空耳 soramimi

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「言いまつがい」 糸井重里 糸井重里事務所

2014-05-12 | 読書



「ロスト・ケア」で気持ちがドン底に沈んだので、出掛けた帰りに予約しておいたこの本を受け取ってきた。
「目には目で」「本には本で」とハムラビ法典にもある? ('-'*)エヘ

「まつがい」の投稿はネットで始まったそうで、今でもネット上で見ることが出来るが、まぁ、まとまってみると、何というか、思い当たるというか、お腹がよじれた。

私は、子どもから「お母さんて面白いね~」といってくっつかれ。周りからは「楽しい」「明るい」「面白い」「天然だ」といわれる。
一応褒め言葉だといい気になっていたが、「何! 天然だと!」とはじめて聞いたときは立腹の体。でも心を沈めて自分の日常、生い立ちを静観するとまさにお言葉どおり。
ご慧眼恐れ入った。

この中学からの悪縁深い同級生だけは今でも自信をもって、人前でも構わずそう言う。


それが自分では、深謀遠慮、無口な上に集団生活は、和を以って尊しとなすをモットーに目立たず騒がず生きて来たツモリだが。

集まりもたけなわになるとタガがゆるむのか、爆笑の中で孤立してしまう。中でヒトリシズカ?、台風の目のごとくポカンと置いてけぼりになる。
それは時には「いいまつがい」が始まりで、周りでは気を使いながらソッと「今云ったそれ、なんとなく間違ったぽいよ」といわれるが。

そんな集大成に思いっきり笑った。
相哀れむどころか、そうだそうだとうなづき、俄然あれこれを思い出して、なんだそういうあなたも天然ではないかと、次にあったときは言い返してやるのだ。
あの人に(^∇^)

それまで覚えていれば・・・・。


いやしかし思い当たれば思い当たるほど面白かった。

たまに奇想天外に会うのもまた一興、上には上があるものだ。

そうそう、中学の卒業式、最後はクラスに帰って流石にワルガキも静かに席について担任を待っていた。その間に教科担任の先生方が次々に送る言葉を持って来てくれる。
ゆとり教育もなんのその、教科も多くその上9クラスもあったのに、先生方も入れ替わり立ち代り、こういうのは毎年の卒業行事になっているのだろう。
思えばその頃から「天然」の兆しのあった私は、明日から宿題もない休みか と楽しいことだけが頭に浮かんでいだが、周りを見ると何か湿っぽい、お!話に聞く卒業式の涙か。

そこで最後に学年主任がおでましになり、先生の気合のこもった暖かい贈る言葉があった。最後に「年の功より亀の功というね、ひとつでも覚えていてくれたら嬉しい、では元気で」といった。「年の功より亀の功」か、誰も気づかず目に涙を溜めている。
もう我慢ができない、ハンカチで眼より顔全体を覆い、ソット席はずして溜まらずに吹き出した。ついに涙が出て咳まででて、忘れられない感動的な卒業式になった。
仰げば尊しわが師の恩、今も亀の甲はお元気だろうか。

コメント (2)
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