森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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外交の意味を問う日本の現実
外交というものには、国家間のさまざまな思惑が働く。
もしそんな思惑などまったくないといえば、それは虚構にすぎない。
胡錦濤中国国家主席の来日がいろいろと取りざたされている。
たとえば以下の記事。
胡主席会談、熱烈歓迎ほど遠く 小沢代表、チベット問題触れず 自民、公明、民主、共産、社民の与野党5党の党首・幹部は7日午後、都内のホテルで中国の胡錦濤国家主席と相次いで会談した。温家宝首相が昨年4月に「氷を溶かす旅」と銘打って来日した際は与野党ともに熱烈歓迎ムードだったが、今回は中国製ギョーザ中毒事件やチベット騒乱などで国民の対中感情が悪化していることを受け、形式的な会談が目立った。 |
胡主席の思惑、ようは中国の来日は、無色透明なものではないし、中国という国家の胡来日の意味づけは明確だといえる。なぜ今、なぜ日本など、中国は説明しようと思えば詳しく説明可能であろう。
同じように、迎える福田政権にも、相応の思惑が働いている。
たとえば、続落し、ほぼ底をついているといえる支持率の低下を、上向きにしようとはいわないまでも、低落に歯止めをかけ、国民に好印象を与えようというねらいを、誰しも感じ取るだろう。
外交が成立するのは、このように、外交という場面において両国国家間の思惑が、それは互いが一致していることを少しも意味しないが、外交をある意味で利用しようという点で一致するからにほかならない。
しかし、外交をとりあえず横に措いて考えたいのは、あるいは、それ以上に大事だと私が考えるのは、それでも無関係に進行する貧困の問題である。
首相が胡主席の歓待に力をいれようとするのは冒頭の意味で理解できないこともないが、直近の後期高齢者医療制度のスタートは貧困をさらに深刻化させるものにほかならないと思う。また、一連の生活保護受給者への徹底した締め付けは、貧困をさらに掘り崩すことにならないのか。そんな疑問がいっそう深まるのだ。
つまり、福田政権の政策対応で感じられるのは、もっとも弱い層への容赦ない「いじめ」だとも私は受け取っている(参照)。
福田政権は、一言で言えば、小泉以来の貧困拡大政策をとっているといえる。私の把握でいえばそう宿命づけられている。国の支出を徹底して減らそうというものだ。しかも、減らすのは、最弱者向けのものであるという特徴をもっている。だから、いっそうの貧困を強いるものと性格づけることができる。
ところで、湯浅誠氏があるところで消費税増税のことを、究極の貧困ビジネスとよんでいた。氏がいうのは、消費税というものの収奪のしくみを前提としていて、貧困層により負担感、負担率の大きい消費税というものが、貧困と格差をさらに助長するということを意味している。
歳出で貧困層に狙いを定めるということと、税の負担率という視角でみるならば、歳入面で貧困層に負担してもらおうとする思想が一致しているのだ。国家的に、歳入、歳出両面でいっそうの貧困層に負担を強いる国家的事業に着手している。そんな段階に今、ある。福田政権はそうぜざるをえない、そんな宿命づけられた政権だ。
そうであれば、福田氏が胡歓待外交にどのような思惑、意味をもたせようとしても、片方でしわ寄せを受ける国民との間の溝は埋められそうにない。
国民の支持を得る、もっとも近道なのは、もっとも弱い人々、弱者への視線を欠かないということではないのか。日本の現実は、外交の意味そのものを問うている。(「世相を問う」08079)
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