今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

ベッリーニ歌劇場「夢遊病の娘」を見る

2006-07-03 | いろんな舞台鑑賞ノォト

 ベッリーニのオペラ、考えてみたらあまり見たことがない。私はモーツァルトが好きなことと私の先生たちがモーツァルトのオペラに出ることが多いため、モーツァルトはよく見るのだけど。そう、それと、私が参加している団体が上演した作品(主にヴェルディ)しか実は知らなかったりする。

個人レッスンが今の先生になってからは、ベルカントもののアリアを勧められてレッスンで歌うことが多くなり、この「夢遊病」のアミーナのアリアも近々取り組むことになっている。それに、お膝元の歌劇場なら・・・S席29,000円でも、ま、いいっか!うまくB席が取れれば2万円を切る。海外の歌劇場としては良心的なお値段。
    
      

ということで当日券販売開始20分前から並ぶ。
S席でも!と意欲満々だったのに、考えてみたお財布には20,000円しかない
B席売り切れたら買えないぞぉ~~。当日券カードで買えるのかなぁ・・・
と考えているところに、「D席のチケット買っていただけないですか?」と声かける人が。なんでも、見るために来たが体調が悪くて見られそうにない、とのこと。真偽のほどがわからないが、D席でも見やすい席だったので、天の助けとありがたく譲り受け、思いがけずお得な価格で見ることができました。

さて、前置きが長くなったけれど、初めて見るオペラ、印象は音楽がとって美しい。
長いレチタティーボが続くわけでもなく、歌が多かったので眠くならずに済んだし(そういう問題か・・・)、

ちなみに夢遊病とは医学用語としては「夢中遊行症」「夢遊症」というそうで、睡眠中に起こる各種の異常行動を総称するパラソムニアの一種で、何らかの強い精神的ストレスが引き金となって症状が現れるそう。(プログラムより)
でも、夢遊病そのものはオペラのあらすじには直接関係ないのですね。

だからお話は、その夢遊病の娘アミーナがお忍びの旅人である領主の部屋に入り寝てしまったことで婚約者エルヴィーノに誤解され、婚約破棄してエルヴィーノを思っていたリーザと結婚しようかとなったときに、実はアミーナは病気だったことがわかり誤解も解けてメデタシメデタシ、という特にドラマティックな要素があるわけでもないのですね。地味なオペラでした。


 ということで本日の出演は・・・・

指揮 :カルロ・パレスキ 演出 :セルジョ・ヴェーラ

伯爵ロドルフォ  カルロ・レポレ
テレーザ      マリエラ・グァルネラ
アミーナ      ステファニア・ボンファデッリ
エルヴィーノ    アンドレア・コロネッラ
リーザ       サブリナ・ヴィアネッロ
アレッシオ     ダリオ・ルッソ
公証人       サルバトーレ・ニコローゾ

演奏: ベッリーニ大歌劇場管弦楽団  合唱団

     

ずっと紗幕の向こうでの上演で、なんかスッキリしなかったのだけど、まあ、最後にその幕が上がってハッピーエンドということでそういう演出だったのですね。合唱の音楽始めの食いつきの悪さもちょっと気になった。座って仮面をつけたり取ったりだけの演技なのに。ま、でも10,000円の席でも十分楽しめました。音楽がよいのはよくわかりましたけどね。ほんとに美しい旋律でした。

もっとも演奏の評価に関しては、友人いわく、アミーナのアジリタの技巧はいまいちだそう。私はそのあたりの難易度がわかってないので、満足ですが。それにステファニア・ボンファデッリ、立ち姿が美しい!!透明感のある声だし、こういうソプラノもいたのね!というのが率直な感想でした。他のキャストも響きのある美しい声だったと思います。

      

 

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