月夜の晩

2018-11-14 20:54:19 | 日記
この頃毎日容子ちゃんを見る

朝だいどこの窓を開けると公園の中からこっちを見ている
        

なぜだかわかった

ハムとかチーズとかを放り投げる人がいるのだ

容子はおなかがすいているのではない

だって我が家の裏に私が置くカリカリは毎朝きれいになくなっているから

容子は放り投げられるごはんの行事を待っているのだ

そうやって誰かと交歓することでいきいきと命をつないでいるのだ

その証拠に

わたしが公園の前をとおるときに容子に

「アーオ」と話しかけたら

「ア」と口をあけて反応するのが見えた

そして私に向けて目を細めてくれた

猫は人間なのだ

猫はパンのみにて生くるにあらず

愛も必要なのだ

神楽坂をひっこすかもしれないと思うとき

一番きがかりなのは容子のことで

これはとても重いもんだいなのです

今日は澄んだ夜空に三日月が美しい晩です