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[都知事選] 前副知事が初当選、宇都宮氏「都民への訴え不十分だった」敗戦の弁

2012-12-16 | Weblog

【都知事選】 宇都宮けんじ氏敗北 「醒めた目の都民に声が届かなかった」

支持者の前で敗北の弁を述べる宇都宮けんじ候補。

支持者の前で敗北の弁を述べる宇都宮けんじ候補。
=16日午後8時過ぎ、東京・四谷3丁目の選挙事務所。写真:諏訪都撮影=

 16日、衆院選と同日投票で行われた東京都知事選。石原都政13年半の継承か否かが問われた選挙だったが、知名度と組織力で劣る宇都宮けんじ氏が大差で猪瀬副知事に敗れた。

 「脱原発」「人にやさしい東京」を掲げて立候補した前日弁連会長、宇都宮けんじ氏の選挙事務所。50あまりの勝手連ができ、ボランティア市民が中心になって運営された陣営にはあちこちに手作りのバナーが張られていた。

 TVで猪瀬副知事の当選確実が流れると、支持者からは、ため息や「信じられない」という声が漏れた。「オリンピックに無駄なお金が流れちゃう」という声もあがった。

 テレビカメラに促されて宇都宮候補が敗北の弁を述べた。

 「選挙戦自体は大変充実していた。市民ボランティアや勝手連の輪が広がり、熱気が感じられた。やるべき事はやった。しかし、勝手連の背後にいる、醒めた目で選挙を見つめる都民に、こちらの訴えを届ける活動が不十分だった」

 「石原都政に必ずしも満足していないとの確信を強めたが、選挙の投票と結びつかなかった」

 宇都宮候補がこう述べると、支持者からは「がんばったよー」という掛け声が飛び、拍手がわいた。目頭を赤くする女性支持者もいた。

 「脱原発統一候補」としてアピールを続けた宇都宮候補だったが、民主から自民へ、地すべり的になだれ込んだ衆院選のあおりを受けてか、その風向きを変えることはできなかった。

 宇都宮氏を支えた『人にやさしい東京を作る会』の中山弁護士は、「新しい形の選挙活動ができたことは非常に理想的だ。憲法改正や集団的自衛権の問題などに対して大きな柱として、今後とも活動を継続していく」と述べた。

 田中龍作ジャーナル《文・中山栄子/諏訪都》

 

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石原慎太郎前知事の突然の辞職に伴う東京都知事選。13年半に及んだ石原都政の継承か転換かが最大の争点だったが、16日、投開票され、後継指名された元副知事猪瀬直樹氏(66)が他の8人を破り、初当選した。「東京は国の心臓。東京がしっかりすれば国が元気になる」と、勝利宣言した。

宇都宮氏「都民への訴え不十分だった」 都知事選で敗戦の弁

2012/12/16 21:31

「終盤には手応えを感じたが、もう一回りも二回りも、都民に訴えを届ける活動が不十分だった」。東京都知事選で敗れた前日弁連会長の宇都宮健児氏(66)は新宿区内の選挙事務所で、眉間にしわを寄せて短期決戦の難しさをかみしめた。

 紺色のスーツにオレンジ色のネクタイを身につけた宇都宮氏。開票前は「街宣車の上り下りで体が鍛えられた」と笑顔で冗談を言う余裕も見せていたが、落選が確実になると表情が一変。支援者からは「信じられない」との声も漏れた。

 宇都宮氏は敗因を「支援者以外の有権者に十分に自身の主張を伝えきれなかった」と分析。前面に打ち出した「脱原発」の訴えも「多くの有権者に身近な問題として浸透させられなかった」と振り返った。

 選挙戦では石原都政を「弱者を切り捨てて格差を広げた」と批判して、刷新を主張。脱原発を掲げる共産党や社民党、日本未来の党の支持を受けたほか、市民団体の勝手連的な応援も受けた。街頭演説には作家や俳優などの著名な「弁士」もそろえて無党派層の支持拡大を目指したが広がらなかった。

 

都知事選 市民グループ候補者擁立へ(NHK

11月6日 14時13分

来月16日に行われる東京都知事選挙に向けて、弁護士や評論家、それに作家などで作る市民グループが6日、記者会見を開き、脱原発や反貧困などを主な政策に、石原都政を転換させる候補者の擁立を目指す考えを明らかにしました。

これは日弁連=日本弁護士連合会で会長を務めた宇都宮健児弁護士や評論家の佐高信氏などで作る市民グループが6日、東京都庁で記者会見して明らかにしました。
会見の中で市民グループは、次の東京都知事選挙は、福祉や教育を破壊し、弱者を切り捨てるなど社会を荒廃させた石原都政を転換させる絶好の機会だとしたうえで、候補者の擁立を目指す考えを明らかにしました。
今後は、憲法の尊重や、教育や貧困問題の解決、それに脱原発政策を確実に進めることなどを政策の柱にして候補者の選定を進めるとしています。
会見の中で、宇都宮健児弁護士は、「日本も東京も、貧困や格差が拡大し深刻化しているが、石原都政は十分に対応してこなかった。また電力の最大の消費地の東京こそ、脱原発を掲げなければならない」と述べました。

  猪瀬氏の得票、史上最多433万票 都知事選

  16日投開票の東京都知事選で当選を果たした前副知事、猪瀬直樹氏(66)の得票は433万8936票と、過去最多となった。これまでは1971年、美濃部亮吉氏の再選時の約361万5299票が最多。過去の国内の選挙でも最多得票となる。

 都選管によると、猪瀬氏は得票率も67.3%とこれまでの都知事選で過去最高だった2003年の石原慎太郎氏の得票率70.2%に迫った。

 都選管の担当者は「石原前知事の辞職から投開票まで期間が短く、猪瀬氏に注目度が集中した。衆院との同日選で投票率が上がり、浮動層の票も猪瀬氏に流れたのではないか」とみている。

 また都選管は17日、都知事選の確定投票率が62.6%だったと発表した。昨年4月に行われた前回の57.80%から4.8ポイント増えた。79年以降の10回の都知事選で最高となった。

 石原慎太郎氏が鳩山邦夫氏、舛添要一氏、明石康氏らをおさえて初当選した99年の57.87%を上回る水準となった。

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写真4名のほかに、団体役員のマック赤坂さん(64)、幸福実現党役員のトクマさん(46)、発明家の中松義郎さん(84)、元ネパール大使の吉田重信さん(76)、会社社長の五十嵐政一さん(81)らが立候補した。

 

 


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