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ゲストで大どんでん返し

2006-03-20 23:40:26 | 展示準備2006年3月

今日もプレイスMにて暗室作業。


展示までもはや秒読み段階だというのに、相変わらずのもたつきぶりに、我ながら情けなくなる。
よせばいいのに、またしても貧乏根性を発揮して、展示関連以外のあれこれまでプリントしようとしたものだから、複数のフォーマットが入り乱れて大騒ぎ。ただでさえ段取りが出来てないところに、そういう複雑なことしたものだから、案の定エラー続出で大弱りという有様。
とはいえ、こういうときにあせってもいいことはまったくないので、作業量も少ないことを考慮してちょっと長めの休憩を取る。
ちょうど、プレイスMでは鶴田厚博の個展「Black Dock」の初日を迎えており、しばし鑑賞させていただくが、残念ながら作家氏とお話しする機会は得られなかった。作品そのものはモノクロでややコントラスト高めの粒子を活かした風景だが、よい意味できわめてプレイスMらしい展示となっていた。


どうにかこうにか作業を終え、軽く食事した後で金村修ワークショップへ向かう。
今回は写真評論家の楠本亜紀氏をゲストにお迎えし、これまで検討してきた作品の中から、さらに選りすぐったものを観ていただくことになっていた。もちろん、自分は展示用作品を観ていただくつもりだったのだが、前回のワークショップで濃く焼きすぎているとの指摘を受けたプリントについて、浅めに焼いたプリントも持参したところ、当然ながらゲストの楠本氏はそんないきさつなど知る由もなく、似たようなプリントがぞろぞろ出てくるのに、いささか戸惑われたようだ。
スタッフの方にも「ちゃんと選んできてくださいよ」といわれてしまい、もぅ散々だったのだが、さすがに見かねた金村氏がフォローに入って、とりあえずその場は収まった。とはいえ、自慢じゃないがプレッシャーにはとことん弱い自分なので、そこから後はもぅすっかりぐずぐずになってしまう。
ただ、指摘していただいた内容は非常に的確で、また納得のいくものだったため、その場で可能な限り取り入れて、展示にも反映させることとした。
おかげで大幅変更となってしまったが、まぁそれもありだろう。


ほかの受講生に対するコメントも的を射ており、本当に参加してよかったとおもう。
本来なら、事前に著書「逃げ去るイメージアンリ・カルティエ=ブレッソン」も読んでおきたかったが、現在は新本が入手困難だったため、間に合わなかったのが少々悔やまれる。


ともあれ、こうして「プロにきちんと批評、あるいは叱ってもらう」機会を設けていただいたことについては、本当に心から感謝している。
また、写真評論や写真評論家という存在について、なんだかんだ言われつつも、作品で「何が」被写体となっているかではなく、作品において「どう」撮影されているかについて語ることが、いわば当然となりつつある点については、写真という表現手段が成熟しつつあることの表れとして、素直に受け止めておきたい。


展示初日まであと5日



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