記載漏れを拾っていますので少し前の記録になってしまいました(__)。
8月18日の土曜日は河内長野の岩湧寺周辺に自生している秋海棠が咲いているそうで、見に行きました。
以前、金剛岩湧登山の折には何度も通っているはずですが、その頃はお寺に関心もなくて、立ち寄った記憶がありません。
それよりも、秋海棠の群落があるというのを知ってから一度見てみたいと思いながら今まで花の季節を逃していました。
秋海棠の花は、親友の家の裏門を入ると庭の蹲のまわりに咲いていました。地味な花でしたがハート型のつぼみもかわいらしくて好きだ好きだと言っていたので咲く時期には声がかかって訪ねることにしていました。
彼女は頭もよく物知りでしたが、病気のために別の高校に入ってから会う機会が少なくなっていました。
訪ねようとした日に上六でお母さんと一緒に立っていた姿を見たのが最後です。私も仕事が忙しく会う機会がなくなり、彼女は九州に静養に行き、帰って会計士になると勉強しているということを聞いたのですがそれを途中にして亡くなってしまいました。
いろんな人と別れてきましたが、今でも電話口から聞こえてきたお母さんの思い出話を何度も思い出します。
三千院で見た秋海棠は庭木の下にしっくり溶け込んで見事でしたが、本来の姿は樹木の下に群れてこんな風に静かに咲いているのが似合うようで、地味な雰囲気は湿り気の多い土地から湧きだしたような花です。
400年を超すという杉の木立の中に岩湧寺があり、人気もなく本堂のまわりはシンとしていました、本尊の大日如来像は堺市博物館に寄託保管されているそうでお留守でした。
小雨模様の一日でしたがおかげで新鮮な色が映える花々や、季節の変わり目の山野草に会うことができました。
ミンミンゼミやツクツクボウシが山に響くほど大きな声で鳴き競っていて「ツクツクボーシオーシツクツクー」「ミーンミンミンミーーーン」と響き渡っていて、「大きな声で発音がいいね」と誉めてきました。子供の頃はツクツクボウシは、。夏の最後に鳴く蝉で秋を知らせてくれるのだと思っていましたがミンミンゼミもいっしょに大声で鳴いていて、静まった森のなかはなかなか賑やかに盛り上がっていました。
本堂と多宝塔
本尊の大日如来は堺市の博物館が保存しているそうです。
多宝塔。
素朴で美しい建物だと思いますが、あちこちで白い漆喰の亀腹を
見ると古い様式美がそのままで大切に保存されていることに感謝したく
なります。
シュウカイドウが見頃でこんなにたくさん咲いていました。
ヨウシュヤマゴボウ
まだ青いですが色づくと綺麗だなぁとおもいます。
ヘクソカヅラ
気の毒な名前です。でも一度見ると忘れなくていいのかも。
ワルナスビ、ハキダメギク、ノボロギクというのも
牧野博士が名付けたんだとか。
ノブドウ
実が色とりどりに色づいて美しいので、庭に植えているのですが
まだ実がなりません。
キンミズヒキ
紫陽花やシャクナゲの頃も美しいそうです。
ヒメジョオンとベニシジミ