温かい声のメゾになりたい。。。。
そんな、ないものねだりの私は、好んでメゾ・ソプラノ歌手のリサイタルに行きます。
今日は、歌友のネットワークで得チケをGet、おそらくS席であろうナイスな席で、ベルリン歌劇場来日記念特別演奏会、ワルトラウト・マイヤー メゾ・ソプラノリサイタルを鑑賞してきました。
シューベルトとリヒャルト・シュトラウスのドイツ・リート。
シンプルなグリーンのドレスに身を包んだワルトラウト・マイヤーが登場。
この演奏会に行くために、秋分の日は休日出勤、昨日は10時まで残業して、今日は晴れて余裕でホールに来ることができたのだけど、最初の曲、シューベルトの「憂い」を聞くうちに、私自身が憂いの世界に突入してしまった・・・・。
いけない、いけない、と気持ちを音楽に集中させるけれど、サントリーホールの澄んだ空間に漂う、ワルトラウト・マイヤーの温かいメゾの声は、私の脳にα波を充満させていくのでした。
シューベルトの最後の曲は、魔王。女性の声でこの曲を聴くのは初めてでしたが、男性とはまた別の強さと温かさの感じました。
リヒャルト・シュトラウスのリートをこんなにたくさん聞くのは初めて。
オペラも、「サロメ」と「薔薇の騎士」しか観たことないけど・・・
小品集からの曲は、どれもロマンチックな音楽ばかり。
そして休憩をはさんで、リヒャルト・シュトラウスの最後の作品である「4つの最後の歌」。
私は、ドイツ語が理解できているわけではない。
でも、耳を傾けていると、その言葉に意味を持たせて音楽が満たしていくというのが伝わってくるのです。
なんと温かい響きなんでしょう!
口で言葉を発しているというより、体の中にあるパイプから「声」という響きによって言葉が生み出されてくる感じ。
その歌にピッタリ寄り添う、ヨーゼフ・ブラインル氏のピアノも、とても素敵でした。
演奏が終わって、主催者からマイヤーに花束が渡されたのですが、その花束からバラを1本抜いて、彼に渡したのには感動しました。
一緒に行った友人と共に感動を語り合いながら、そして、自分達の音楽のエネルギーに変わっていくのを感じながら帰路についたのでした。
**本日の演奏曲目**
フランツ・シューベルト
憂いop22-2,D.772
漁夫の歌op.86-4,D.881
ますop.32,D550
糸を紡ぐグレートヒェンop.2,D.118
夜の曲op.36-2,D672
魔王p.1,D328
リヒャルト・シュトラウス
チェチーリエ(「4つの歌」より)op.27-2
冬の霊感(「5つの歌」より)op.48-4
二人の秘密をなぜ隠すのか
(「はすの花びらの6つの歌」より)op.19-4
あすの朝(「4つの歌」より)op.27-4
夜(「8つの歌」より)op.10-3
とき放たれた心(「5つの歌」より)op.39-4
献呈(「8つの歌」より)op.10-1
~休 憩~
リヒャルト・シュトラウス
《4つの最後の歌》
1.春
2.九月
3.眠るとき
4.夕映えのなかに
アンコールは・・・
なんと4曲も!!
リサイタルは29日にもあるようです。
オペラも見たいなぁ・・・
ベルリン国立歌劇場来日公演は、「ドン・ジョバンニ」「トリスタンとイゾルテ」「モーゼとアロン」の2演目を今週末から約1ヶ月間で上演です。
今日のチケットを手配してくれた友人は、「モーゼとアロン」を観に行くそうで。
観たことのないオペラは興味をそそるけれど、こういうオペラは意識が続くか
よい1日でした。友人に感謝
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