ようやく原稿が一段落したこともあり、今夜の雨は明日の午前中で上がると言う予報を信じて、新たに導入した機材や感材のテスト撮影を準備する。
ただ、かねてより温めていたことのためとはいえ、なんだかんだで思いのほか出費がかさんでしまい、ちょっとテンションが下がってしまう。
しかし、日本対ペルー戦観たらそんなもやもや吹き飛んじゃったね!
ペルーのチーム状態は最悪に近かったとはいえ、わかりやすくそして面白く勝ったんだから、ただのサッカーファンでしかない自分にとっては、すっかりご機嫌なのでありますよ。
さておき、写真を撮影するには機材や感材が必要不可欠だし、使い慣れない機材や感材を使う際には、テストが必要なのも確かなのだが、自分はテスト撮影という行為に、どうしてもなんだかちょっと後ろめたい感じがしてしまうのだ。
というのも、写真では往々にして機材や感材を使うこと事態が目的化して、撮影することの目的が消滅してしまうということがある。まぁ、そのこと自体は他人がとやかく言うようなものでもないし、無邪気に喜んでいる分には害も無い。それどころか、写真業界はそのような方々に支えられているといっても過言ではないだが、そうはいってもなんだかちょっと子供っぽいというかなんと言うか、あまり印象がよろしくないのは間違いない。
つまり、写真そのものが好きな人間にとって、機材や感材マニアの態度というのは、いわば「写真は機材や感材を使った結果の副産物にしか過ぎないのでは?」という不信感と、さらに加えて「機材や感材さえよいものを使えば、撮影者の能力は必要ないと考えているのでは?」という不信感を、同時に抱かせるものがあるのだ。
写真サークルの光画くんに対して、他の参加者がいささか冷淡だったのも、そういうところにあるのは間違いなかろう。実際、自分も光画くんの機材や感材に対する態度はあまりに無邪気すぎたと思うが、それでも光画くんは正直にカメラ大好きといってはばからなかったのだから、あまり目くじら立てるのもどうかと思わなくも無いんだよね。
それに、光画くんは妙な理屈をこねくり回したり、撮影マナーやナニやらを持ち出して、他のマニアを小ばかにするようなことも無かったから、その点についてはむしろ好感を持っていたといってもいい。
少なくとも、自分にとってはなにかと「美について語りたがる」とか、あるいは「自らの審美眼や美意識を押し付けてくる」くせに、実のところは機材や感材にしか興味が無いのではないかと思わせるような人物より、光画くんのほうがよほど付き合いやすかったよ。
さてと、今日も天に向かってつば吐きまくったことだし、明日に備えて早寝するかぃ。
あ、光画くんにカメラショーのチケットあげるの忘れてた!