をご参照くださいませ。なお、英独と同じ発言は誤訳ということですが、それが言い訳にならないことも同論考で指摘しております)

年末に、安倍首相は右翼のルーピーとなるという論考ケネディ大使が駐日大使ならぬ反日大使になるという論考を投稿したが、今、それがイルカ発言や慰安婦問題でのケネディと韓国大使の意気投合等と現実のものとなりつつある。

本稿では、そのトドメとなり、日本が孤立する決定打となってしまった感のある、安倍首相のダボス会議での発言が、何故こんなにも国際社会で取り上げられているのか、何故中国との戦争を決意した危険な指導者と理解されてしまったについて主に論じたい。

1.安倍首相は開戦を決意したと理解された理由:欧米の大学一年生でもわかる理屈

既に石井先生も鋭い御論考をされているが、BBC等の報道によれば、安倍首相は、ダボス会議にて、「日中間の悪化した関係が100年前の、第1次世界大戦の前の英独関係を思わせる。だがしかし、日中は、大きな経済的相互依存関係にあり、両国の経済的繁栄が地域の平和における防波堤になっている」と発言したという。また、安倍首相は、「中国は年間の軍事費を10%のペースで増加させているし、しかも不透明だ」と中国を非難する一方で、質疑応答においては日中戦争の可能性を明確に否定しなかったという。

米欧の報道機関は驚いて報道し、BBCの記者は驚きとともに恐怖も感じたと言っている。何故、そうした反応を彼らはしてしまうのだろうか。

実は、この発言、国際関係論を大学一年生が学ぶ内容を理解していれば、かなり危険と受けとめられても仕方がないものなのだ。欧米人が大学等の国際関係で最初に学ぶのは、古代ギリシャのペロポネソス戦争である。これらの戦争の原因として、いささか教訓的に語られるのは、「最終的に戦争が回避できない」という政策決定者の確信が戦争を呼び寄せるということである。これはゲーム理論的には、プレイヤーが「裏切り」一択に掛けるため、相手の「協調」インセンティブを削ぐからである。

駐日大使候補になったこともある、ジョセフ・ナイ(ハーバード大学教授)は、彼の大学生向けの教科書でわかりやすくこれを説明している。少し長いが、わかりやすくして引用しよう(注1)。
「……ここに、戦争が不可避だと確信することが国際政治において如何に破壊的かの理由がある。戦争が不可避だということになれば、お互いの関係はもう終わりに近いわけである。終わりとなれば、相手を今後も信じてよいかということになる。なにせ命がかかっているのである。であるならば、相手を信頼し、協力し続けるよりは、先に裏切った方が安心ということになる。アテネ人も同様の選択を行い、どうせ戦争になるならば、敵国を不安にさせようが戦争になろうが、どうしようが自国の戦力を強化する為に中立国を侵略した方がいいとし、破滅への道を選択した」
そして、こうした議論は、第一次大戦に至った原因を議論する際にも一つの論点として引用され、政治指導者が選択するべきではない思考方法として取り上げられる。

余談だが、実際、90年代には、ナイ等はこうしたロジックで、米中関係がお互いの戦争不可避という思考で危険になりつつあると積極的に議論を展開し、今では米国の主流のコンセンサスになっている。少し語弊があるが、中国が「軍事的な」脅威だと思っているのは、米国では少数派なのだ。少なくとも第二次オバマ政権にはいない。その前任のドニロン、現職のNSC補佐官のライス等の米国での講演を読めばわかるように、彼らが問題にしているのは、中国のサイバー問題なのだ。この点はまた指摘しようと思うが、話を戻す。

これで安倍首相が最悪の事例を使って説明したことが、おわかりいただけただろうか。欧米では、政治指導者は「緊張状態にある国家に対して、最終的な開戦が避けられないと考えてはならない」がタブーとされる。(だからこそ、ネオコンが批判されたわけなのだが)そこに、安倍首相はまさしく、そうした思考法を満面の笑みで開陳し、しかも、代表的な駄目な事例とされる第一次大戦を欧米のエリートの前で、しかも欧州で持ち出したのである。

欧米のエリートの思考方法からすれば、中国との開戦を決意した危険な指導者としか思えない。しかも、さんざん今まで欧米紙では、右翼、右翼と言われてきた男である。特に、そういえば、中国大使が盛んにいってたな……と盛んにロビー活動をする中国人の言動は、その説得力を倍加させる。

2.その後の報道を確認し、事実誤認がありましたので削除しました

この部分で、「安倍首相は相互依存で安心している」と書きましたが、ロバート・ペストン記者の総理へのコメントを見て、荒っぽく私が取り違えたものです。これでは、相互依存を強調したものの安心と言うのは事実誤認です。対応としては、この部分の削除・理由とお詫びの追加、当面の投稿でこの点のご報告、twitterでこの部分を引用されている方への直接の訂正とお詫びを個別に自分のアカウントからさせていただきたいと思います。間違った情報を書きましたことを皆様にお詫びいたします。

3.ダボス会議の発言の影響

安倍首相は意気揚々とダボス会議へ旅立った。しかし、それは不味い零細ラーメン屋がテレビ出演したのと同じ効果となった。要するに、それまでは細々とやっていたのに、なまじテレビに出て客が殺到したが、不味いラーメン屋という評判が拡散するという逆効果である。

そして、なにより不味いのは、これまでの日本政府の「中国が挑発している」という説明は説得力を失ったということである。欧米人からすれば、ヒトラーの友人の神社を参拝した首相が中国との戦争は不可避と宣言したとしかみえない。つまり、中国政府のいう「日本が中国を挑発している」という説明が説得力をもってしまったのである。

実際、安倍首相の中国は年間の軍事費を10%のペースで増加させているという主張も、英国のテレグラフ紙からは「そうは言うけど、日本は昨年度予算で軍事費を増加させたし、戦後では最大のヘリ空母(ジェット機も搭載可能)を進水させたよね」と、お前がいうなという扱いを受けている。私もこのテレグラフ紙の意見は相当おかしいとは思うが、問題はそこではなく、安倍首相がそういう反応を受けているということなのだ。

また、特に深刻なのは、私も彼らに言われたことがあるが、よく日本側が英米などで言われる、「安倍首相は、今なら勝てると思っているのではないか?このままでは日中は軍事的に逆転する。であるならば今ここで戦争をしようと考えているのではないか。勝てる内に、米国を引きずり込んで、中国の軍事力を粉砕して、将来に渡る安心を得ようとしているのではないか?実際、君たちだって1941年に真珠湾を攻撃したときだって、今なら勝てるが将来は米海軍の物量に勝てないって理由で対米戦を決意したじゃないか」という欧米の一部の疑念が証明されてしまったことである。

実際、安倍首相は、尖閣諸島周辺の紛争でならば海自・海保は勝利できると信じているとの話も私でさえ聞くので、あまり信じたくはないのだが、欧米人がそう思ってしまうのは無理もない。(むしろ、これは本当なのかもしれない)

4.結論:予想される最悪の事態

まとめると安倍首相は、欧州でも戦争をもくろむ危険な指導者、それか極めつけの馬鹿、つまり右翼のルーピーと思われたようだ。ついに米国だけでなく、欧州他でも右翼のルーピーとなってしまったのである。しかも、鳩山首相と違い、日本人から支持されていると思われているのである。鳩山首相は国民からも馬鹿にされ、官僚からも馬鹿にされ、与党からも馬鹿にされた。しかし、安倍首相はフェイスブックには大量のいいね!があり、支持率も高く、(感情的な内容なので削除しました)政治家や官僚も批判しない。ついでに、熱狂的な支持者がネットで暴れている。要するに、日本国民も安倍首相と危険な右翼の国民と思われているのである。

正直不愉快な話だが、これが現実なのである。世界が間違っている。そう一部の日本の人は言うかもしれない。
私だってそういいたくなる部分もある。(感情的な内容なので削除しました)日本国民だって、そこまで危険な戦争を望んでいないだろう。

しかし、安倍首相やネット右翼の愚かな行動は中国の「戦争を望む日本」論をまさに証明しているとしか言いようがないのだ。彼らの理屈は先日の論考でも書いたが、欧米人の納得する理屈ではないのだ。大体、世界が間違っていて、自分が正しい。だから世界と対決するというのが、政治指導者、いや社会人として賢明な行動だろうか。

こうした状況はどういう結果を生むのだろうか。
第一は、既に何回も述べたように中国が正しく、日本が危険という国際社会の反応を生む。
第二は、これ幸いと中国が尖閣諸島を奪取しても国際社会は日本が悪いと批判する。なにせ、開戦を決意したと安倍首相は宣言しているのだ。どうしようもない。
第三は、日本の説得力は根本的にないので、日中や日韓の問題では日本が不利になるし、第三国は助けないばかりか日本が非難される。
第四は、北朝鮮問題では、日本は12歳のままということで、日本を除く米中韓で裏側の協議が進む。

つまり、日本はあらゆる問題で大人扱いされず、貧乏くじを引かされ、拉致被害者も帰ってこないのである。安倍首相が存在し続ける限り、日本人は12歳扱いなのである。ダボス会議での安倍首相が国際社会に与えた衝撃は、私たちにそういう形で跳ね返ってくるのだ。

だからこそ、繰り返し言いたい。安倍首相一派は、早く別の自民党議員―勿論、ナチスのやり口に学ぶ麻生等ではない―に譲るべきなのだ。日本の国益と日本人の名誉のために。

付記

こういう風に「名誉のために」というと、第二次大戦での名誉という人もいるが、貴重な外貨を稼ぐために涙を呑んだ女工やからゆきさん、江戸時代とは比較にならない重税にあえいだ国民、血を流して努力した外交官、明治の戦争で死んだ兵士たち、彼らが何のために苦労したかを考えてほしい。

欧米から一等国と言う評価を受けて、日本の自立を確保する為だったのではないか。それをドブに捨てたのが東条たちであり、そして、今捨てようとしているのが、その孫の安倍首相なのではないか。もう一回、そんなみじめ苦労を子や孫にすべきなのだろうか。孫の貯金箱を叩き壊して、死んだ爺さんの墓作りに使うのが愛国者のすることなのだろうか。私は嫌だ。存在しない過去より、確実にあるべき未来に使うべきだ安倍首相の支持者は、こうした現実を考えてほしい。

注1:ちょっと日本人にはなじみのない古代ギリシャ世界の話があるので、乱暴だが一部割愛や換言して、わかりやすく纏めた。もし正確もしくはもっと知りたい方は、ジョセフ・ナイ「国際紛争」(田中明彦翻訳)有斐閣の第一章のペロポネソス戦争の部分をご参照いただきたい。だいたいの書店で立ち読みできると思います。

站谷幸一(1月24日)
 

「日本と中国は開戦前夜なのか」 安倍首相発言に欧米メディア衝撃

1月24日

安倍晋三首相が欧米メディアの記者に向けて発言した内容が、波紋を呼んでいる。関係悪化が続く日本と中国について、第1次世界大戦前の英国とドイツになぞらえた部分が大きく取り上げられたのだ。

政府は「第1次大戦のようにしてはならないとの趣旨だ」と説明し、誤解を解こうと躍起だ。だが欧米メディアは、日中関係が大戦前の英独のような緊張状態と受け止め、「日中は戦争に進むのか」と題した記事を配信したところもある。

■FT「軍事衝突が起こるなど問題外、とは言わなかった」

スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した安倍首相は2014年1月22日、海外メディアを招いて懇親会を開いた。その席で中国との関係について説明した発言が、報道陣を驚かせた。

英フィナンシャルタイムズ(FT)紙の記者は、1月22日付の記事冒頭、「安倍首相に日中間での戦争はあり得るかを尋ねた。興味深いことに、その種の軍事衝突が起こるなど問題外だ、とは言わなかった」と書いている。

続けて、今日の日中の緊張状態と第1次大戦前における英国とドイツの競争関係を比較して、「似た状況」と述べたという。当時の英独には現在の日中同様、強固な経済関係があったが、これが1914年の軍事衝突につながる緊張状態を防ぐことはできなかった。この事実に基づいて安倍首相は、英独と日中を比較して説明したとなっている。

英BBCニュースの記者は、安倍首相の話が「面白いが少々恐ろしかった」と報じた。「日中の悪化した関係は、今から100年前、第1次大戦前の英国とドイツの関係を思い起こさせる」としている。これが「コメンテーターならともかく、日本のリーダーが話しただけに衝撃が強い」と評した。

記事は続く。当時の英独関係と同じく、日中も膨大な相互利益をもたらす貿易パートナーであり、平和こそが両国および周辺地域の繁栄のための防波堤となる。だが中国が防衛予算を年間10%増加させている点を、安倍首相が挑発的だととらえたのは明白だとしている。

米ニューヨークタイムズ紙は、FTと同じく今日の日中関係と過去の英独関係が「似た状態(similar situation)」との表現を用いた。さらに「安倍首相は、1914年の英独における強い経済関係は、今日の日中間の経済的な相互依存とよく似ていると述べた」と書かれていた。

ゴシップ紙が扇情的に報じたのではなく、主要メディアが流した記事だけに「安倍首相が日中関係を、第1次大戦前の英独関係に例えて話した」との内容は、首相のねらいとは別に、高い信用度を持って日中の緊張が強まっていると世界に広めてしまったことになる。 


参考 三バカトリオ

安倍の失態:まず、安倍の茶坊主が失態の事実を否定し 次に安倍の広報紙産経が失態の事実を(国民のめからそらすために)攪乱させる方向で報道する。いまの安倍政権はこの’ゴマカシ’のワンパターンでもっている。はやく日本人はこれに気づくことだ。それでないと、日本の外交はこいつら三バカトリオによってガタガタにされる。


 

安倍本人、英独発言「全然問題ない」

1月26日

安倍晋三首相は26日午後(日本時間同日夜)、日中関係を第1次世界大戦前の英独関係に例えたとして波紋を広げた自らの発言について、「同席していた方に聞いてもらえば、全然問題なかったということが分かってもらえる」との認識を示した。ニューデリーのホテルで同行記者団に語った。
波紋を広げた首相の発言は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席のため訪れていたスイスで、外国メディアの取材に対して行われた

安倍の茶坊主菅義偉、わけの分からないこじつけで事実を否定。

菅義偉官房長官は1月23日の記者会見で、安倍首相の発言の真意は「日中関係を第1次大戦のようにしてはならないという意味」と説明した。100年前の英独は経済関係があったにもかかわらず戦争へと進んでしまった。決して同じ轍は踏んではならず、日中間で問題があるときには相互のコミュニケーションを緊密にすることが重要とも強調した。さらに各国大使館を通じて、発言の意図を海外メディアに説明する方針だという。

安倍の広報チアガール紙産経、通訳のせいにして事実の攪乱報道。

1月25日

英紙の安倍首相発言報道 通訳の補足説明で誤解!? - 産経新聞

 


元首相コンビの脱原発争点 小泉元首相を動かした映画「100,000年後の安全」

2014-01-22 | Weblog

都知事選:即時原発ゼロから容認まで 候補予定者さまざま、

東京都知事選(2月9日投開票)に出馬表明をした主な立候補予定者4人が22日、それぞれ記者会見し、最大の争点である原発政策への考え方が出そろった。

前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)と元首相の細川護熙氏(76)はともに「即時原発ゼロ」を訴えたが、宇都宮氏が「一番重要なのは働きやすく、暮らしやすい街にするかどうか」と述べたのに対し、細川氏は「(脱原発に)一番優先的に取り組む」と違いを見せた。

元厚生労働相の舛添要一氏(65)は長期的に原発への依存を低くするとした。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)は原発容認の姿勢を示し、他の3氏と明確に線を引いた。(毎日記事)


 

参考:小泉元首相が原発について考えるきっかけとなった映画

「100,000年後の安全」

日本語版映画『100,000年後の安全』

 

監督:マイケル・マドセン
(2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア)

原発から生まれる高レベル放射性廃棄物の処理をめぐり、未来の地球の安全を問いかける問題作。小泉元首相が本作を観て、映画の中で描かれたフィンランドの最終処理場「オンカロ」を視察で訪れ、自らの意見を"脱原発"に大きく転換するきっかけとなった。

フィンランドは脱原発国ではなく、現在4基の原子炉が操業中で今後2基を建設予定、総発電量のうち原発による電力は約30%である。そのうえで、高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のゴミ」を出すならその処分まできちんとしよう、トイレのないマンションではなく、マンションにはトイレを作ろう、ということで、世界で初めて地下処分場選定が最終決定した国である。

この処理場、通称「オンカロ(フィンランド語で"隠された場所"の意)」は、2020年に操業開始を予定しており、最大9000トンの核のゴミを収容できる。原子炉1基からは年間約20トンの核のゴミが排出されるため、合計6基の原子炉で50~60年間運転する場合に発生する量の受け入れに対応できる事になる。

ちなみに、核のゴミを直接処分するフィンランドと違い再処理する方針の日本には50基の原子炉があり(現在すべて運転停止中)、これまでの使用済核燃料は地上に保管されている。昨年3月末時点で国内の使用済核燃料は約1万7000トン(各原発内に約1万4000トン、六ヶ所村再処理工場に約2900トン)となっている。2007年操業予定だった六ケ所村再処理工場は試運転の度に技術的トラブルが生じ、完成が20回延期されており、3.11以後は地震や津波対策の安全基準が見直されたこともあり、本格稼働の目途は立っていない。また、再処理でウランとプルトニウムを取り出した後の高レベル放射性廃液は、ガラス固化し最終処分されることになるが、2002年から処分地選定のための調査地区の公募が行われているものの、未だ候補地は決まっていない。

本作の映画監督マイケル・マドセンは、こう言っている。「オンカロの取材をしたとき、学者たちに「高レベル放射線廃棄物処理場が作れない国があるとしたらどこか」という質問をしました。その答えは日本でした。

現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、地層処理場ができないのに原子力を持っている国である日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していません」。

http://www.uplink.co.jp/100000/


グローバル資産 プレイヤー85人によるモノポリゲーム

2014-01-22 | Weblog

NGO報告書:最富裕85人で35億人分資産…格差拡大

国際非政府組織(NGO)オックスファムは20日、世界で貧富の差が拡大し、最富裕層85人の資産総額が下層の35億人分(世界人口の半分)に相当するほど悪化したとの報告書を発表、22日からの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)を前に、累進課税などの対策に取り組むよう政財界の指導者らに呼び掛けた。

報告書は、人口の1%を占める最富裕層が世界の富の半分を握っていると分析。データを得た26カ国のうち日本を含む24カ国で、全国民の収入に占める上位1%の最富裕層の割合が約30年前に比べて増加したと指摘した。(共同)

Park Avenue

英語版ドキュメンタリー番組(59分):

米国のニューヨーク州マンハッタン。ここは全米でリッチな人々が住む地区だ。なかでも、「パーク・アベニュー740番地」には最もリッチな人々が住んでいる。

そしてパーク・アベニューを北上するとハーレム川に突き当たる。その先は全米でもっとも生活困窮世帯が多く住む地区だ。一つの通りの「こちらと向こう」では、大きな格差がある。

いま米国では僅か400人の億万長者が下から数えて1億5000万人分の合計の富み以上を得ている。、富める者はますます富み、貧しい者は貧しいままの社会だ。一体、何が原因でこうした格差の固定化が進んでいるのか。

番組ではパーク・アベニュー740番地の人々に焦点をあて、様々な専門家へのインタビューを交えて、金持ちが優遇される”モノポリーゲーム”の仕組みを明らかにしようと試みている。管理人

 

 


米国政府、安倍に”失望した”を連発(名護市長選 稲嶺氏再選)か 

2014-01-20 | Weblog

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設の是非を最大争点とした同県名護市長選が19日投開票され、日米両政府が進める名護市辺野古への移設に反対する現職の稲嶺進氏(68)が、移設推進を訴えた前自民党県議の末松文信氏(65)を大差で破り、再選を果たした。

当選を決めた稲嶺氏は「政府は辺野古移設に固執しているが、県内移設はダメというのが県民の総意だ。辺野古の埋め立てを前提にする手続き、協議に関してはすべてお断りする」と述べた。

稲嶺氏は共産、生活、社民、地域政党・沖縄社会大衆から推薦を受け、基地に頼らない地域振興の必要性を訴えた。

沖縄振興費と引き換えに移設受け入れを迫る安倍政権のアメとムチのやり方への批判や、埋め立てを承認した知事に反発する保守層も取り込んだ。

普天間移設を争点とする市長選は5回目だが、移設反対派の得票数としては最多で、政府や知事に対する市民の憤りの強さが示されたといえる。(毎日記事から抜粋)

名護市長選確定得票数

 当19839 稲嶺  進<2>無現=[共][生][社]

  15684 末松 文信 無新=[自]

 


安倍打倒 沖縄を解放せよ(稲嶺氏が再選確実 名護市長選)

2014-01-19 | Weblog

 【電子号外】

沖縄タイムス1月19日(日)20時2分配信

任期満了に伴う19日投開票の名護市長選挙は、現職の稲嶺進氏(68)=無所属、社民、共産、社大、生活推薦=の2期目の当選が確実となった。前県議で新人の末松文信氏(65)=無所属、自民推薦=との一騎打ちを制した。

稲嶺氏は、最大の争点となった米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題に「断固反対」し、保革を問わず幅広い支持層から票を集めた。基地受け入れに伴う再編交付金に頼らないまちづくりを訴え、受け入れられた。

1996年に移設問題が浮上して以来、5度目の市長選。対立軸が鮮明になる初めての選挙で、反対派が勝利した。

稲嶺進(いなみね・すすむ) 1945年7月生まれ。名護市三原出身。琉球大卒。72年に名護市役所入り。総務部長、収入役などを歴任。2004年から08年まで市教育長を務めた。10年1月の市長選に初当選。


 

名護市長選 投票率は76・71%

2014年1月19日 21:15

任期満了に伴う19日投開票の名護市長選の最終投票率は76・71%(名護市選管発表)となり、2010年の前回選挙の76・96%を0・25ポイント下回った。

米軍普天間飛行場の市辺野古への移設が最大の争点となったことで有権者の関心が高かったことから、ほぼ横ばいになったとみられる。

投票当日の有権者数は4万6582人(男性2万2832人、女性2万3750人)。総投票者数は期日前、不在者投票を含めて3万5733人だった。


名護へ党首ら続々 国政選挙並み
2014年1月19日 09:45
 

19日投開票される名護市長選は、普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非が最大の争点になっているため、支援する政党も国政選挙並みに取り組んだ。各党の党首・幹部クラスや閣僚級が選挙期間中に応援弁士として続々と来県しており、一市長選としては異例の対応となった。

末松文信氏を推薦する自民党は、石破茂幹事長が三日攻防初日の16日に来県し、500億円の「名護振興基金」を創設すると表明した。17日には河村建夫選挙対策委員長が、名護市内で県連幹部や市議団と意見交換し、自主投票を決めている公明党県本対策などを話し合った。

最終日の18日は山本一太沖縄担当相が末松氏の遊説に終日同行し、夕方の打ち上げ式でも演説。末松氏と県、国のパイプによる北部振興の実現を強調した。

2006年に普天間飛行場代替施設の「V字案」で名護市と基本合意した額賀福志郎元防衛庁長官は、16日に名護入り。辺野古で街頭演説したほか、06年当時の名護市長で、今選挙は末松氏の選対本部長を務める島袋吉和氏の地元である数久田の集会に参加した。

告示日の12日は、浜田靖一幹事長代理が出陣式でマイクを握った。他に田村憲久厚生労働相、小渕優子元少子化相、小泉進次郎復興政務官らのほか、参院比例の業界団体出身議員も数多く名護入りした。

一方、現職の稲嶺進氏を推薦する政党では、社民党の吉田忠智党首が17日に玉城義和県議の事務所で記者会見し、辺野古での埋め立て阻止を訴えた。福島瑞穂前党首も14日に辺野古のテント村を訪ね、座り込みをしている市民と移設阻止を誓い合った。

共産党は、昨年の参院選で12年ぶりに選挙区で当選した吉良佳子氏が14日に市内を遊説し、新基地建設反対を訴えた。告示前には市田忠義書記局長が来県したほか、8日の稲嶺氏の総決起大会には仁比聡平参院議員が参加した。

また、無所属の山本太郎参院議員は糸数慶子参院議員と16日から3日間、市内を遊説し、稲嶺氏の支援を訴えた。


「首相の口約束、信じるとは」 沖縄の保守派も困惑

毎日新聞 2013年12月29日 

知事の承認から一夜明け、沖縄県庁前に集まり抗議する市民=那覇市で28日午前11時41分、和田大典撮影
知事の承認から一夜明け、沖縄県庁前に集まり抗議する市民

辺野古沿岸部の埋め立てを承認した一方、「県外移設」の公約を変えないと繰り返した沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事の記者会見から一夜明けた28日、那覇市の県庁前広場に、約700人(主催者発表)が集まった。知事判断に抗議する県議会野党4会派や市民団体の集会。農業、仲間信之さん(42)は名護市の南隣、宜野座村から駆けつけた。

「公約違反である以上に詐欺だ。県民をばかにしている」。仲間さんは2010年の知事選で「県外移設」の公約を信じて仲井真氏に票を投じた。その怒りが収まらない。

「政府に対して普天間の県外移設への取り組みを約束させ、那覇空港滑走路増設の予算獲得など沖縄振興策もいろいろと引き出した。政府とここまで渡り合う知事は過去に見たことがない」。ある自民県議は知事の判断をそう評価する。

だが、知事の27日の記者会見は、沖縄の保守政界にも波紋を広げている。

「説明責任という意味では見通しが立たない言い方だった。恐らく県民もどの方向で解決するのか全く分からなかったのではないか」。知事の選挙を支え、共に県外移設を訴えてきた那覇市の翁長雄志(おながたけし)市長は知事会見の感想をそう語った。

知事が政府の沖縄振興策を絶賛した点も問題視する。「誤った発信をされた。本土の無関心、無理解な人たちが見ると『ああ、沖縄はやっぱり振興策で基地を受け入れるんだ』ととらえる。県土面積が全国の0・6%の沖縄に全国の74%もの基地はいらないという私たちの気持ちとの乖離(かいり)が大きくなる」。翁長市長は盟友への失望を隠そうとはしなかった。

「県外移設」の公約を事実上撤回した自民党沖縄県連に抗議し、県連顧問を辞任した元県議会議長、仲里利信さん(76)は28日、名護市で一人、街頭演説に立った。「『公約は変えていない』という知事の発言はまやかしだ。知事が政府に要請した普天間の5年以内の運用停止ができるのであれば、なぜ17年間も普天間は動かなかったのか。政府の負担軽減策は空手形。信用に値しない」

1999〜2006年、県政策参与として当時の稲嶺恵一知事を支えた比嘉良彦さん(72)は、普天間飛行場の5年以内の運用停止について「首相の確約を得た」とした知事の言葉に困惑する。

99年、沖縄県、名護市が軍民共用などの条件付きで容認した辺野古沖2・2キロの移設案が小渕政権下で閣議決定されたが、06年の小泉政権下では県の同意がないまま移設場所が集落に近い現行計画に変更され、条件も破棄された。比嘉さんは「閣議決定でさえ政権が代われば変更される。首相の口約束を信じるなんて」と絶句した。

知事が言う「首相の確約」については、首相周辺が27日夜、否定した。移設にむけた官邸と沖縄県のタッグは早くもほころびがみえる。

比嘉さんは、今後の見通しをこう語った。「知事会見は県民の怒りの火に油を注いだ。来年の名護市長選、知事選に大きく影響するだろう」


 


ゾウのはな子に会いにいこう(井の頭で67歳のお祝い会)

2014-01-19 | Weblog

井の頭自然文化園でくらしているアジアゾウの「はな子」は、2014年の元日に67歳を迎えました。国内のアジアゾウ最長寿記録を更新中です。

このたび、はな子の67歳を祝して、2014年2月2日(日)に「お祝い会」を開催することになりました。みなさんと一緒に「はな子」の長寿をお祝いしたいと思います。

日時 2014年2月2日(日) 13時〜(1時間程度)

場所 動物園(本園)ゾウ舎前

内容 お祝いの言葉 (園長や来賓の方々からお祝いの言葉をいただきます) 
   はな子の近況 (最近の「はな子」のようすを、みなさんにお伝えします) 
   はな子へ特製ケーキのプレゼント

管理人の一言:

東京吉祥寺にある井の頭公園で飼育されているゾウのはな子。現在、最高齢を更新し続けており、今年で67歳だ。

戦前に上野動物園で飼われていたアジアゾウ「花子(別名ワンリー)」の二代目だ。初代の花子は戦前にタイから贈られてきたが、戦時中に他の2頭のゾウ(ジョンとトンキー)と共に殺処分された。万一空襲にあい、檻が破壊され、逃走した場合に危険という理由だった。

ところが、知能が高いゾウは、毒入りエサを吐き出してしまうため、エサも水も与えずに餓死させたという。

ゾウたちは餌をもらうために必死に芸をして見せるが、徐々に力尽きていき、ジョン、花子、トンキーの順に崩れこんでいったという。そしてその細い目には涙があったという。

この実話は、児童文学作家・土家由岐雄の童話絵本のなかで、「かわいそうなぞう」という物語になっている。 絵本はまた、Fairthful Elephants のタイトルで英訳刊行もされており、米国の歌手で女優、そして社会活動家としても知られるシンディ・ローパーがCDの英語吹き込みを担当している。