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偽本城

2008-09-15 21:36:03 | 撮影とテーマ設定2008~09年3月
Toronto_5D002


家族が懸賞に当選したため、カナダで「グレン・グールドゆかりの地を巡る旅」の「取材ツアー」に同行させていただくという、願ってもない幸運に見舞われた。ただ、あくまでも「取材ツアー」へ同行するというものだったので、単なる観光旅行とは勝手が違うところも少なくはなかったのだが、それでもカナダやトロントを満喫させていただいたし、ナイアガラでは「空撮取材にも同行させていただく」など、個人的には至れり尽くせりの旅だった。



でまぁ、個人的にはめったにない空撮の機会だから「本城直季氏のように実際の風景や人物などをミニチュアのように見せる写真に挑戦してみた」のだが、これがあまりにも安易にうまく行き過ぎて少々うんざりしてしまった。それどころか、コツさえつかめば「地上でもかなりいい線まで迫れる」のだから、こりゃぁ巷に偽本城があふれるわけだわいと、妙なところで納得してしまった。



もちろん、本城氏は大判カメラを駆使してあのようなイメージをものにしておられるわけで、まがりなりにも木村伊兵衛賞を受けた「small planet」と、デジカメでちょちょいと撮った画像とは比べるべくもないはずなのだが、簡単そうに見えて本当は手の届かないところにあると思っていたイメージが、お金と時間と機材さえ整えれば「誰でも簡単に撮れる」と思ってしまった(思わせられた)のは、自分でもいささか(いや激しく)ショックだったぬぅ~



いや、この際だから建前やきれいごとはやめておこう。
自分でもうすうす感じていたからこそ、この機会を捉えて実行に移したのだから、ショックを受けたふりをするのはうそつきもいいところだ。



本物の本城氏にしたっていろいろの評価もあるのは知っているし、自分自身も木村伊兵衛賞をはじめとする写真界の「権威やら何やら」に対しては反発したり文句を言いたかったりもするのだが、それでもなお、いやそれだからこそ「技術のような客観的に把握できる要素で圧倒して欲しかった」というところもあるのだが、それさえも崩れてしまうとなぁ~



ほんと、このブログを書いているこの瞬間でさえ、心のどっかで「お前の認識はなにもかも間違いだ!本城氏は達人のみが到達できる技術を持ち合わせているのだ!」と、誰かに言って欲しいとも願ってはいるのだけど…



でも、本当に偽本城は巷にあふれかえってきたし、やっぱり木村伊兵衛賞って易い賞に思えてならないよ~



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