萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

沈まぬ太陽を読み終えて

2010-02-28 05:50:14 | 推薦します!
沈まぬ太陽を読み終えました。こんなひどい会社ってあるの?と普通に思えるくらい嫌な展開満載でした。
主人公の恩地元が最後まで受ける仕打ちによく耐えられるものだと思わされます。
会長室が出来たとき、「これで救われる」と思っていたのですが。。。なかなかそうはいきません。

そしてこの会社の現状を思いながら読み進みました。小説は半官半民の頃の話ではありますが、その後に民営化、そして現在の上場廃止に至っています。主人公が現在をどう思われるのかが気になります。(どうもモデルの方はお亡くなりになっているようです)

組合のことも考えさせられます。これはこの小説だけでは極端すぎて判断できません。
経営と労働者の生活改善はどちらかの一方的な主張だけではいけないと思っています。ストライキは組合員の議決権利ではありますが、抜けば両者が傷つく諸刃の刃であることも確かに事実です。だから交渉に対して組合員全員で知恵を出すことが重要なんだと思います。
小説内のこの会社において組合は物語の根幹でもありますので、読んだ皆さんで判断ください。

映画は果たしてどこまでを描いているのでしょうか。

※人間ドックの時にかなり読み進むことが出来ました。朝食事を抜いて胃のバリウム検査をするため、受診者が色々な検査毎に集中してしまうんでしょうね。待ち合いの時間がかなりながかったです。かばんから小説をもって待ち合いをしていると気が紛れました。
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