今日は、午前中に新国立劇場の子供むけオペラ「スペース・トゥーランドット」、その後サンシャイン劇場でキャラメル・ボックスのサマーツアーと観劇ダブル・ヘッダー。
それにしても、今年は「再び」とか「3たび」のタイトルが多いなぁ。よく考えたら、キャラメルの「カレッジ・オブ・ウィンド」も再びなのです。
まずは「スペース・トゥーランドット」。昨年の公演の再演。Aキャストは、フローラ姫役を除いて前回と同じメンバーでした。
時間ギリギリに劇場に着くと、ここにも子供がゾロゾロ。。。そういや魔笛も今日が楽日で大劇場でやるんだわと、先日の光景を思い出す。でも、スペース・トゥーランはそもそも子供向けオペラだから、子供が主役で問題ないのでした。私も去年は姪を連れての観劇。でも、今年はキャンプだそうで。。。
去年どうだったか、なんて細かいことは、正直言ってそんなに覚えていないんだけど、オープニングで鏡にトゥーランドットの顔が映し出される、というのは今年はなかったようです。あれがどうも白雪姫を思い起こすので、どうよ・・・と演出スタッフである友人に言った覚えがあったけど、それが採用か・・・か、どうかはわからないですが。
その他、CGや演技にも若干変更はあったようだけど、ストーリーは変わらないので表面的な部分は変わった印象はありませんでした。
だから、去年のブログにいろいろ書いたことも、そう変わってはいないんだけど、先日魔笛がアタマに残っているためか、スペース・トゥーランドットのほうが、すっきりとしている感じはしました。
1つ感じたのは、今年のほうが歌がよくなった!ということ。
皆さん2年目ということで、気合も入っていたのでしょうか。キャプテン・レオ(小原啓桜氏)の「誰も寝てはならぬ」の偏曲ヴァージョンは、のびやかでgood! いかにもテノールって感じがよし! 今年初出演のフローラ姫の中村恵理さん、上手いですね。女王の高橋知子さんも素晴らしいし、他のキャストももちろん、そして合唱もレベルが高かった。
子供やクラシックの鑑賞を飽きないで観ていられるというのは、1時間が限度だろうけど、その短い中で、レベルの高い歌手を集約して音楽を練り上げたのがよかったのかな、と思ったのでした。オペラはやっぱり、音楽ですから・・・
ただ、あの中劇場の広さマイクなしでもよかったような気もします。ところどころ響きすぎて、言葉がわからなかったということと、やはりナマの声の素晴らしさを伝えてほしいと思うから。
最近、子供向けと銘打ったクラシックの公演が盛んですが、今の子供の生活環境に合わせて理解しやすく、というのはわかるのですが、わかりやすくするがために、本質的なメッセージが弱くなったり、プロセスを省略してお手軽になったり、なんてことがないようにしてほしいと思います。
そもそもオペラは大人の娯楽なのだから、今、ムリヤリ子供にオペラを観せなくても、大人になったときに観てみようと思うように育てることのほうが大事なのではないかな。もちろん、興味を持たせること自体はOKですけどねー。
キャラメル・ボックスの感想は、別途アップします。
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