ツマグロヒョウモン

2013-09-04 15:19:40 | 日記
                
ベランダの縁に
蝶が貼りついている
                

とまっているいるのではない

蝶がとまるときは翅を閉じるから

よく見ると
ツマグロヒョウモンの雄だった

しばらくすると
エアコンから垂れる水を吸っている
        

そしてまた
翅を広げたまま
じっと動かなくなった
        

蝶は嫌いだけど
死んだらいかん

ツマグロヒョウモンを認識したのは
二年前の夏
福岡のお屋敷の庭だった
        

子供の頃には馴染みのない
南方の蝶

次に見たのは二年前の秋
大学の実習で
京都のインクライン下
        
つがいの蝶が
ミゾソバの上で戯れていた

その次は昨夏
飯塚の伊藤伝右衛門邸で
        
雌が舞っていた

ベランダの蝶で初めて
豹紋の素晴らしさをじっくりと見た

亡骸を箱にいれてやろうと探して戻ると
ツマグロヒョウモンはいなくなっていた
        

夏の終わりの昼休みだったのだ

蝶を少し好きになれそうな