
5/14(土)
愛知県芸術劇場
美輪明宏 脚本/主演/監督
「愛の讃歌」
舞台へ行ってきました。
2006年に続いての再演になります。
フランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフの物語。
歌うために生きて、愛するために生きて、愛されて死んだ稀代の歌手であるピアフの愛の物語。

ピアフの「愛の讃歌」を歌う人は数多けれど、美輪明宏のピアフほど、愛に素直な彼女は描かれてないのではないかな。
素晴らしく愛の塊な彼女を舞台で見ることが出来た。
ピアフを演じる美輪さん自身が、もともとシャンソン歌手だったことからこそ生まれたようなこの演目。
演じる事で、歌う事で、ピアフのことをより深く理解していったのかもしれない。
ピアフ「与えなさい。与えて、与えて、与えっぱなし・・・。それが愛なのよ。」
なのに、歌手としてはとても冷静で情熱的で理性的で感情的。
ルプレやレイモン・アッソーに見いだされたピアフが、やがて若いイヴ・モンタンやシャルル・アズナブールを見いだして羽ばたかせていく過程も素晴らしかった。
アッソー「一流の歌い手は、涙を流して悲しみや苦しみの唄を歌っても、それは皆な頭で、理性と知性で計算された結果でなければならない。」
ピアフ「もっと愛をこめて・・・。そう、もっと愛を!愛を!」
イブ・モンタンとの愛の結晶である「バラ色の人生」
マルセル・セルダンとの愛が結実された「愛の讃歌」
テオ・サラポとの包まれた愛を歌った「愛する権利」
愛の塊であるピアフ、それを歌い演じる美輪さんも愛の塊。
何とも、愛の塊を感じた舞台でありました。
また行きたい。また会いたい。また聞きたい感じたい。
そう願う舞台だった。
♪あたしの体が愛にふるえている 毎朝が愛に満たされている あたしにはそれだけで充分(愛の讃歌;美輪明宏 訳詞)