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決められないを口実にした改憲論【一院制導入】
国会審議の現状と対照的に橋下市長の言動が取りざたされる今日、憲法改定がさまざま持ち出されています。こうして改憲がさらりと語られることに懸念を感じないわけにはいきません。
こんな中、国会の二院制をあらためようとする議員たちが改憲案を提出する動きにあることが伝えられました。
改憲案はようするに、高村氏のコメントにある「ねじれ国会のもと、政治があらゆることを決められないということが国民全体の閉そく感にもつながっており、早く改正案を提出すべき」という言葉に象徴されているように、国会の現状にたいする批判をいわば逆手にとったような提案だとも受け取れます。
では、はたして今日の国会の停滞は二院制に起因しているのでしょうか。
そうであるのなら、二院制は今にはじまったわけではなく、いわゆる55年体制といわれる時代にももちろん存在していたはず。そのときに国会の停滞や閉塞感が今日と同じように語られてきたのであれば、二院制を犯人に仕立てることも理屈として分からないではありません。が、そんなことはなかった。
こうした停滞の現状をもたらす要因を二院制に求め、衆参二院をあらため一つにしようとする考えを仮に一院制論とよぶとすれば、それは、いわゆる二大政党政治を定着させようとしていたものの、うまく機能していないことを棚上げした議論といわざるをえないでしょう。
換言すると、小選挙区制度をもとに二大政党政治をめざしたが思惑どおりにはいかず、政権交代そのものが政治がかわるという有権者の期待に反した結果、事態は、衆院の多数派が次の参院選で惨敗を繰り返すという衆参の「ねじれ」が常態化することになったわけです。その上での国会審議の停滞を生んだということにほかならないでしょう。だから現状は、二大政党による小選挙区を中心にした選挙制度とも深く結びついていると考えざるをえないでしょう。
この点にあえてふれずに、分かりやすくいえば「決定する」という結論だけを求めるような動きが今回の改憲案提出だといってよいでしょう。
二院制については、
決定できる政治ということを片方で橋下氏らが語っていますが、結果的に、改憲案の提出はマッチポンプを具現化したものと指摘せざるをえません。いうまでもなく、そこには、二大政党が機能していいない現状を強権的に打開しようとする意思がみてとれるのではないでしょうか。
国会審議の現状にたいする批判や不満をたてにした、むしろ多数派専横を助長しかねない一院制導入をめざす動きには反対せざるをえません。
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こんな中、国会の二院制をあらためようとする議員たちが改憲案を提出する動きにあることが伝えられました。
衆参両院を統合して「一院制」を目指す超党派の議員連盟に参加する議員が、5年後の2017年に国会を一院制にして、国会議員の定数を500人以内とする憲法の改正案を27日、衆議院に提出しました。
改正案が正式に受理されれば、今の憲法が制定されてから初めてです。
この議員連盟は、国会議員の定数削減や審議の迅速化を図るため、衆参両院を統合して「一院制」にすることを目指しており、衆参両院の憲法審査会で実質的な議論が始まったことを受けて、27日、議員連盟に参加している民主党、自民党などの衆議院議員10人が「一院制」の実現に必要な憲法の改正案を衆議院に提出しました。改正案では、5年後の2017年に憲法を改正して施行し、国会を「一院制」にして国会議員の定数を500人以内にするとしています。
衆議院事務局によりますと、憲法の改正案が国会に提出され、議院運営委員会の了承を得て受理されれば、今の憲法が制定されてから初めてということです。
改正案の提出後、議員連盟の副会長を務める自民党の高村元外務大臣は記者会見し、「ねじれ国会のもと、政治があらゆることを決められないということが国民全体の閉そく感にもつながっており、早く改正案を提出すべきだと考えた」と述べました。
一院制議連 憲法改正案を提出
改憲案はようするに、高村氏のコメントにある「ねじれ国会のもと、政治があらゆることを決められないということが国民全体の閉そく感にもつながっており、早く改正案を提出すべき」という言葉に象徴されているように、国会の現状にたいする批判をいわば逆手にとったような提案だとも受け取れます。
では、はたして今日の国会の停滞は二院制に起因しているのでしょうか。
そうであるのなら、二院制は今にはじまったわけではなく、いわゆる55年体制といわれる時代にももちろん存在していたはず。そのときに国会の停滞や閉塞感が今日と同じように語られてきたのであれば、二院制を犯人に仕立てることも理屈として分からないではありません。が、そんなことはなかった。
こうした停滞の現状をもたらす要因を二院制に求め、衆参二院をあらため一つにしようとする考えを仮に一院制論とよぶとすれば、それは、いわゆる二大政党政治を定着させようとしていたものの、うまく機能していないことを棚上げした議論といわざるをえないでしょう。
換言すると、小選挙区制度をもとに二大政党政治をめざしたが思惑どおりにはいかず、政権交代そのものが政治がかわるという有権者の期待に反した結果、事態は、衆院の多数派が次の参院選で惨敗を繰り返すという衆参の「ねじれ」が常態化することになったわけです。その上での国会審議の停滞を生んだということにほかならないでしょう。だから現状は、二大政党による小選挙区を中心にした選挙制度とも深く結びついていると考えざるをえないでしょう。
この点にあえてふれずに、分かりやすくいえば「決定する」という結論だけを求めるような動きが今回の改憲案提出だといってよいでしょう。
二院制については、
- 立法機能を分割させることで議会の多数派による専横を抑止する
- 慎重審議が可能になる
- 国民の多様な意見や利益を反映できる
決定できる政治ということを片方で橋下氏らが語っていますが、結果的に、改憲案の提出はマッチポンプを具現化したものと指摘せざるをえません。いうまでもなく、そこには、二大政党が機能していいない現状を強権的に打開しようとする意思がみてとれるのではないでしょうか。
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09:30 from Hatena 解雇規制緩和の主張を反転させた企業の行動。解雇規制緩和もこうした退職させないという事例も、いずれも雇用する側の「自由」を担保しようとするもの。 htn.to/mskQVA09:39 from Hatena 事故対応・再発防止策でいえば到達を理解しない100周遅れの思想。こういう人物がトップの一人だったというのだからその組織自体が空恐ろしいということ。 htn.to/tseqvK09:55 from Hatena 間違ってると思う日本人がいたら、お目にかかりたい→物理的に無理だろ、会えるのか。悪い冗談はよせ。 htn.to/UdCtU909:59 from Hatena 純粋培養するのか。 htn.to/9Y9c4s10:04 from Hatena こうした意識が男女格差を下支えしているということになる。→afpbb.com/article/life-c… htn.to/sVmo3Q13:42 from Hatena パソコンの買い替え年数 htn.to/2uLcpU15:43 from Hatena 日本でも読むときかも。日本では大月書店が出しているけどね。 htn.to/5qrd7D15:54 from Hatena 選択肢が限られているのが調査に反映。情報は不足するし生活環境の変化が少ないのだから。 htn.to/nZL8EB18:43 from Hatena 入浴中に死亡する人は、東京都など一部地域の調査や死亡統計からの推計で年間約1万4000人と、交通事故の死者数(昨年4612人)を大幅に上回ると見られるが、実態は分かっていない。 htn.to/NjVAvx18:57 from Hatena 世の中は茶色だといって、従わないのなら去れと言い切る人物がいる日本。ただ海の向こうの話というわけにはいかない。 htn.to/PyNCjP19:01 from Hatena htn.to/9xbGZb19:20 from Hatena サムスン躍進の一方でこれ。 htn.to/LjqSoFby coleo_ptera on Twitter
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