みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

ミカンと健康

2012-11-22 07:06:43 | 食材
ミカンを食べて健康で長生き 毎日3~5個で効果

たくさんミカンを食べると、手のひらが黄色くなります。
これはミカンの黄色い色素、βクリプトキサンチンが体内の血液や皮下脂肪に多く取り込まれ、皮膚を通して透けて見えるからです。
ある研究によると、毎日3~5個食べる人は健康で長生きしている、という結果が出ています。

■βクリプトキサンチンは、ニンジンのβカロテン、ホウレン草のルテインなどと同じカロテノイドの仲間だ。
温州ミカンの果肉に多く含まれているが、オレンジにはその10分の1程度しかなく、レモンやグレープフルーツには全く含まれていない。

■欧米では、がん予防効果の研究が盛んだ。
βクリプトキサンチンを多くとる人は、肺がんにかかるリスクが低いという研究結果が出ている。
オランダでは、65~85歳の男女を約7年にわたって追跡調査。
血液中のβクリプトキサンチンが濃い人は死亡率が低かった。

■日本でもミカンを毎日3~5個食べている人は、肝機能障害や動脈硬化、骨粗鬆症といった病気の割合が少ないことが分かってきた。
ただ、ミカンを食べることで病気が予防できるとまでは言い切れない。

■研究成果は順調なミカンだが、食卓の人気は思わしくない。
消費は年々落ち込み、総務省家計調査によると、世帯あたりの年間消費量は90年代の半分に。
「日本人が最も多く食べる果物」首位の座も、04年からバナナに奪われたまま。
お茶の間からこたつが減ったから、皮をむくのが面倒だから――など原因は諸説あるが定かではない。



出典 朝日新聞 apital  2012.11.20
版権 朝日新聞社

関連サイト
ミカン
http://www.kudamono200.or.jp/dictionary/01_mikan.html

温州ミカン
http://kotobank.jp/word/%E6%B8%A9%E5%B7%9E%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3
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