早朝6時にニューデリー駅を出発して8時前にアグラカント駅に到着しました。
いよいよあともう少しで憧れのタージマハル
列車を降り駅を出ると何やらものすごく騒々しいけど・・・?
ものすごい数の人がいっせいにこっちに向かって何やら叫んでる!
目力がすご過ぎる!
端から端までビッシリの人に圧倒される・・・
お迎えの人もいますが、ほとんどがオートリクシャーやタクシーの勧誘!
コワ過ぎて一歩が踏み出せな~い!
でもこのたくさんの人たち、一段高くなったここから出てはいけないようで、この段からは絶対に下りて来ないんです。
警備の人もいるのでとりあえず手前の砂地にいる限りは取り囲まれる心配はありません。
同じ電車で来た日本人ツアーのグループにまぎれて少しの間様子を見ていました。
ツアーの団体はバスで行くのがわかっているので全く興味を示さず無視!
しかしいつまでもそのツアーにまぎれている訳にはいきません。
ツアーの人たちがどんどんいなくなり気がつけば日本人は私たちと他2組くらいが取り残され・・・
この一段高くなっているところを越えなければ前に進めない・・・
恐る恐る近付くとバラけていた人たちがうわーーっと私たちに集まってくるーーっ!
いやいや無理ムリ! まだ心の準備ができてないので後ずさり・・・
冷静になってよーく見てなるべく人の良さそうな人を探してみたりして・・・(^^ゞ
何とか勇気を振り絞り、一人の男性と交渉することに・・・
この日の気温は39℃
オートリクシャーは無理なのでエアコン付きのタクシーを1日チャーターします。
ここでは「プリペイドタクシーシステム」と言って値段は一律でどのタクシーに乗っても同じ
ところが交渉人に値段を聞くと安くするよ!・・・と。
この表によると、エアコン付きタクシーの1日チャーターは1250ルピー (約2300円)
「え~、高~い!」と試しに言ってみたら少しずつ下がって1000ルピーに。
それで契約することにしました。
ところが帰ってから調べてみるともっとお安くなった人もいました。
タクシーの1日チャーターが2000円ほどってものすごく安くて充分な気がするけれど・・・
それにしても一律料金システムを取っていながら何で値段交渉があるのか不思議でなりませ~ん!
カウンターの中の人にお金を払い、チケットをもらいます。
何だか怪しくてまだ信じられずいろいろ不安だったので証拠写真を撮りまくりました(笑)
交渉人の身分証明書とか、タクシーのナンバープレートとか・・・
このチケットの控えをもらい、1日の予定が全部終了して駅まで戻って来たらその控えを
ドライバーに渡します。
その控えと引き換えにドライバーはお金を受け取るシステムのようです。
なので、例えば途中でタクシーから放り出されたりする心配がありません。
この控えを渡さない限りお金をもらえないので最後まで任務を遂行してくれるというわけ。
この控えは大切な人質ですね(笑)
エアコン付きのちゃんとした車でホッ・・・
さっき私が交渉したものすごくよくしゃべる人はドライバーではなく単なる交渉人でした。
きっと英語が話せる人が交渉するんですね。
そしてものすごく無口なドライバーさんが別にやって来ました。
さてホッとして車に乗り込むと、ドライバーさん以外に助手席にもう一人男性が乗って来るではありませんか!
何?何!誰?
そして車に乗るなり今日の予定などを英語で話しかけてきます。
まずはタージマハルへ行くか?とか、時間はどうする?とか・・・
何がなんだかわかんないけど車はタージマハルへと進んで行きます。
タージマハルへ着いたらチケット売り場はここだよ、とか時間は2時間後にここでね、とか取りきめて去って行きました。
そしてタージマハル観光から戻って来てもまだその人がいてビックリ!
いったいいつまでいるの?
ガイドさんなの?ということはガイド料を別途請求するつもりなんじゃ・・・?しかも法外な金額を。
あれこれ不安になったので聞いてみました。
「あなたは誰?なぜいるの?ガイド料は必要なの?」
すると、ドライバーは英語が話せないので自分が説明するために乗っていて、料金はさっき払った分に含まれているから心配ないとのこと。
まぁそう言うならいっか・・・
ところがやっぱりこのオッサンがクセモノだったーーーっ!
タージマハルとか他の世界遺産などを観光して、そろそろお昼という頃、
「お昼はどうしますか?」
「オベロイホテルで食べるので行ってください」
「もっとおいしいところを知ってますのでそこへ行きましょう」
「いやいや、お昼はオベロイホテルで食べると決めてたので行ってください」
「絶対おいしいから大丈夫」
「いやいや行きません。ホテルへ」
オッサン、ムスッとしてしゃべらくなってしまったけどあきらめたみたいで車は進んで行くのでひと安心。
と思ったらホテルではなく寂れた雰囲気のお店の前で止まったーーっ!
そして、「着いたよ。ほんとに美味しいから大丈夫」
嫌だ!絶対嫌だ!
私はタージマハルではきれいな高級ホテルでのんびりカレーを食べるって決めてたんだ!
なんでインドに来て中華料理を、しかも遠く離れた寂れた場所で食べなきゃいけないのよ!
そこからオッサンと私の根比べ!
押しに弱いオットは半ばあきらめて「ここで我慢する?」なんて言いますが私は絶対No!
押し問答が続いて、ふと思いついた!
「私たち、現金持ってなくてカードしかないけど」って言うと、お店に確認して来ると。
オットと一緒にお店に入り確認すると現金のみ!
やったーーっ!
と思ったら、
「キャッシングすればいい。さぁ、銀行はすぐそこだ!」
ここで完全にブチ切れてしまった私。
こういうときは曖昧な態度を取ってはいけない。
日本語で怒りをぶつけ何が何でも車から降りませんでした。
はい。私の勝利
オッサン、しぶしぶオベロイホテルへと向かいました。
途中で屋台で自分とドライバーの昼食を買っていました。
おそらく、さっきの中華料理屋さんでマージンをもらい、食事もさせてもらう予定になっていたのでしょう。
食べ損なったので屋台のカレーになってしまってガックリってとこね。
そしてお昼を食べて戻って来ました。 ここからまだまだ闘いは続きます。
「とても素晴らしいペルシャ絨毯を見学できるので行きましょう」
キターーーっ!
よくお土産屋さんに立ち寄るツアーがあるけれどそれと同じだ~
仕方ない・・・さっきホテルの件で譲ってもらったから行ってあげることに・・・
薄暗~いペルシャ絨毯屋さんであれこれ説明されつつも丁重におことわり。
大きな絨毯→タペストリー→玄関マット→コースター
大きなものから勧め出し、Noを言い続けてどんどん小さくなっていったのが笑える。
そして次は大理石屋さんへ。
そして今度は宝石屋さんへ。
そして最後はカシミア屋さんへ。
合計4軒連れ回し!
もちろんどれも断りましたが車が勝手にそのお店の前に到着してしまう。
そしてドアを開けられて降ろされてしぶしぶ店内へ・・・この繰り返し。
もちろん入ったお店では断るのにひと苦労で出て来るときにはもうゲンナリ・・・
それを4回も乗ったり降りたり繰り返してストレスで精神的にヘトヘト・・・
そして挙句の果てに、夜の7時までの契約だったのに4時頃に
「これですべての観光は終わった。駅に戻る」と。
いやいや、夕陽に映えるタージマハルを見に行くと約束したじゃない?
日没までは居てもらわないと!
でも日没までまだ3時間近くもある・・・
それまでお茶でもして時間をつぶし、また迎えに来てとお願いするも、うやむやにされて気が付いたら駅に着いていた
もういいや・・・早くこのオッサンから逃れたい。
タクシーから降り、ドライバーに人質になっていたチケット控えを渡してバイバイ。
そしたらオッサンのほうが「チップ!チップ!」と催促。
冗談じゃない!散々連れ回してもう充分マージンたっぷりもらったでしょ!
最初は親切に説明もしてくれて、ガイド料は無料なんて言ってたからチップはずまないとダメよね、ってオットと話していたくらいでした。
でもお昼の件と4軒連れ回しでそんな気持ちは吹っ飛んでしまいました。
一軒くらいはよくある話だからいいとしても4軒はやり過ぎでしょう!
仲間が数人集まって来て「チップ、チップ」と叫んでましたが、無視してそのままサヨウナラ
幸いなことに例の砂地のエリアには入って来れないので追いかけて来ることもなく無事駅の中へ・・・
アグラカント駅に唯一あるファストフード店で列車の時刻の夜8時まで過ごし、無事帰路につきました。
最後にこの場でお伝えしておきたいこと。
タクシーを交渉するときは絶対ドライバーだけの車にしておくことが必須です。
ガイドみたいな人がついて来ようとしたら毅然とした態度で断りましょう!
私たちは1日チャーターしましたが、とりあえずタージマハルまで行く契約で乗って、その人と半日や1日のチャーターの交渉を直接するのがいいと思いました。
ご参考まで・・・
※長文で失礼しました。
肝心のタージマハルその他の観光の記事は次回ということで・・・
秘密のパリ案内Q77 (地球の歩き方BOOKS) | |
「パリ生まれのスイーツって何?」「オペラ座で採れるというおいしいおみやげとは?」町歩き、グルメ、アート、デザインなど9つの章に分けて、旅に役立つ77のトリビアを紹介! | |
ダイヤモンド社 |
毎回楽しく拝見しています。
インドは私が旅行した2000年となんら変わらない交渉に驚きです(笑)
デリーでは、リキシャの値段交渉せず、まず乗って目的地を言って走らせます。英語がわからなくても観光地なので観光名所の単語で通じます。誰かが乗ってこうよものなら、足蹴りです(笑)
何か言いたそうなリキシャのお兄さんにも、とにかく、GO!GO!と言って静かな場所まで移動します。で、何か必要があればそこで話します。その時はたいていガイドブックを見せて行き先を確認作業。
で、到着したら事前に調べておいた金額を椅子の上に置いて去ります。最後はこれで過ごしました。
最初よりはストレス軽減されましたが、その後訪問したネパールがどれだけ癒されたことか。。。
いろいろお察しします。。。私もインドは二度とごめん派です。
すごいですね、インドは…
会社の旅行で東南アジアに結構行ったのですが、大手代理店におまかせしたら絶対DFSとかお土産品店とかいろいろ連れて行かれますよね。
ひとり連れて行くだけで数千円のマージンが入るとかなんとか…
そういうお仕事で生活している方もいらっしゃるわけで、少しは理解もしますが、やっぱり行くだけで疲れる。
しかも買いたい物がないのでなおさらです。
インド攻撃はかなりもものだとわかりました。
私はたぶんiインドへは行かないと思うけど、周辺に行く人がいたらいろいろ調べて行くことをおすすめしておきます。
インドはサバイバル旅行だよ!と英語もできないのに個人旅行しようと思っていました。
今回の旅行記読んで不安になりました。
14年経っても何も変わらないのですね。
おもしろいリキシャの乗り方を教えていただき、読んでいてとてもウケてしまいました。
ですが、笑い事ではなくほんとにそうでもしないとまともに交渉なんてするのも至難の技ですものね。
やはりインドはもう二度と行きたくにいと感じられたのですね。
同じように感じて共感いただけて嬉しいです。
やはり読んだだけでも疲れますよね。
そうそう、DFSとかお土産屋さんとかは私も理解しているつもりなんですが、あまりにも興味のないものばかりなのと、軒数が多過ぎたのがひどいと思いました。
だってインドでペルシャ絨毯は普通買わないし、お店の人が出してきたものは8畳くらいはありそうな大きなものだったんですよ~
持って帰れないし~(笑)
大理石の置物もすごく大きかったです(^^;;
インドに行こうとしている方がおられたらぜひこのブログを読んでくださるようオススメくださいね。
ご訪問いただきありがとうございますm(_ _)m
せっかく個人旅行をご計画されていたのにごめんなさい。
でも、こういう事例もあると事前に頭に入っていたら大丈夫かもしれませんので・・・
何かご質問がありましたら何なりとおっしゃってくださいね。
同じように連れ回されるのですね。
それにしてもパエリアがナシゴレンって!!
スミマセン!大うけしてしまいました。
スペイン料理がインドネシア料理に変身っておもしろ過ぎます(笑)