萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

Money Ball の雑記帳 vol.2

2011-11-17 00:35:03 | スポーツへの想い
とりあえずですが、早速始めます。

第5章 ジェレミー・ブラウン狂騒曲
ビル・ジェイムズは、ドラフトに関する見解をほとんど述べていなかったようだ。それは、アマチュア選手の情報がインターネットの普及を迎えるまで容易に手に入らなかったからだ。ただ、ドラフトの結果とその人物の辿ったプロの経歴を比較して、
≪大学出身の選手と高校出身の選手を比べると、大学出身の選手の方がはるかに投資効率がいい≫とだけ結論付けている。アメリカには高校生選手の方が将来スーパースターになる可能性が高いという迷信のようなものがあるらしい。高校出身の方がプレイ期間が長いからとか、選手生命の残余期間が長いからという部分などからの迷信なのか。。。
実際の大物の存在がそう云わせている可能性も高いと思うが、でも成功比率や残した成績から過去の学歴を辿ると、結果は大学卒の方に軍配が挙がるようだ。

また、アメリカのドラフトには指名順位があるらしく、かち合って抽選という行為がなく、全ての陣地を繋いだ放送(電話?)システムで、順位などを考慮した形で各球団が順番に指名をしていくそうだ。なので、途中で名前を出されてしまえばその選手の獲得は不可能となる。
この1位指名権、FAを行使した選手を放出した球団が受け容れる球団から譲り受けることになっているようで、アスレチックスはその権利も含めて選手を売り買いしているようだ。ここでまた独自の視点で掘り起こした選手を後方に配置し、時には自尊心を満たし契約金を下げるために順位をあげることもしている。

物語の内容は少し横に置いておくことに努めます。ね。。。。


第6章 不公平に打ち克つ科学

メジャーリーグ、昔は大リーグと呼んでいたアメリカのプロ野球界では、資金力格差が問題となり、年俸の総支出のキャップを規定し、それをはみ出た資金力を行使した場合には、資金力の乏しい球団に補助金を出すようなルールができている。。。らしい。。。多分そうだと思う。(聞いたことがある)
これはブルージェイズが提起した問題を諮問委員会が採り上げて、規定化した。ただ、その苦情に対して、委員会は「でもなぜ高いお金を払ってまでその球団のGMになりたい人が後を絶たないのか」、「リーグ順位はその資金力順位になっていないのは何故か」という疑問を持っているという部分から物語が進行する。

ここで出てくる指標は改めて、OPSや得点数公式。
出塁率と長打率のどちらを重く見た方がいいかという視点の問題に突入する。

仮定の話・・・・
出塁率10割という仮定は、全打者が必ず出塁するという状況を指し、アウトカウントが増えないため、永遠に得点が記録できることになる。

長打率10割という仮定は4人で4進塁を指すため、1番ホームラン、2番から4番アウトでも進塁4なので10割となるため、OPSの出塁率と長打率を単純に足す指標だが、その公式に対して、ビリーの側近ポール・デポデスタは進塁に3倍の重みを乗せて、得点公式をいじって、評価し直している。その独自のOPSで持って打者の評価をアスレチックスは採用したという。

次に出てくるのは、その出塁率を軸にトレードに出しても構わない選手を見つけ(高年俸で雇いきれない)放出を画策するのだが、その抜けた穴を埋める独自OPSの上位選手は見つけられるが、守備力をどう評価するかが課題となる。

ここで、ウォール街の金融派生商品の分析者ケン・マウリエロと投資家のジャック・アームブラスターは野球の評価方法にメスを入れようと試みる会社を設立する。野球のあらゆるプレイを指標化して、”運”というものを排除しようと試みるシステムを作り上げてアスレチックスに売り込みにくるのです。

例として書かれているものを参考にして想像で書きます。

肩の弱いライトととても足の速い2塁ランナーが居て、ライトにシングルヒットが出て、得点が入った。ここにライトにヒットを放った打者と打たれた投手がいるとすると。。。。
打者に打点が1。投手に自責点1がつく。というのが野球の今までのスコア(評価点)です。
ここには肩の弱いライトのマイナス評価点や、足の速い2塁ランナーに対する加点が存在しないわけです。

さらに皆さんにも分かりやすく次の例。ライトがイチロー!、1塁に松井秀喜がランナーでいて、次の打者がライト前にヒットを放ったところ、松井はイチローの強肩を警戒して2塁で進塁を止めた場合、イチローには3塁への進塁を止めたことに対する何の評価点も、松井のアウトにならずに進塁しなかったこと、逆にアウトになったかもしれないけど3塁に進塁しなかったことに対する評点も存在しないわけです。
野球のあらゆるプレイを指標化する仕組みをAVMシステムズ社は試みるのですが、それは全て過去10年のあらゆるプレイと比較して、一つ一つの行為を評価するという仕組みを作り上げたそうです。同じシチューエーションから辿った結果を元に標準的なプレイとそうならなかった要因や周囲状況に評価を与えるという手法だそうです。
ポール・デポデスタはこの考えに驚愕し、ビリーと相談の上、AVMシステムズ社と2年契約を結び、余りに高額なので3年目以降はその仕組みを独自で真似、さらに数値を膨らませていくことにして守備力の計算もしたというのです。

<<ポールがこの仕組みに加えた指標・・・得点期待値とケーススタディの応用>>
まず得点期待値というもので状況を指標化しようと試みています。
ノーアウト、ランナーなし、1番バッターへの第1球目の得点期待値は、、、0.55と指標化する。いきなり先頭打者初球ホームランを期待したり、全ての野手が取り損なって、連携がもたつくランニングホームランの発生する確率を盛り込む。

そして、
ノーアウト、ランナー2塁の状況の得点期待値を1.1と数値化する。
つまり先頭打者が二塁打を放ち、二番バッターに繋いだときの得点期待値は1.1と指標化される。
とすると、1番バッターの二塁打は0.55から1.1まで得点期待値を上げた0.55分の価値があるとするわけです。
逆にワンアウト、ランナーなしの得点期待値は、0.3と規定。
1番バッターのアウトは0.25の期待値の減少をもたらしたとするわけです。

次に理想の二塁打という指標が出てきます。
「二塁打とはなんぞや?」という命題です。「バッターが打って敵のエラーなしに2塁まで進塁すること」という説明では不十分として、標準的な二塁打を過去のデータに求めていくのです。
そこでグランドの指標化、飛んだ打球の角度や速度を指標化し、過去にその方角・速度で飛んだ飛球が二塁打になった確率、単打になった確率、アウトになった確率を指標化していき、得点期待値との兼ね合いでプレイを評価します。
0.5の得点期待値の状況で、二塁打になる確率の高かった飛球を捕ったスーパーファインプレイのセンターのプレイの評価はその得点期待値を覆す分だけの価値があると見なしていくという途方もないデータとの格闘をしていきます。

そこで守備力です。
1年間150試合のシーズン中にどの角度にどれだけの数の飛球が飛び(確率論)、それらをファインプレイできない選手に代わる代償を失点を計算してしまうシステムを作り上げます。

今払っているその選手への年俸に、その失点を補うだけの価値があるか、高過ぎないかを
判定し、他の得点力の高い(出塁率のいい)安い年俸の選手はいないかという視点でのトレードを画策します。

アスレチックスは盗塁を原則チームプレイ上禁止にしているので、盗塁が得意ということでの評価が高い選手ほど、その年俸の意味が薄れるという状況が生まれます。



第6章ではかなりの論が展開されるので、今日はここまでとします。
後半は多くは映画になった物語の方が主になっていくため、紹介するべき箇所が減っていくと思われます。




テキストで日本シリーズが2勝ずつになったと知りました。
これから気になる回のプレイを見ます。森福の投球の様子と、浅尾の投球数と調子辺りでしょうか?
しっかりチェンと吉見を休ませているようにも思えるんですが、浅尾を投入したということは、王手をかける気満々だったのかな・・・。

ソフトバンクもファルケンボーグの連投の疲れが出ないといいですが、第5戦も楽しみになってきましたね。

vintage film風

何風だったか忘れてしまいました。

唐突ですが、先日首の辺りの色落ちが激しく処分することとなった、スカパラのライブで購入したTシャツを掲載します。
FxCameraというtoy camera風に撮れたり、poraroid風に撮れるアプリで撮影したものです。
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