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安倍のゴキブリ政権 スプレーで殺虫を(金鳥の広告がすごい人気だ)

2017-05-31 | Weblog

蚊取り線香などで有名な「KINCHO金鳥」。正式な社名は「大日本除虫菊」(本社・大阪市)といいます。この会社の新聞広告がネット上で話題になっています。無数の蚊が飛び交う中、一部に1から58までの数字が振られています。広告の左上には「飛んでいる蚊を数字の順につないでみましょう。」の文字。指示に従ってなぞってみると……。

金鳥の新聞広告の第2弾。数字をつなぐと……

金鳥の新聞広告 第一弾。数字をつなぐと........

6月上旬、ある全国紙に掲載されたKINCHOの広告。「この夏も、蚊とたたかう金鳥のラインナップです。」の文字とともに製品が並んでいますが、広告のほとんどは蚊で埋め尽くされています。

数字を順に結んでいくこと3分。浮かんできたのは3文字。手間がかかった割には、なんともシンプルなメッセージ。もしかして「蚊って?」にかけているのか? KINCHOのロゴマークの下に書かれた「いつも正直でありたい。」の文字に、思わず苦笑してしまいます。

 

 

数字の順に蚊を結んでいくと「買って」の文字が浮かびあがる

数字の順に蚊を結んでいくと「買って」の文字が浮かびあがる

 


金鳥の新聞広告 第ニ弾。数字をつなぐと........

無数の蚊に振られた数字をつなぐと「買って」の文字が浮かび上がる――。そんな読者参加型の新聞広告が話題になったKINCHO。新聞に第2弾が登場しました。

一見同じように見えますが、よく見ると、ロゴマークの下に書かれた「いつも正直でありたい。」の文字が「問いかける会社。」に変わっています。

今度は90までの番号が振られた蚊をつないで浮かんできたのは、前回とはうってかわって挑発的なメッセージでした。

 

浮かび上がった文字は「ひま?」

浮かび上がった文字は「ひま?」

 


金鳥の新聞広告 第三弾。折り進んでいくと........

今月27日に一部の全国紙などに掲載されたキンチョールの広告

 

今月27日に一部の全国紙などに掲載された、一面ほぼ真っ黒な広告。

中心部にはKINCHOのロゴ、下には「超難解折り紙」の文字とともに殺虫スプレー「キンチョール」の缶の画像が写っています。どうやらキンチョールの広告のようです。

左下には小さく「作り方はこちら」とURLが記されており、パソコンでページを開くとダウンロード用の新聞広告PDFデータと、作り方の動画が掲載されていました。

動画の再生時間は54分47秒もあり、かなりの大作のようです。丁寧に手順が説明されており、折り進んでいくと40分あたりで形になっていきます。

 

2017 KINCHO新聞広告「超難解折り紙」の折り方

 

案の定「ゴキブリ」が完成しました。


ツイッター反応:

リツイートは8万、いいねは10万超え

http://withnews.jp/article/f0150612001qq000000000000000W00o0901qq000012125A#parts_1

http://withnews.jp/article/f0150620000qq000000000000000W00o0201qq000012158A

KINCHO金鳥の狙い

普通に広告を出しても見てもらえない

http://withnews.jp/article/f0170530003qq000000000000000W00o10101qq000015303A?ref=r_ranking


管理人の一言:よくも頭がおかしくならないものだと感心する。TVで流されるコマーシャル。スポンサーは、自動車、通信、食品、金融、製薬と様々な業種だが、スポンサーが起用するタレントはほとんど変わらずみな同じ。業種が違えば、売っている物やサービスも異なり、企業イメージづくりのアプローチも異なるものだが、違いなどお構いなしだ。ただ売れればよいわけだ。多分、電通や博報堂といった大手の広告代理店が発想に欠けた同じような広告を制作しているためだろう。その点、広告を独自に企画した金鳥はたいしたものである。


国民も納得、確かに不自然、 ”なぜ閣議決定しないのか” 安倍は。

2017-05-16 | Weblog

「首相はバカじゃないといまだに閣議決定されていない」

https://twitter.com/tako_ashi/status/863257046229041152?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2F%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%B3%95.jp%2Farchives%2F30002

 

コラムニスト・小田嶋「言論弾圧は自主規制から始まる」

反知性主義という言葉が流行している。立憲主義を否定し、学者の声も黙殺した安倍首相に対して向けられたもので、社会学者の上野千鶴子・東大名誉教授は「立憲主義の危機だけではない。知性の危機、学問の危機、大学の危機だ」と訴えた。

そこで話題なのが「超・反知性主義入門」(日経BP)の著者・小田嶋隆氏(58)だ。反知性主義なのは野蛮政権のトップだけではない。そういう政権を選んだ国民にも危険な兆候が広がりつつあるという。

――この本は小田嶋さんの連載コラムをまとめられたものですが、もうバサバサというか、日本人の反知性主義が「これでもか」と出てきますね。生贄を求める社会、絆思考の危うさ、言論の自殺幇助……。世の中、全体が思考停止というか、反知性主義に毒されたというか。

言論の自殺幇助でいえば言論弾圧って、憲兵がやってきて、言論の自由を掲げる闘士をしょっぴくみたいなイメージがあるじゃないですか。でも、実際は違って、公安や警察が直接手を出すことなんてまずあり得ない。戦前もそうだったけど、自主規制なんですよ。このテーマを書くと編集長がいい顔しないよ、読者の抗議はがきが殺到するよって。こんなふうに外側からやんわりと圧力がかかって書きにくくなる。ある種、言論に対する民意が言論の自殺幇助になる

――本の中には戦前の息苦しさを描いた「言論抑圧」(中公新書・将基面貴巳著)の引用が出てきます。〈いかなる官憲も、軍人も、私自身に向かって、この原稿が悪いとか、こういうことを書くなと命じ、または話してくれたこともない。すべてが雑誌記者もしくは新聞記者を通じての間接射撃であった〉という馬場恒吾氏の言葉です。この間接射撃をしている主体は国民なんですね?

戦前の言論弾圧だって、そんなことを言うのは非国民だ、お国のためにならない、許すなって、そういう民衆がたくさんいたと思うし、今がまた、同じような社会になっていると思います。

――よく安倍政権の言論弾圧が話題になるけど、それをやらせているのは、国民であると

ユネスコの記憶遺産に南京大虐殺が登録された時、菅官房長官は分担金を減らすことを示唆しました。驚天動地の発言で、昔だったらクビが飛んでいると思う。虐殺した数についての議論はあってしかるべきだが、虐殺の事実そのものを否定したり、分担金を減らしてユネスコに圧力をかけるのは別次元の話でしょう。しかし、菅官房長官がああ言うのは、国民の方に『ユネスコはケシカラン』という応援の声があるのを感じたからだと思う。ああいう発言ができちゃう空気が、すでに存在しているんですよ。

■「政治家はタカをくくっているんです」

――戦前の「欲しがりません」みたいな国策標語も、むしろ民衆が率先したような気がします。

標語にあおられて戦争が泥沼化したのではなく、民衆にこびるような標語が作られた。順序として国民の熱狂の方が先だったように思います。

――五輪招致の時も、賛成しないと「なんで水をかけるんだという空気がある」と言われてましたね。

五輪招致に賛成ではないという国民が2、3割はいるんじゃないですか? でも少数派の意見は控えろみたいな。こういうのが言論の不自由の最初の兆候です。会議は全員一致、会社は全社一丸。これがよき社会の在り方であると。シラけるような行動はやめなさいって。

――そういうところ、本当にありますね。

最初は招致活動に反対だったのが、始まっちゃうと、やるんだったら勝ちたいよね、となる。招致に成功すると、決まった以上、みんなで頑張ろうねとなる。戦争もそうなんです。誰も戦争なんかしたくないけど、始まったら、戦争反対の声はかき消されて、国策標語の世界になる

――危ない国民性ですね

だから、政治家はタカをくくっているんですよ。反対運動が多くても断固として信念を貫き通せば、日本人の場合、賛成に転じると思っている。安保法制もそうだと思います。

――お上のやっていることだから、しょうがねえかと?

主体性がないんです。サラリーマンもそうです。これはおかしいと思って会社批判をしながら、しかし、最後は社の方針だからとかいって、黙ってしまう。理屈じゃなくて、最後は「だっておまえ、日本人だろ」「だって、同じ社員だろ」ってのが殺し文句みたいになる。

――集団になると、理性的な判断を棚上げしてしまうんですかね?

日本人は集団になると変わってしまう。揃いのユニホームとか着ると、2割くらい下品になるじゃないですか。祭りの法被、慰安旅行での浴衣。そういうの着ると、途端に乱暴になったりするでしょう。個々の日本人は普段、控えめで温かいのに、チームになると、とても残酷になったりする。これがスポーツ観戦ならいいんです。あれはチケット買って、選手と同じユニホームを着て、人工的な一体感を買うゲームのようなもので、2時間くらいすれば覚めるから。しかし、この残酷さが社会の中で出てくると怖いと思う。お国のための一体感、陶酔感で、人が変わってしまった国民が、非国民探しを始めたりするんです。

――みんなで生贄を求めるような社会風潮も気になりますね。これも反知性主義として、ご本で取り上げられている。

端的なのは佐野研二郎氏叩きですね。彼の仕事の中に、若干、コピペ、パクリを疑われる事例があったことは事実ですが、膨大な仕事の中から、疑わしいものを拾い集め、叩く。擁護すると「グルか?」となる。この先、新しいエンブレムができても、ネット検閲のゲシュタポが出てくると思いますよ。

助け合う社会が美しいという勘違い

――お話を聞いていると、集団になると人が変わって残酷化する日本人と安倍政権の組み合わせが怖くなります。くしくも、この政権は個を否定しようとしている。1億総活躍とかいって、個人の利益よりも公共の利益を押し出そうとしている。それに対して、国民は反発するかと思ったら、のほほんとしている。

国民の側も、自分たちが独立した個であることをそんなに望んでいないじゃないですか。歴史を振り返ってみても日本人ってそうでしょう。

――お上の言うことを聞いて、付和雷同の方が楽だから?

戦後民主主義は人間が個人として尊重されるべきであり、それはいいことであると。アメリカから輸入した憲法にそう書かれていて、それをうのみにして信じてきた人は多いけど、そうした考え方は、日本の伝統を分断する悪の思想だと思っている人も決して少なくないと思います。

――最近はそういう人が増えてきた。あるいは目立つようになってきた。そこに安倍政権が登場して、個よりも国家を押し出している

キッカケは景気が悪くなったことでしょうね。景気がいい時は個だとか公だとか、どっちを優先すべきかなんて考えない。どういう原則で国が動こうが、おおむねうまくいっていればOKになる。しかし、20年、30年と不況が続くと、何がいけないんだろう? と考える。もしかしたら個人主義が国をむしばんでいるんじゃないか。そう思う人が出てくる。1億総活躍という言葉は「活躍」じゃなくて、「総」に力点が置かれている。1億人が一塊になるべきだという思想ですよね。私は活躍も嫌だけど、1億って言葉の方がもっと嫌です。その下にどんなすてきな言葉が入ろうが絶対に嫌ですが、そうじゃない人々が安倍さんの「日本を取り戻す」という考え方に変なところで呼応しているように感じます。

――「ALWAYS三丁目の夕日」の世界? みんなで助け合って頑張れば、もう一度、高度成長時代が来るって妄想?

安倍さんは新著で、あの時代の日本は貧しかったけど人々のつながりがあったと書いていますが、この人は何も知らないなと思いました。あの時代、貧乏だから、助け合わなければ社会が回らなかった。相互扶助を本来の地域社会の美しい姿だというのは違いますよ。助け合わないのが悪いんじゃなくて、困れば、みんな助け合います。干渉しないで生きていけるようになったんだから、それはそれでいいんです。しかし、個人の利益よりも公の助け合いを強調すれば、息苦しい社会になる。町の治安を守るために隣組が監視するようになる。みんなと違う意見を言う人は黙れと言われる。そんな社会のどこがいいのかと思います。


▽おだじま・たかし 1956年生まれ、58歳。小石川高校から早大教育学部卒。ネトウヨを恐れない辛口コラムニストとして大活躍中。


海外では安倍の閣僚などガラクタ扱い(外相は旗振り園児扱い、 防衛相は無能扱い)

2017-05-06 | Weblog

1時間前から整列させられた外相岸田文雄 

岸田文雄外相が4月末に中央アジアのトルクメニスタンを訪れた際、独裁政治を続ける同国のベルドイムハメドフ大統領の出迎え要員として、原産馬の祭典が行われる競馬場の入り口で、他国の外交官らと共に大統領到着の1時間前から整列させられていたことが分かった。岸田氏の同行筋が4日、明らかにした。

外交関係者による出迎え行事は、ベルドイムハメドフ氏が自らの権威を高めるために組んだとみられる。「訪問客である日本の外相を長時間立たせたことで、大いに存在感を発揮したつもりではないか」(外交筋)との見方が出ている。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/326137


岸田の園児扱い程度なら笑えるが、稲田の場合は悲惨だ。トランプが単刀直入に稲田を無能呼ばわりしたからだ。安倍は信頼しているトランプさまからのありがたいお言葉だけに身に染みた?かもしれん。だか実社会では、自分の部下が無能呼ばわりされたら、それは、上司の自分が無能とダメ出しされたことを意味している。トランプにしてみれば、稲田よりむしろ、この女を道端で拾ってきて防衛相にすえた安倍に”お前は無能だ”と言いたかったに違いない。管理人

トランプに「無能」と言われた防衛相稲田朋美 
 
 「いま永田町では、北朝鮮がミサイルを撃つと喜ぶ人がいると言われている。それは安倍晋三首相と稲田朋美防衛相だ。

今年に入って、南スーダンの日報問題や森友学園問題などで野党からの総攻撃を受けている二人だが、北朝鮮がミサイルを撃つと、日本国内で内輪モメをやっている場合ではなくなるからだ」。こう解説するのは、安倍首相に近い自民党議員だ。

4月5日に北朝鮮の日本海側の新浦から弾道ミサイルが発射され、約60km飛翔して海上に落下した。防衛省担当記者が語る。

「この日、稲田防衛相はテレビカメラの前で力一杯、北朝鮮を非難しました。実はその前々日夕刻に、6~7日の米中首脳会談の期間中に北朝鮮がどんな挑発に出るか、首相官邸で国家安全保障会議が開かれていますが、本来なら会議の『主役』のはずの稲田防衛相は、目立った発言もなく、存在感はゼロでした」首相官邸関係者も続ける。

「安倍首相は表向き、『稲田大臣には引き続き任務にあたってもらう』と言っているが、内心ではクビにするかどうか逡巡している。それは、2月中旬にフロリダの別荘を訪問した際、トランプ大統領から、『あの役立たずの女性防衛相を早く交代させてくれ』と言われたからだ」

この発言は、2月3日に来日したマティス国防長官が、カウンターパートの稲田防衛相の無知無能ぶりに辟易し、トランプ大統領に告げ口したことを受けたものだった。

「いま防衛相だけをクビにすれば、政権全体に悪影響が出るので、6月の通常国会終了を機に、内閣改造に踏み切るだろう」(同・自民党議員)

北朝鮮危機で少しでも点数を稼ぎたいところだろうが、トランプに嫌われた以上、それも難しそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170418-00051469-gendaibiz-bus_all)
 
 

 
稲田防衛相の“GW外遊”に批判噴出 

 

 


京都新聞社説 姑息な安倍に告ぐ 性急な改憲許されない 

2017-05-04 | Weblog

憲法施行70年  性急な改憲許されない

日本国憲法はきょう、施行70年を迎えた。戦後の日本は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という憲法の三大原則の下で、復興と経済成長を成し遂げ、新しい国をつくってきた。

「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍晋三首相は在任中の憲法改正を目指しており、憲法施行70周年の記念式典でも「新しい時代の理想の姿を描くことが求められている」と強い意欲を示した。

国会では、改憲に賛同する勢力が衆参両院ともに3分の2を超えて、改憲が現実味を帯びる。昨秋の臨時国会からは、憲法審査会も再開した。これまでに「参政権の保障」「国と地方の在り方」をテーマに議論や参考人質疑を行い、次は「新しい人権」の予定だ。

審査会は、党派を超えて憲法に向き合う「熟議」の理想を掲げて出発したはずだが、自民党には、大規模災害時に国会議員の任期延長を認める緊急事態条項の新設や教育の無償化規定など、改憲項目を絞り込んで発議を狙う「前のめり」の姿勢が明らかだ。

しかし、施行70年を経ても、国民のため直ちに改憲が迫られる政治状況にあるとはいえまい。自民は「復古的」と批判のある党改憲草案を事実上棚上げし、連合国による「押しつけ憲法論」の主張も抑制して改憲の実現を最優先にしているが、それではますます必要性があるかどうかという出発点があいまいになってしまう。

世論との乖離(かいり)もみられる。

共同通信の世論調査で、改憲を「必要」「どちらかといえば必要」とする人は60%、「どちらか」を含めて「必要ない」は37%で、容認派が増えているが、具体的な改憲項目で緊急事態条項や教育無償化をあげる人は少ない。

国民の関心が高いのは「9条と自衛隊」だ。改正の賛否は拮抗(きっこう)しているが、自衛隊の存在を認め、国際活動へは歯止めをかけることを重視する意見が多い。さらに、日本が戦後武力行使しなかったのは「9条があったから」とする回答は75%に上り、平和主義が国民に広く浸透し、高く評価されている。こうした国民の意識に、正面から向き合う必要があろう。

ただし、安倍政権での改憲については反対が51%で、賛成の45%を上回っている。安倍政権は、違憲の疑いがある安全保障関連法を成立させるなど強引な手法が目立つ。国民の懸念を真摯(しんし)に受け止めるべきだ。憲法論議は国民が広く関心を持って深める必要がある。性急さは許されない。


デーリー東北社説 姑息な安倍よ、解釈改憲を繰り返すな 国民と正面から向き合え

2017-05-04 | Weblog

憲法施行70年 解釈改憲を繰り返すな

日本国憲法は3日、施行70年を迎えた。北朝鮮が核・ミサイル開発を進め、就任100日を迎えた米大統領との間で一触即発の緊張感が高まり、内向きのナショナリズムが各国で台頭する―。国際情勢が不安定さを増し、平和について考えさせられる中での節目である。

北奥羽地方も時代の荒波にさらされている。安倍晋三首相が一昨年、憲法9条の解釈を変更し、集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法を成立させた。これを受け、陸上自衛隊第9師団(青森市)を中心に組織された国連平和維持活動(PKO)11次隊が、南スーダンに派遣された。先月から順次、撤収作業が始まっている。

青森県内には陸海空の自衛隊に加え、米軍三沢基地もある。9条を中心とした憲法の在り方は、北奥羽地方でもより身近で切実な問題となっている。

そんな中、昨年の参院選で、憲法改正に前向きな勢力が衆参両院で国会発議に必要な3分の2以上を占めた。いよいよ改憲が現実味を帯びている。

ただ、この70年で、憲法が育んだ戦後民主主義は国民各層に定着した。いま政治に求められるのは、憲法の歴史的役割を正当に評価した上で、現実との「ずれ」があるかどうか、冷静に論じ合う姿勢ではないか。

国民の抵抗が少ない課題を選び、取りあえず改憲の実績を作ろうとする「お試し改憲」が好ましくないのは当然だ。

注目したいのは、共同通信が実施した世論調査の結果だ。安倍政権下での改憲は51%が「反対」と答えており、「賛成」は45%だった。9条の改正についても賛否は拮抗(きっこう)している。

これらは、国際情勢への懸念があっても、安易な9条改正へと世論が雪崩を打つわけではないこと。何より「安倍1強」の中での性急な改憲論議には、危うさを覚える人が多いことを示してはいないか。安保関連法を成立させた際、「立憲主義を無視した解釈改憲だ」との批判があったように。こんな解釈改憲を繰り返してはならない。

安倍首相は1日、早期の改憲発議へ環境整備を図る強い意欲を示した。本丸は9条だとの見方が根強い。だが、衆院憲法審査会の論議では、改憲の対象項目として、緊急事態における国会議員の任期延長などが浮上しているという。そこに緊急の必要性があるのか。お試し改憲そのものではないか。

安倍首相が9条改正を目指すのなら、国民と正面から向き合い、言葉を尽くして、支持を広げる努力をするべきだ。


琉球新報社説 安倍に告ぐ ヤクザ政権の言論封殺には屈しない

2017-05-04 | Weblog

朝日新聞襲撃30年 言論封殺には屈しない

1987年の憲法記念日の夜、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に散弾銃を持った男が押し入り、小尻知博記者が銃撃され死亡、犬飼兵衛記者が重傷を負った。あの事件から30年たった。

言論機関がテロ攻撃を受け、憲法が保障する言論の自由が侵害された。意見や立場の違いがあろうとも、それを受け入れる多様な社会でなければならない。私たちは暴力による言論封殺に決して屈しない。

阪神支局襲撃後に「赤報隊」名の犯行声明文が届き「反日分子は極刑」などと書かれていた。警察は右翼団体関係者らを捜査したが2002年、事件は時効となった。「反日」という言葉は今、異論を排除する時に使われている。気に入らない意見に「反日」とレッテルを貼って切り捨てる不寛容な空気が広がっていないか。

阪神支局襲撃事件以降も言論に対する暴力は依然後を絶たない。

1990年1月「天皇に戦争責任」と発言した本島等長崎市長が銃撃された。2006年8月には小泉純一郎首相の靖国参拝を批判した加藤紘一衆院議員の実家と事務所が放火で全焼。07年には被爆地・長崎の代表として国内外で平和を訴えてきた伊藤一長市長が暴力団組員に銃で撃たれ死亡した。

県内では昨年、米軍北部訓練場でヘリパッド建設の取材に当たる琉球新報、沖縄タイムス両紙記者を警察が現場から排除した。安倍政権は記者拘束について事実関係を検証せず、根拠も明らかにしないまま「報道の自由は十分に尊重されている」とする答弁書を閣議決定した。警察の恣意(しい)的な権限行使を擁護することは、国家が言論規制に手を貸しているに等しい。

国境なき記者団(RSF)はこの答弁書に触れ「安倍晋三首相率いる政府は機動隊のこのような活動を容認し、ジャーナリストにとって危険な前例を作った」と問題視している。

RSFが発表する各国の報道自由度ランキングで、日本は10年の11位から16年には72位に大きく下がった。安倍政権が成立させた特定秘密保護法などの影響で「自己検閲の状況に陥っている」との指摘を、重く受け止めなければならない。

報道機関が自己規制すれば、戦前に逆戻りである。メディアが国家に統制された歴史を繰り返してはいけない。権力監視こそ使命であることを肝に銘じたい


東奥日報社説 安倍よ、改憲をほざく前に お前の崩れた脳ミソをまず整理し国の方向性を示せ 

2017-05-04 | Weblog

安倍は憲法記念日の3日、東京五輪・パラリンピックが開催される20年を引き合いにだし、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」とほざいた。

理念充実へ建設的論議を

日本国憲法は1947年の施行から70年を迎えた。安倍晋三首相は在任中の憲法改正に強い意欲を示し、改憲に前向きな勢力が衆参両院で改憲発議に必要な議席を占める国会では、憲法審査会で議論が行われている。

現憲法は70年間、一言一句変わっていない。その間、社会の在り方や国際情勢が大きく変わったのは事実だ。しかし憲法が掲げる基本的な理念は古びているだろうか。

時代の変化に合わせて見直すとしても問われるのはその方向性だ。求められるのは憲法の基本理念を充実させ、より良きものへ磨き上げていく建設的な論議である。

憲法審査会での各党の議論で一致するのは国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三つの基本原理は国民に定着しており、今後も堅持するという点だ。しかし、これらの理念は本当に守られていると言えるだろうか。

まず国民主権。2014年の前回衆院選の投票率は52%と戦後最低を記録した。今の国会は主権者の代表であると胸を張れるのか。安倍政権は15年末、憲法の規定に基づいて総議員の4分の1以上が要求した臨時国会の召集を拒否した。主権者の意思の無視ではないか。

基本的人権はどうか。3月に東京都内で81歳の妻を殺害して逮捕された84歳の夫は「認知症の介護に疲れた」と供述した。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は保障されているのか。そして今「内心の自由」を侵す恐れが指摘される「共謀罪」法案が国会で審議されている。

平和主義の揺らぎは言うまでもないだろう。「積極的平和主義」の名の下、安全保障関連法の制定で自衛隊の海外での武力行使に道が開かれた。

70年はただ憲法の文言を固守してきた歴史ではない。権利を訴える声や裁判闘争を積み重ね、憲法の内実は具体化していった。その一方でいまだ理念に達していない現実もあるということだ。

安倍首相は改憲派の集会で「理想の憲法の具体的な姿を国民に示す時だ」と強調した。もちろん70年前の憲法は完全無欠ではないだろう。しかし今、自民党など改憲勢力が検討課題に挙げる緊急事態条項の新設などに緊急性はあるのか。憲法審査会の議論は深まっておらず、国民の抵抗が少なそうなテーマを探す「改憲を目的とした改憲」の議論に陥っているのではないか。


安倍の森友潰し 「2020年改憲」 読売、日本会議 同時発表

2017-05-03 | Weblog

安倍首相「2020年改憲」 読売、日本会議 同時発表

改憲集会(事務局:日本会議)に寄せられた安倍首相のビデオメッセージ。=3日、砂防会館 撮影:筆者=

改憲集会(事務局:日本会議)に寄せられた安倍首相のビデオメッセージ。=3日、砂防会館 撮影:筆者=

「くるべきものが来たか」。憲法記念日の朝、読売新聞の一面を見て反射的に思った。「安倍首相 憲法改正20年施行」と大見出しが躍っているのである。

2020年、安倍首相の手で東京オリンピックを開催し、憲法改正もやってのけるということだ。

マスコミ界の首領様であらせられるナベツネ社長がそれを認めたんだぞ。読売新聞から発散される強いメッセージだった。「森友問題」の幕引きも認めたということだ。

数時間後、永田町の砂防会館であった改憲勢力の集会(事務局:日本会議)で、驚きは倍加する。

読売に書かれていることがそのままビデオメッセージとして紹介されたのだ。

「ワタクチたち国会議員は・・・憲法改正の発議案を国民に提示するための具体的な議論を始めなければならない」。安倍首相本人が得々と語った。

改憲派集会では毎年、改憲案の重点項目が繰り返し語られる。昨年は「家族条項」「緊急事態条項」だったのだが、今年は憲法9条に踏み込んだ。

ただし、改憲はするが第9条の1項、2項はそのままにして、「自衛隊合憲」を追加する。加憲である。

憲法改正に拒否感を示す学会婦人部を抱える公明党に配慮した格好だ。改憲集会にはきょう、公明党が初めて参加した。

パネルディスカッション。桜井よしこ氏の司会で自・公・維の憲法審査会委員が改憲論を語った。=3日、砂防会館 撮影:筆者=

パネルディスカッション。桜井よしこ氏の司会で自・公・維の憲法審査会委員が改憲論を語った。=3日、砂防会館 撮影:筆者=

維新の足立康史議員も憲法審査会のメンバーとして壇上に上った。

安倍首相はビデオで「高等教育についても、全ての国民に真に開かれたものとしなければ」と語った。教育無償化を掲げる維新への配慮である。

足立議員はこれに「自民党総裁が一歩も二歩も踏み出したのは有り難い。憲法改正の機は熟した」と呼応してみせた。

昨年は姿を見せていた民進党議員はひとりも参加しなかった。各党からは憲法審査会のメンバーが顔を揃えた。

「自民」「公明」「維新」。登壇しなかったものの、「日本のこころ」代表の中山恭子議員が独自の憲法改正案を携えて参加した。

今日の集会は、「自公」「維新」「こころ」で改憲の発議をやるという安倍政権の意気込みを表す「顔見世興行」だったのである。

パネルディスカッションでは足立議員がけさの『NHK討論番組』について触れ、「野党は森友、森友と言っていた・・・」と茶化した。

改憲勢力にとってみれば森友疑惑など たわいもない ことなのだろう。大阪ではGWを挟んで森友潰しが着々と進行中である。