ボッケニャンドリの思ったこと

思ったこと感じたことを書いているけど間違い、勘違い、思い込みも(^^;

心に残る山

2007年01月16日 09時02分14秒 | 思ったこと
旧高根町から見る甲斐駒ヶ岳
(2006年12月30日撮影)

 山は川崎に住んでから登りだした。夜アパートを出て大月に泊まり、朝7時に出て登山口に9時に着くというのがお決まりの時間割。当初はバイクだったので積雪期は山より道中の方が寒いくらいで今思えば気合が入ってたもんだ。大月から2時間ということなので登る山は主に南アルプスか八ヶ岳。

 それから暫くして甲府の県立美術館にミレーの種撒く人が展示されるようになった。1度くらいは見てみたいと思ってたけど山帰りでは気が引けるということもあって大分経ってから見た。そこに行ったら常設してある絵の他に一般の人が書いた大きな絵が幾つも展示してあった。甲府故に山の絵が多かった。しかし描いてある山は日本を代表する山である富士山ではなかった。勿論甲府から富士山は大きく見えるし富士山の絵もあった。

 山の大半は甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)だった。それを見た時、親しみを持つというかそういう山が場所場所によってあるんだなぁと思った。甲斐駒ヶ岳は大きな山だけど県外の人なら登山が趣味でもない限りどれだか分らないような山だ。実際、甲府盆地から見える山々は鋸の歯のように見えるし、鳳凰三山などは実際この足で登る前は本当に鋸の歯程度にしか見えなかった。ただ富士山とこの甲斐駒ヶ岳だけは独立した山として見える。

 長野に来る前は何だかんだと富士山を直ぐに見れる場所に住んでいた。とはいえ府中に居た頃は富士山は関東平野から見える唯一の山と言ってもいい。それ以外の山は地平線上に霞んでいるので山と言うにはちと厳しい。なので親しみのある山といえばこれ以外には考えられなかった。しかも子供故に大きくなったらそこから歩いて行けるものだと思ってた。だけどもし母親が山梨県ではなく他県出身だったらどうだろう。「 お爺ちゃんとお婆ちゃんはあの山の・・・ 」なんて会話があって例えば神奈川の大山(おおやま)とか群馬の赤城山あたりが心の山になったかもしれないな。

 川崎に居た頃は通勤電車の中から見えた。山梨では裏が山だったので数キロ離れた場所に行かないと見れなかったがその気になれば直ぐに見える場所だった。富士山が遠くに見えようが近くにあろうが富士山が見えると落ち着くような感じなので今はそれが見えないのがちょっと寂しい。なので野辺山まで行ってようやく富士山が見えるとホッとするというか懐かしくなる。
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