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島原鉄道の路線バス~最近は新塗装が大増殖中

2007-12-10 | バス[九州本土]

「MAKIKYUのページ」では島原鉄道(島鉄)の鉄道線に関する話題を何度か取り上げていますが、今日は同社の路線バスに関して取り上げたいと思います。

島鉄は島原半島一円の公共交通を担う事業者として、鉄道の他にも路線バスや船舶(島原~大牟田間の高速船と、口之津~鬼池(天草)のフェリー)などを運行していますが、路線バスは近年島原半島の各路線(長崎へ向かう便を除く)で島鉄と重複して路線を運行していた長崎県交通局(県営バス)が撤退し、島原半島内(愛野以遠)の島原市・雲仙市・南島原市内を走る一般路線バスは島鉄のみとなっています。

島鉄バスの路線は鉄道線とほぼ並行する多比良港~島原~口之津などの路線や、諫早~愛野~小浜~加津佐~口之津といった鉄道と組み合わせての半島一周に活用できる路線をはじめ、小浜~雲仙~島原などの島原半島を縦断する路線なども存在しており、島原半島内の路線バスが島鉄に一元化された現在の島原半島においては、地元住民の生活や観光客の足として欠かせない存在となっています。

使用されている車両は近年まで大型車・中型車共に日野自動車製が大半を占めていましたが、最近は県営バスからの路線移譲に合わせて移籍した車両をはじめとする三菱ふそう製車両の姿を見る事も多い状況で、少数ながらいすゞ車も走っている様ですので、以前に比べて車両のバラエティは豊かになっています。

また近年は低床ノンステップバス導入に合わせて旧塗装を復刻し、社名のカタカナ標記が特徴的な白と赤の新塗装となったバスが導入されたのですが、この塗装は評判が良いのか、その後長崎県営バスなどから移籍した車両などにも用いられるようになっていますので、この塗装のバスを目にする機会も多くなっており、新旧塗装の様々な車両が活躍する姿は、鉄道線に劣らず魅力的なものです。

今後島鉄では鉄道線の通称南目線と呼ばれる南島原~加津佐間の内、南島原~島原外港間1駅を除いて来年3月末限りでの廃線が確定し、その代行輸送も現行の島鉄バス路線の改変・増強で対応する事になっていますので、島鉄バスは今後ますます島原半島において重要性を増す事になりますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も島原半島を訪れる機会がありましたら、島原鉄道の列車・バス・フェリー乗り放題の「島原半島遊湯券」(MAKIKYUが今月はじめに島鉄を訪問した際は、この乗車券を使用しました)をはじめ、九州内の高速・一般路線バスが乗り放題となる「SUNQパス」(こちらは島鉄バスには通用しますが、鉄道線は不可です)などでも乗車可能ですので、機会がありましたら是非島鉄バスにも乗車してみては如何でしょうか?

写真は口之津駅前(駅広場がバス車庫になっており、列車を乗り降りする際は必然的に車庫の中を通り抜ける必要があります:同様の事例は首都圏の関東鉄道寺原駅などにもあります)で撮影した、現在の島鉄バスを象徴する姿とも言える新旧塗装の島鉄バス並び(新塗装=三菱製大型車・AEROSTAR M/旧塗装=日野製中型車・Rainbow)です。



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