地理 2018年 05 月号 [雑誌] | |
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古今書院 |
先般嵐山・嵯峨野に行って、竹林の中を歩いてきた。竹は日本の風景によく似合う。竹林はまさに日本の景色である。
発明王エジソンが、日本の竹を電球のフィラメントに使った話は有名だが、竹は日本人の生活にも欠かせないものだった。子供の頃は、竹を編んで農具などを作っている人が近所にもいたし、竹ひごも普通に売っていたので、よく工作に使ったものだ。
さて、この号の特集は、その竹に関するものである。内容は「竹と人が織りなす世界」。読んでいて思ったのは、地理に関する雑誌を読んでいるような気がしなかったということだ。竹の生態や筍の話、竹から作られる茶筅の話など、農学か何かの専門誌を読んでいるような錯覚が起こる。もちろん、地理オリンピックの話など、地理専門誌らしいトピックスもある。
本書がいいのは、書評欄が充実しているところだろうか。もっとも高い本が並んでいるので、なかなか手に取ろうとは思わないのが難点だが。それでも、たまに新書などが出ていると買ってみたりしており、なかなか自分の読書生活の参考になる。
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