森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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日本ってどんな国か、考えてみませんか
最近、日本という国に関する本がでまわっています。私が読んだのは小熊英二さんの『日本という国』。
「よりみちパン!セ」というシリーズの一冊です。装丁からすると中高校生を対象にしているのでしょう。でも、大人にぜひ読んでほしい。
小熊さんは、日本という国の、なかでも近代以降を2つの国家でとらえます。いうまでもなく「大日本帝国」と第二次世界大戦後の「日本国」です。
大日本帝国については、福沢諭吉の言説を手がかりに進行します。「天は人の上に人は造らず、人の下の人を造らず」という言葉はだれでも知っていますが、当の福沢自身は、そんなことはいっていませんでした。
「されども今広く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや」と。この本は、『学問のすすめ』だけでなく『学問之独立』や福沢の時論などを駆使して、富国強兵政策と帝国主義化のなかで当時の教育制度が担った役割を裸にしています。
第2次世界大戦を起点とするもう1つの部分では、日本のアメリカとの関係が明らかにされます。それは一言でいえば、日本のアメリカへの従属ということですが、小熊さんは、さまざまな角度から迫り、日本のアメリカへの従属の実態を描いています。率直にいえば、沖縄や基地のある地域などを除けば、この従属という関係はほとんどみえにくいものではなかったでしょうか。小熊さんがのべていた「おかしい」ナショナリズムも、これまでアメリカの傘のうちにあることを結果的に「是」とするところから発せられるものでした。
日本の米軍基地再編にからんだアメリカからの最近の3兆円要求は、従属の深さをいっそう示しました。従属の実態を知ることは、日本の自己の再確認の作業だと思うのですが・・・。
この意味で、『日本という国』は、いろいろと考えさせられる本です。
「よりみちパン!セ」というシリーズの一冊です。装丁からすると中高校生を対象にしているのでしょう。でも、大人にぜひ読んでほしい。
小熊さんは、日本という国の、なかでも近代以降を2つの国家でとらえます。いうまでもなく「大日本帝国」と第二次世界大戦後の「日本国」です。
大日本帝国については、福沢諭吉の言説を手がかりに進行します。「天は人の上に人は造らず、人の下の人を造らず」という言葉はだれでも知っていますが、当の福沢自身は、そんなことはいっていませんでした。
「されども今広く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや」と。この本は、『学問のすすめ』だけでなく『学問之独立』や福沢の時論などを駆使して、富国強兵政策と帝国主義化のなかで当時の教育制度が担った役割を裸にしています。
第2次世界大戦を起点とするもう1つの部分では、日本のアメリカとの関係が明らかにされます。それは一言でいえば、日本のアメリカへの従属ということですが、小熊さんは、さまざまな角度から迫り、日本のアメリカへの従属の実態を描いています。率直にいえば、沖縄や基地のある地域などを除けば、この従属という関係はほとんどみえにくいものではなかったでしょうか。小熊さんがのべていた「おかしい」ナショナリズムも、これまでアメリカの傘のうちにあることを結果的に「是」とするところから発せられるものでした。
日本の米軍基地再編にからんだアメリカからの最近の3兆円要求は、従属の深さをいっそう示しました。従属の実態を知ることは、日本の自己の再確認の作業だと思うのですが・・・。
この意味で、『日本という国』は、いろいろと考えさせられる本です。
自己と「非自己」の科学?
多田富雄さんの著作を読みました。
多田さんは免疫学の大家。最近、リハビリに苦闘する同氏の姿が放映されました。闘病生活のなかでも、さまざまなものにたいする旺盛な関心は衰えません。朝日新聞では、闘病体験をふまえ、医療不在、患者不在の今回の診療報酬改定をつく氏の論考が掲載されました。
私が今回読んだものは、『免疫・自己と「非自己」の科学』。自己と「非自己」を峻別し、「非自己」を排除するシステムそのものが素人にはきわめて興味深いのですが、それを氏は分かりやすく解説しています。だが、やはり免疫の世界にも例外があった! もちろん、このことははじめて知りました。
多田さんは免疫学の大家。最近、リハビリに苦闘する同氏の姿が放映されました。闘病生活のなかでも、さまざまなものにたいする旺盛な関心は衰えません。朝日新聞では、闘病体験をふまえ、医療不在、患者不在の今回の診療報酬改定をつく氏の論考が掲載されました。
私が今回読んだものは、『免疫・自己と「非自己」の科学』。自己と「非自己」を峻別し、「非自己」を排除するシステムそのものが素人にはきわめて興味深いのですが、それを氏は分かりやすく解説しています。だが、やはり免疫の世界にも例外があった! もちろん、このことははじめて知りました。
かがやけ! 日本国憲法
福岡大学名誉教授の石村善治さんが「いまこそ輝け 平和憲法」と題する冊子を出されました。
改憲の動きが強まるなか、日本国憲法擁護の意義を説いたものです。本書の執筆は、自民党の「新憲法草案」の発表が強い契機となっています。氏の『草案』にたいする評価は、「『先駆的平和憲法』を廃止し『軍事的戦争憲法』を押しつける内容をもった『草案』といえます」と明快です。
小集団学習のテキストに最適です。
以下、もくじを紹介します。
1.私の「戦争と平和」
2.日本国憲法の「先駆性」と「先進性」
3.「軍事的戦争憲法」の足音
4.「自由民主党新憲法草案」(2005.10.28)の点検
本書の発行は、自治体研究社。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/jitiken/
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