老舗

2019-03-12 21:15:24 | 日記
神楽坂の老舗書店「文悠」

いつもなら空いている筈の時間にシャッターがおりたまま

とうとう閉店

と思ったら工事中の張り紙が出た

これまで地下一階は文庫本とコミックが置かれていたが

そこを会員制のレンタルスペースにするのだとか

閉店はしなかったけれど

繁盛はしていないということだ

このところ品揃えがすくなくなったなあと思ってはいた

特に書籍は少なくてもうほとんど雑誌ばかり

神楽坂には新潮社があり

この文悠があるからこそ

文化の高さの象徴となっていた

本が売れないのは誰にも止められない

それだけではない

これまで神楽坂で亡くなった店の業種を考えると

金物屋⇒お洒落な自転車や

海苔専門店⇒みやげもの風呂敷や

漆器や⇒ケーキ屋

紙専門店⇒みやげもの雑貨や

草履や⇒中華総菜や

靴や⇒カフェ

個人商店では生き延びられないような業種ばかりである

店をたたんでビルにして大家業になったところばかり

去年京都にいったときも有名な老舗をめあてに行ったら

うろうろしてもみつからない

まさかと思ったら

そこは観光客相手の土産物屋になっていた

会社だって生き残る方が少ない

私一人が感傷にひたったところで流れの向きは変えることはできないのだ

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