春に園芸店で「ホタルブクロの苗」を見つけて植えました。ワクワクして待っていると、とてもきれいな色の花が咲きました。
子供の頃、田畑のあちこちで草に交じって咲いていたのは、薄い白色の花で遠慮がちにうつむいて咲いていました。そろそろつぼみが膨らんで花が咲くころか思っていたのですが、濃淡の混じった紫の花と、少し遅れて薄いピンク色で花弁が二重になったおしゃれな花が咲きました。
花の中を覗いてみると、蛍ならこの花に入りたいだろうと思うような柔らかい光に包まれた部屋がありました。
今日は朝から雨だったのですが、そろそろ開きそうだなとは思っていたのですが、夕方になって出てみるとベルのように咲いていました。
野の花は優しげでもどこかうっすらと逞しさも感じられるのですが、庭の花は優しくほっとするような風情です。
ちょっと意外に思ったのですが、昔、花びらが食べられると聞いて(-_-;)噛んでみたら苦そうな薄い香りがして、一度でこりごりでした。
名前のように蛍を入れる花なのかなと思ったのですが、思い出すと蛍よりずっと早く咲いていたように思います。
今日行った園芸店で、「ことしはもう蛍が出ているそうよ、温暖化でもう飛び始めたそうよ」と話声が聞こえてビックリしました。
ここでも近くの川でたまに蛍が飛んでいて、一度だけ見に行ったことがあるのですが、6月の半ばだったように思います。
一か月も早いようで、5月なのに気温が30度超える日もあるくらいで、蛍だけでなくホタルブクロもびっくりでしょう。
最初に咲いたホタルブクロです
これは花びらが二重でおしゃれなスカートのような種類です。
子供の頃空を埋めるほど(ホント大げさでなく)蛍が川から湧いて出ました。竹ぼうきでつかまえて籠にいれましたが、試してみると本が読めるほど明るくはなかったです、ろうそくなどの明かりでもっと暗かった頃は、 それで書を読んだのかもしれませんが。
蛍の光で文字がよく読めないのは数が少ないからかもと思って、両手に入るほど集めましたがそんなに明るくはなりませんでした。水を吹き付けたり、籠の底に草を活けてとまらせたり、いろいろ試してみましたが長くても3日くらいで死んでしまいました。
石鎚山を源にする澄んだ水に恵まれたところで、ホタルは水辺の柳の木の根元が光って見えるほど湧いて出て、子供たちが集まって、ホタルを追いかけて田んぼの畦や川岸を走り回って遊びましたが、大人になってお盆休みに行ってみると、チカチカボタルと呼んでいた、小さいヘイケボタルが一二匹飛んでいました。
長く光る大型のゲンジボタルはお盆の頃はもう見られませんでした。従妹たちに「まだ蛍飛ぶ?」
と聞いてみたら「減ったね。護岸工事でニナ(カワニナ)が居なくなったし」と言っていました。
科学雑誌でホタルの特集を読みました、南国では河辺の木に蛍が止まって、樹形が確かめられるくらい光っているそうで、点滅の間隔が違う蛍が合流して同じ木にとまると、同調して同じ間隔で点滅を始めるそうで、木の形をした光の塊が同じように点滅している風景はとても幻想的だろうと思いました。その光が川面に写っている風景を見てみたいと思ったのですが、オーロラも木の形に光っているホタルの群れも見る機会があるとは思えません。
それから、関東と関西では同じ種類の蛍でも光りかたが違うそうです。
現実にかえって、今日植えたチェリーセージです。
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もう花は増やさない、というかあまり植える隙間もないのですが、チェリーセージだけは別で、色数も多いので植えてない色の花を見つけると、つい手が出ます。これは名前のように薄いオレンジとレモンイエローがとても美しく大きく育てたいと思っています。
チェリーセージは夏も冬も枯れないで強いし、その上花も小さくて地味な感じですがどこか好きで、4.5年育てているブルーの花はもうあふれるように咲き始めました。
色数だけは揃ってきましたがまだ昨年買ったものは小さくて、冬越しの後切り戻しをしたら株が少し大きくなってきました。まだつぼみも見えませんが楽しみです。