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運命の大菩薩峠超え

2007-01-26 23:01:39 | 業務関連


昨日の知人と再びだらだら話しをしていると、今日はエロゲに対する不満を垂れ流し始める。
エロゲに対する不満といっても、ぶっちゃけTYPE-MOONやその信者に対する愚痴なので、まぁテキトーに聞き流していた。だが、自分も含めた一部の老オタクにとって、奈須きのこ作品には近寄りがたい部分があるのも事実なので、知人が愚痴を垂れたくなる心情は共感できるし、またその相手として自分を選ぶというのも理解はできる。



というわけで、ただ聞き流してばかりというのもひどい話だし、せっかくだから以前よりひねくり回していた「Fate/stay nightはエロゲの大菩薩峠」話をする。



コレは「奈須きのこは現代の中里介山じゃないところがミソで、もちろんFate/stay nightがゲームとして中だるみがひどく(最初からたるみっぱなしという人もいる)、文章もあまりうまくなく(多くの人々はもっと辛らつな表現をするがね)、ただただ呆れるばかりに長い、いわばネバーエンディングストーリーであるにもかかわらず、少なくともエロゲには比較するものが見当たらず(それ単体でジャンルとして成立しているといってもよい)、そしてなにより多くのオタクたちに曰くいいがたい感動を与えたとことが、エロゲの大菩薩峠たる故なのだ。



また、大菩薩峠を論ずる際には必ず触れられる、苛烈なまでに虚無的な主人公の性格付けや、また松岡正剛氏が「松岡正剛の千夜千冊『大菩薩峠』全12巻中里介山」で触れたように、日本刀や剣を象徴とする「時代から失われゆく空気」のありようも、Fate/stay nightをエロゲの大菩薩峠たらしめている要因ではないかと思う。ついでに言うと、大菩薩峠には思想的な背景がありそうで全く無い、根源的な無思想を抱えた作品とされるが、その点もまたFate/stay nightに当てはまるだろう。



Fate/stay nightは紛れも無い傑作だが、それは作品に時代の虚無的で無思想な空気を、それとはわからないように忍ばせているところにあるのではなかろうか?



とまぁ、こんな具合に長広舌を振るったところ、昨日の知人はやたら面白がった挙句、こんなことを言いやがった…



おぃ、それすげぇ面白いぞ、ブログに書けよ!



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