そのせき、のどの違和感… 胃食道逆流症の可能性も
■「コンコンと乾いたせきが続く」「のどに桃や梅干しの種がつかえた感じがする」。
こうした症状を胸やけに対して「のどやけ」と呼び、胃食道逆流症を疑う。原因不明のせきが続く患者の約2割はこの病気という。
■胃食道逆流症は食事の欧米化とともに増えたといわれる。
1970年代には日本にほどんど患者はおらず米国や英国に多い病気と考えられていたが、いまでは「日本と米欧で差がなくなった」。
調査人数に対する患者の比率(有病率)は20%近いとの報告もある。
■もう一つは肥満、高齢者に多い猫背などによる腹部の圧迫や、胃袋が横隔膜の上まで上がって開いた状態になる「食道裂孔ヘルニア」によって引き起こされるケースだ。
さらに、実際に逆流は起きていないのに食道の近くが過敏になり症状を感じる「機能性疾患」の場合もある。
■酸がのどまで逆流してくると、せきや声がれが起きる。
気道に入ればぜんそくのような症状が出る。
寝ている時などに口まで上がると酸っぱさや苦みを感じる呑酸(どんさん)の症状が出る場合が多く、息も臭くなる。
眠りが妨げられることも多い。
歯が酸にさらされる結果、虫歯が悪化しやすくなることもある。
水を飲んだりうがいをしたりすれば酸が流れるので、すっきりしたように感じる。
■深夜に食事してすぐに寝ると消化する活動が弱まり、胃に残った酸や食べ物が逆流しやすくなる。
このため、食事は就寝よりも3時間以上前に済ませるのが望ましい。
■治療では、プロトンポンプ阻害剤(PPI)という薬を処方するのが一般的だ。
この薬は、胃壁の細胞に存在し胃酸を分泌するプロセスの最終段階で働くプロトンポンプに結合して分泌を抑える仕組み。
約9割の患者で症状が完全に消える。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45310020T20C12A8EL1P01/
出典 日経新聞 Web刊 2012.8.24
版権 日経新聞社
■「コンコンと乾いたせきが続く」「のどに桃や梅干しの種がつかえた感じがする」。
こうした症状を胸やけに対して「のどやけ」と呼び、胃食道逆流症を疑う。原因不明のせきが続く患者の約2割はこの病気という。
■胃食道逆流症は食事の欧米化とともに増えたといわれる。
1970年代には日本にほどんど患者はおらず米国や英国に多い病気と考えられていたが、いまでは「日本と米欧で差がなくなった」。
調査人数に対する患者の比率(有病率)は20%近いとの報告もある。
■もう一つは肥満、高齢者に多い猫背などによる腹部の圧迫や、胃袋が横隔膜の上まで上がって開いた状態になる「食道裂孔ヘルニア」によって引き起こされるケースだ。
さらに、実際に逆流は起きていないのに食道の近くが過敏になり症状を感じる「機能性疾患」の場合もある。
■酸がのどまで逆流してくると、せきや声がれが起きる。
気道に入ればぜんそくのような症状が出る。
寝ている時などに口まで上がると酸っぱさや苦みを感じる呑酸(どんさん)の症状が出る場合が多く、息も臭くなる。
眠りが妨げられることも多い。
歯が酸にさらされる結果、虫歯が悪化しやすくなることもある。
水を飲んだりうがいをしたりすれば酸が流れるので、すっきりしたように感じる。
■深夜に食事してすぐに寝ると消化する活動が弱まり、胃に残った酸や食べ物が逆流しやすくなる。
このため、食事は就寝よりも3時間以上前に済ませるのが望ましい。
■治療では、プロトンポンプ阻害剤(PPI)という薬を処方するのが一般的だ。
この薬は、胃壁の細胞に存在し胃酸を分泌するプロセスの最終段階で働くプロトンポンプに結合して分泌を抑える仕組み。
約9割の患者で症状が完全に消える。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45310020T20C12A8EL1P01/
出典 日経新聞 Web刊 2012.8.24
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