「カフェ」と言っても、喫茶店のことではありません。
下丸子クラシック・カフェという演奏会。様々なジャンルの曲を集めたお茶の時間のようなくつろぎのひとときのステージで、師匠が出演されるというので、昨日半休を取ったついでに聴きに行ってきました。
ホールをカフェに見立てた演出で、カフェのマスタ(作曲家、ピアニスト山田武彦さん)、とご近所の常連マダム(ナビゲータの頼近美津子さん)、そしてゲストに音楽家を招くというスタイルでおしゃべりと歌を楽しみます。
和やかな雰囲気のステージで、緊張感あふれるオペラや演奏会とはまたちょっと違った感じ。
セレクトした演奏曲も、日本歌曲(山田耕筰)・現代歌曲(武満徹)・ミュージカルソング・オペラアリアにゴスペルと幅広い。。。。
師匠をひいきするわけでないけど(ひいきだけど)、オペラ歌手でこれだけ幅広ジャンルを歌いこなす歌手は少ないのでは・・・。
この日のサプライズは、山田武彦さんが山田耕筰氏のご親族からいただいたという、身内に残した未発表の楽譜をお持ちになり、それを初見での演奏!
短い言葉の中に温かい思いが込められた音楽はとても美しかったです。
山田さんのピアノソロも素敵でした。
~本日の演奏曲~
歌劇「セルセ」より“オンブラ・マイ・フ”
山田耕筰作曲/北原白秋「この道」
武満徹「うたうだけ」「小さな空」
歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のいとしいお父さん”
休憩
ドーハム「ブルーポッサ」(ピアノソロ)
映画「美女と野獣」より“美女と野獣”
映画「ニューパラダイス・シネマ」より“もし”
歌劇「ボーギーとベス」より“あの人は行ってしまった”
黒人霊歌 アメージング・グレイス
音楽もさることながら、おしゃべりが楽しい。出演者の様々なエピソードなど、通常の演奏会では聞けない話も盛りだくさん。
心に残ったのは
「オペラ歌手になったきっかけ」を聞かれて、「私が歌手になったわけでなく、周りの人が私をオペラ歌手にしてくれた」という言葉。とっさにこんな答えが返る。
私は素敵な師に恵まれているなぁ、と思いました。
さて、このカフェ、定期的に開かれているようですが、ゲストは楽器の演奏家が多いようで、ちなみに次回5月はヴァリオリニストの礒絵里子さん、チューバ、オーボエと続きます。
そして、チラシの最後の回に宮本益光師匠の名前を発見!。2009年1月16日です。(来年ですので・・・。)チケット発売8/19ですから宮本ファンはお見逃しなく!
益光氏のHPにもまだ載っていなかったですから・・・。
実は、この日の午前中、どうしても納得がいかないできごとがあり、私の頭の中は脳内メーカーで見たら「怒」という文字で一杯だったであろう状況でした。
でも、このコンサートのおかげで気持ちもリラックス。今年は音楽を深めると共に拡げることもしていきたい私にとって、今年初のコンサートは歌う意味を考えさせてくれると共にとても温かい気持ちになることができました。
音楽は私にとっての一番のサプリメントのようです。
以前からそちらのカフェは気になっていたのです!! 是非一度お邪魔してみたいと思います☆