実は私、情報処理技術者試験のうち、情報セキュリティアドミニストレータ試験に合格している。情報処理技術者試験とは法律に基づき経産大臣が実施するものだが、別にこの資格がなければ情報処理の仕事ができない訳ではない。おまけに情報セキュリティアドミニストレータという名称は、旧制度のもので、今は試験区分にはない。しかし、情報セキュリティということには、結構詳しいのである。ということで、セキュリティという言葉に脊髄反射するように、本書を読んでみたというわけだ。
私のところにもよく詐欺メールが来る。不思議なことによく使っているアドレスには嫌と言うほど来るのに、殆ど使っていないアドレスには来ないのである。メールアドレスが流出しているのである。ひどいのになると「あんたのパスワードこれやろ」と昔使っていたパスワードが書かれていることがある。
現在使っているものは入っていないのだが、流出事件ということで、パスワードを設定したサイトを運営している会社(複数)にパスワードが流出していると連絡すると、そんなことはないと否定する。昔はセキュリティが甘いものが多かった。特定の企業でしか使わないパスワードが書かれていたら、そこから漏れたことはまず間違いないと思う。今はセキュリティというのはweb上で何かをやる時はまず考えないといけない。
さて本書を読んでみると、技術的なことは出てこず、セキュリティを切り口に書かれたエッセイ集と言うような感じだ。その理由は「はじめに」に書かれている。
「一冊を通じて、今のセキュリティを取り巻く環境を網羅的に取り扱うことに注力した。一方で技術的な内容に踏み込んでいない理由は、本書の内容をより多くの方々に知っていただきたいからである。」(p3)
昔はパソコンと言えば、自分でプログラムを組めるのが当たり前といった時代がある。今はまったく技術的なことを知らなくてもパソコンやスマホを使える。しかしセキュリティということを常に意識しておかないと、あとで困るかもしれない。
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