アラン、１００歳までの人生を振り返る。

窓から飛び降りるのかと思いきや、そこはなんと１階の超～低い窓だった…。ってどこかで見たぞ！そう、ジョン・タートルトーブ監督、マイケル・ダグラス主演「ラストベガス」（１３）！

年下の女性との結婚を機に、ラスベガスでバチェラー・パーティを開こうという悪ガキ仲間。マイケル・ダグラスとロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインの４人。

モーガン・フリーマンは発作持ちの老人役で、心配する息子の目を逃れ、冒頭のシーンを経て自宅脱出。予告編でどうぞ。これ、よくあるシーンなんだなと思いました。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」（０９）シリーズでお馴染みのスウェーデンから、世界的大ベストセラーの映画化作品が登場。今回はコメディですので、よろしく。

原作は、スウェーデン人作家ヨナス・ヨナソンのデビュー作『窓から逃げた１００歳老人』（０９）。映画は、フェリックス・ハーングレン監督「１００歳の華麗なる冒険」（１３）です。

老人ホームに入所しているアラン・カールソン（ロバート・グスタフソン）は、１００歳の誕生日パーティの当日、“お祝いなんて勘弁”とホームの窓から脱出してしまいます。

アランはバスに乗り、偶然降りた駅の近くに住むユリウス・ヨンソン（イヴァル・ヴィクランデル）と意気投合！そしてこれまた偶然、手に入れたスーツケースには、見たこともない大金が！

ギャングの闇資金だったことで、ギャングからもや警察からも追われる身となったアラン。どんなトラブルに見舞われようと、超人的なマイペースぶりを発揮するアランとはいったい何者？

ちなみにアランのお友だちには、ハリー・Ｓ・トルーマン、ロバート・オッペンハイマー、スペインのフランコ将軍、ロシアのヨシフ・スターリン、ミハイル・ゴルバチョフ、それにロナルド・レーガンも。

世界４０カ国で翻訳、８００万部超の大ベストセラー！知りませんでした。同国のアカデミー賞に当たる２０１４年ゴールデン・ビートル賞観客賞を受賞。近年のスウェーデン映画は、注目です。

“消耗品” 第３弾！

いったいどこまで広がるんでしょうねぇ～、スライの仲間は。スライこと、シルヴェスター・スタローンが脚本、監督し、大ヒットした「エクスペンダブルズ」（１０）の出演者たちのことです。

みんな出たがっているんです。１作目のオリジナルメンバーは、スライ以下、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン 、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズの他…

ミッキー・ローク、エリック・ロバーツ、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーとゲストも豪華。そして２作目はサイモン・ウェスト監督に変わった「エクスペンダブルズ２」（１２）。

オリジナルメンバーの他、リアム・ヘムズワース、チャック・ノリス、ジャン＝クロード・ヴァン・ダム。ブルース・ウィリスとシュワちゃんも。チャック・ノリスの出演には、感激しました！

そしていよいよ３作目。パトリック・ヒューズ監督「エクスペンダブルズ３ ワールドミッション」（１４）です。待ってました！今回もオリジナルメンバーの他は、前にも増して超～豪華。

アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプス、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、「ヘラクレス」（１４）のケラン・ラッツ。後、シュワちゃんも。今回は、ブルースはお休み。

傭兵軍団“エクスペンダブルズ”のリーダー、バーニー・ロス（スライ）。ＣＩＡ作戦担当のマックス・ドラマー（ハリソン・フォード）から、次のミッションを伝えられます。それは…

かつてエクスペンダブルズを結成した仲間、コンラッド・ストーンバンクス（メル・ギブソン）を捕獲せよ！というものでした。彼は今では悪の組織の大物になっていたのです。

ＮＹ、モスクワ、ルーマニアのブカレスト、メキシコ、アフリカ…と世界各地で繰り広げられる攻防。しかし、相手はエクスペンダブルズの弱点を知り尽くした男。果たして、この戦いの結末は？

アクションスターがこぞって出演したがる本シリーズ。主役が張れるスターたちの出演で、脚本も大変。リーアム・ニーソンやニコラス・ケイジ、ジョン・トラ君も良いな。待ってます。

覚悟して、どうぞ。

ドイツ語圏で王侯、貴族を表す“フォン”の称号を持つ、ラース・フォン・トリアー監督。本名はラース・トリアーなんですけど。１９５６年４月３０日、デンマークのコペンハーゲン出身。

公務員の両親を持つ監督は、飛行機恐怖症など様々な精神疾患を抱えています。うつ病もその１つ。特に２００７年後半から０９年にかけてのうつ病では、監督休業します。

ちょうど「マンダレイ」（０５）の後ですね。そして復活したのが「アンチクライスト」（０９）でした。続く「メランコリア」（１１）でも主演したのが、シャルロット・ゲンズブールです。

トリアー監督は同じ俳優、女優を起用することでも有名。最新作はすごいことになっています。シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ウィレム・デフォー、ウド・キアー

シャイア・ラブーフ、クリスチャン・スレイター、ユマ・サーマン、コニー・ニールセン、ジャン・マルク・バール、サスキア・リーヴス…。タイトルは「ニンフォマニアック Ｖｏｌ．１」（１３）。

ちなみに「Ｖｏｌ．２」は、１１月公開。なぜ２部作品になったかというと、全８章、５時間３０分という長編だから。脚本はもちろん監督。内容は１部が『釣魚大全』 『ジェローム』 『Ｈ夫人』

『せん妄』 『リトル·オルガン·スクール』、２部は『東洋と西洋の教会（サイレント・ダック）』 『鏡』 『銃』。なお、１部では若きヒロインをステイシー・マーティンが演じます。

ある冬の夕暮れ、年配の独身男性セリグマン（ステラン・スカルスガルド）は、裏通りでケガをして倒れている女性を見つけます。彼女の名前はジョー（シャルロット・ゲンズブール）。

自分の部屋に連れ帰り、手当するセリグマン。回復したジョーに理由を訊ねると、驚くべき自身の生い立ちを語り始めます…。“ニンフォマニアック／色情狂”を自認するジョー。

２部作で、誕生から５０歳までのジョーの物語。本作は「アンチクライスト」 「メランコリア」と、“うつ３部作”の最終作だそう。しかも“喜劇”と位置付けられています。さあ、覚悟はいい？

探せ！１００万ドルの剛腕

ＴＶシリーズ「ＭＡＤ ＭＡＮ マッドメン」（０７～ ）を見てないのでよく知らないのですが、主役を演じるジョン・ハムは、１９７１年３月１０日、ミズーリ州セントルイス出身。

映画はスコット・デリクソン監督「地球が静止する日」（０８）、ベン・アフレック監督「ザ・タウン」（１０）、ザック・スナイダー監督「エンジェル ウォーズ」（１１）、ポール・フェイグ監督…

「ブライズメイズ　史上最悪のウェディングプラン」（１１）で見ているはずなのに、どうも印象が薄い…。ファンの方ごめんなさい。たぶん、ごく普通のアメリカン人タイプなので…

「ＭＡＤ ＭＡＮ」でも、１９６０年代のＮＹマディソン・アヴェニューのある大手広告代理店を舞台にした、人間ドラマが似合うのでしょう。スーツ姿のＦＢＩやＣＩＡの捜査官もぴったり！

最新作が公開されます。しかもディズニー・スタジオ作品。監督は「ラースと、その彼女」（０７）「フライトナイト／恐怖の夜」（１１）のクレイグ・ギレスピー。「ミリオンダラー・アーム」（１４）です。

ＪＢ・バーンスタイン（ジョン・ハム）は、ロサンゼルスのスポーツ・エージェント。アメフトの超有望選手を獲得寸前、ライバル企業に横取りされてしまいます。そんなある夜のこと。

クリケットのＴＶ中継を眺めていたＪＢは、途方もないことを思いつきます。野球未開の地インドで未知なる剛速球投手を発掘、インド初のメジャーリーガーを誕生させるというもの。

すぐにメジャー球団のアジア系オーナーの賛同を取りつけます。ＪＢは、アシスタントのアミト（ピトバッシュ）と元スカウトマンのレイ（アラン・アーキン）とインドに渡ります。

そしてムンバイの地元ＴＶ局と“ミリオンダラー・アーム”という番組を企画。インド全土でコンテストを実施し、集まった数千人の中から２人の１８歳の青年が選出されるのです。

野球経験のないリンク・シン（スラージ・シャルマ）とディネシュ・パテル（マドゥル・ミッタル）は、果たして？ビル・パクストン共演。タージマハルの前で携帯してるジョン・ハム、良いかも！

グザヴィエ・ドラン、待望の４作目

２０１３年のマイベストワンは、「わたしはロランス」（１２）でした。この作品で、初めてグザヴィエ・ドランの名前を知りました。主演のメルヴィル・プポーは、「ぼくを葬る（おくる）」（０５）や…

「ゼロ時間の謎」（０７）「ブロークン・イングリッシュ」（０７）「クリスマス・ストーリー」（０８）などで知っていたし、ロランス役が“トランスジェンダー”だというテーマに惹かれました。

フレッド役のスザンヌ・クレマンの赤く染めた髪にも注目。とにかく魅惑的な映像と１０年に及ぶ２人の想いにクラクラ。たちまち、監督、脚本、衣装、編集のグザヴィエ・ドランのファンに。

続けて、デビュー作が劇場公開されました。監督、製作、脚本、主演の「マイ・マザー」（０９）です。２作目の「胸騒ぎの恋人」（１０未）は、監督、製作総指揮、脚本、編集、主演。

「わたしはロランス」 「マイ・マザー」 「胸騒ぎの恋人」と見る順番は製作順と逆でしたが、もうすっかり夢中。１９８９年３月２０日、カナダのケベック州モントリオール出身。２５歳。

１９歳で「マイ・マザー」、２０歳で「胸騒ぎの恋人」、２２歳で「わたしはロランス」を監督し、３作ともカンヌ国際映画祭で上映。すごいです。幸せなことに４作目が公開されます！

監督、脚本「トム・アット・ザ・ファーム」（１３）で、３年ぶりの主演も。髪型やファッションに注目してますが、今回はブロンド！原作戯曲は、ミシェル・マルク・ブシャール。

モントリオールの広告代理店で働く、トム（グザヴィエ・ドラン）。恋人のギョームが交通事故で亡くなり、哀しみに暮れるトムは、葬儀に出席するため彼の実家の農場へ向かいます。

そこでトムはギョームが母のアガット（リズ・ロワ）に自分の存在を隠し、サラ（エヴリーヌ・ブロシュ）という恋人がいると嘘をついていたことを知ります。ショックを受けるトム。

ギョームの兄フランシス（ピエール＝イヴ・カルディナル）は、トムにただの友人だと嘘をつくよう強要。言われるがままに農場に止まるトム。果たして？ドランの世界へようこそ！

ノルマンディーの風景画

そう言えば、ちょっとご無沙汰しています。損保ジャパン日本興亜美術館は、かつて“損保ジャパン東郷青児美術館”でしたが、今年９月１日より、損害保険ジャパン日本興亜となり…

美術館の名称も“東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館”となったのでした。うむ。そもそもは、１９７６年７月に開館した“東郷青児美術館”で、安田火災が原点でした。

昨年秋９月～１１月開催の「トスカーナと近代絵画」以来、ぜひ行きたいと思うこの秋の展覧会は、「印象派のふるさと ノルマンディー展 ～近代風景画のはじまり～」です。

ノルマンディーというと映画ファンには、ケン・アナキン、ベルンハルト・ヴィッキ、アンドリュー・マートン監督「史上最大の作戦」（６２）ですよね～。オールスターキャストの戦争映画でした。

それはともかく、フランス北西部にあるノルマンディーは１９世紀後半、鉄道の敷設に伴いパリ市民のリゾート地となりました。多くの人々が訪れる以前、１９世紀前半の画家たち。

近代の風景画家たちは、ノルマンディーを題材に美しい風景画を残しました。本展はル・アーヴルのアンドレ・マルロー美術館を中心に油彩画、素描、版画、写真など約８０点を展示。

ポスターの絵は、ウジェーヌ・ブーダン『ル・アーヴル、ウール停泊地』（１８８５年）。ターナーみたい。他にラウル・デュフィ『海の祭り、ル・アーヴルへの公式訪問』（制作年不明）

作者不詳『ジュミエージュ修道院の眺め』（１８３０年頃）、ウジェーヌ・イザベイ『浜に上げられた船』（１８６５～７０年）、ヴィットリオ・マッテオ・コルコス『別れ』（制作年不明）

アンリ・ド・サン＝デリ『オンフルールの市場』（制作年不明）、アレクサンドル・デュブール『オンフルールの帆船』（１８８７年）など。損保ジャパン日本興亜美術館は、ちょうど良い広さ。

西新宿の高層ビル街にある損保ジャパン日本興亜本社ビルの４２階。エレベーターから会場入り口までの通路は、大きなガラス窓で、新宿をはじめ東京の景色を楽しむことができます。行きましょ！

“スカヨハ”の地球外生命体

ロブ・ライナー監督「ノース／小さな旅人」（９４）でデビューしたという、スカーレット・ヨハンソン。「理由」（９５）や「ホーム・アローン３」（９８）「モンタナの風に抱かれて」（９８）などにも出演。

でもやっぱり、テリー・ツワイゴフ監督「ゴーストワールド」（０１）からですね。“スカヨハ”を認識したのは。１９８４年１１月２２日ＮＹ出身。父親はデンマーク系の建築家だそう。

彼女には双子の弟がいて、３分早く生まれたとか。両親は１３歳の時に離婚。早くから演技に関心を持ち、子役のための演技学校を経て、８歳でオフブロードウェイの舞台に出演。

近年だけでも「アベンジャーズ」（１２）「ヒッチコック」（１２）「ｈｅｒ／世界でひとつの彼女」（１３）「キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー」（１４）「ＬＵＣＹ／ルーシー」（１４）…

などに出演し、大活躍。特にＡＩ型ＯＳ“サマンサ”の声を担当し、第８回ローマ映画祭で最優秀女優賞を受賞し話題に。最新公開作は、ミッシェル・フェイバー原作のＳＦスリラー。

ニコール・キッドマン主演「記憶の棘」（０４）から９年ぶり、ジョナサン・グレイザー監督「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」（１３）です。舞台は、スコットランド。

１人の美女（スカーレット・ヨハンソン）に声を掛けられ、次々と男たちが行方不明になる事件が発生します。闇に引き込まれ、彼女の正体に気付かぬまま、飲み込まれる男たち。

彼女は地球外生命体だったのです。ある日、顔に障害のある男（ポール・ブラニガン）と出会い、人間らしい感情を抱き始めます。そしてこれから始まる恐るべき惨劇とは？

いつも美しいブロンドでファンを惹きつけるヨハンソンですが、今回はブルネット（黒髪）のショートヘア。こんなに印象が違う！ブラニガンは、ケン・ローチ監督「天使の分け前」（１２）で…

主役に抜擢された人。まったくの新人でした。２作目。また本作は、変装したヨハンソンが周囲にスタッフがいない状態で演技するという手法で撮影。ゲリラ撮影だったんだ、うむ。

チューリヒから、ゴッホが、ダリが！

スイス最大の都市チューリッヒ州にある、チューリヒ美術館。１９１０年に開館し、後期ゴシック、イタリア・バロック、オランダ、フランドル、印象派、表現主義絵画などを所蔵。

スイスに行かれた方は、ご存じかも。スイス… マッターホルン、モンテ・ローザ、ユングフラウなど登山拠点や代表的な観光地“ハイジの里”で有名なマイエンフェルトも有名。

この地にこんな素晴らしい美術館があるなんて！知りませんでした。なのでこの秋、六本木国立新美術館で開催される「チューリヒ美術館展」は、ぜひとも行きたい展覧会です。

サブタイトルは、「印象派からシュルリアリズムまで」。展示される画家と作品は、誰もが知っていて見たこともない作品たち。なかなか来日が実現しなかった傑作７０点以上。

それにスケッチや習作がほとんどない作品たちとか。わくわく。例えば、幅６ｍに及ぶクロード・モネ『睡蓮の池、夕暮れ』（１９１６／２２年）、ポール・ゴーギャン『花と偶像のある静物画』（１８９２年）

フィンセント・ファン・ゴッホ『サント＝マリーの白い小屋』（１８８８年）、ポール・セザンヌ『サント＝ヴィクトワールの山』（１９０２／０６年）、エドガー・ドガ『競馬』（１８８５／８７年）

アンリ・ルソー『Ｘ氏の肖像（ピエール・ロティ）』（１９０６年）、フェリックス・ヴァロットン『日没、ヴィレルヴィル』（１９１７年）、マックス・ベックマン『マックス・レーガーの肖像』（１９１７年）

パウル・クレー『スーパーチェス』（１９３７年）、ヴァシリー・カンディンスキー『黒い色斑』（１９２１年）、ピート・モンドリアン『赤、青、黄のあるコンポジション』（１９３０年）

マルク・シャガール『パリの上で』（１９６８年）、エドヴァルド・ムンク『冬の夜』（１９００年）、パブロ・ピカソ『大きな裸婦』（１９６４年）、ジョルジョ・デ・キリコ『塔』（１９１３年）

ジョアン・ミロ『絵画』（１９２５年）、ルネ・マグリット『９月１６日』（１９５６年）、サルバドール・ダリ『バラの頭の女』（１９３５年）…などなど。“芸術の秋”って、ホントに素晴らしい。

盗んだバラの代償は？

『美女と野獣』は、Ｇ・ド・ヴィルヌーヴことヴィルヌーヴ夫人が１７４０年に書いたものが最初。しかし現在よく知られる物語は、ルブラン・ド・ボーモンことボーモン夫人が１７５６年に…

出版した短縮版とか。そんなことは全く知らず、単に童話があり、映画やアニメになり、ミュージカルプレイになったと思っていました。映画は、ジャン・コクトー監督「美女と野獣」（４６）。

ジャン・マレー主演でした。ディズニーアニメは、ゲイリー・トルースデール＆カーク・ワイズ監督「美女と野獣」（９１）。ミュージカルはＮＹブロードウェイと、劇団四季でたびたび。

ＴＶＭなど他にもありますが、映画最新作が公開されます。クリストフ・ガンズ監督「美女と野獣」（１４）です。まず監督に注目。クリストフ・ガンズは「ネクロノミカン」（９３）でデビュー。

「クライング・フリーマン」（９６）「ジェヴォーダンの獣」（０１）「サイレントヒル」（０６）に続く、本作。ホラー作品が並びますね。うむ、さぞやダークな作品なんだろうと察します。

ベル（レア・セドゥ）の父親は裕福な商人でしたが、財宝を積んだ船を嵐で失い破産します。都会の贅沢な暮らしから、田舎へ引っ越し。３人の兄と２人の姉は不満だらけ。

ある日、森に迷い込んだ父親が吹雪の中、古城を発見します。主人の姿が見えない謎めいた城の中に入り、命を助けられます。そしてベルのみやげにと、庭のバラを１輪、折ってしまいます。

そこへ現れたのが、世にも恐ろしい野獣（ヴァンサン・カッセル）でした。１日の猶予を与えられた父親は、すべてを話し、ベルは父親の代わりに野獣の住む城へ行くことにします。

盗んだバラの代わりに命を捧げる覚悟のベル。しかし、野獣の要求は毎晩同じ時間に野獣と夕食をすること。やがて、ベルは野獣の意外な過去に気付くのでした。

レア・セドゥは、「マリー・アントワネットに別れをつげて」（１２）「アデル、ブルーは熱い色」（１３）に出演。ヴァンサン・カッセルは、１９６６年生まれの４７歳。渋い！美しくダークな世界へ。

シーモア・ホフマンの遺作

なぜ、こうも薬物の過剰摂取が原因で亡くなる俳優が後を絶たないのでしょう。ジョン・ベルーシ３３歳、リヴァー・フェニックス２３歳、ヒース・レジャー２８歳、ブラッド・レンフロー２５歳

コーリー・モンテース３１歳。本当に残念でなりません。思いはつのりますが、またまた同じことが起きてしまいました。なぜ？ジェラルド・クラークの原作を、ベネット・ミラーが監督した…

「カポーティ」（０５）でトルーマン・カポーティを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンも薬物の過剰摂取で死去。４６歳。多くの映画ファンがご存じのはず。

「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」（０７）「ダウト あるカトリック学校で」（０８）「ザ・マスター」（１２）でも、助演男優賞にノミネートされました。名優ですね。大ファンでした。

ホフマンは、１９６７年７月２３日ニューヨーク州フェアポート出身。「ツイスター」（９６）「ブギーナイツ」（９７）「ハピネス」（９８）「マグノリア」（９９）「フローレス」（９９）「２５時」（０２）

「Ｍ：ｉ：ＩＩＩ」（０６）「脳内ニューヨーク」（０８）「パイレーツ・ロック」（０９）「マネーボール」（１１）「２５年目の弦楽四重奏」（１２）などに出演。最後の主演作が公開されます。

ジョン・ル・カレ原作、アントン・コルベイン監督「誰よりも狙われた男」（１３）。本当ならジョン・ル・カレ作品…で書きたかった。「裏切りのサーカス」（１１）に次ぐ、映画化作品。

ドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関のテロ対策チームを指揮するギュンター・バッハマン（フィリップ・シーモア・ホフマン）は、密入国した１人の青年に目をつけます。

彼の名は、イスラム過激派として国際指名手配されているイッサ・カルポフ（グレゴリー・ドブリギン）。女性弁護士アナベル・リヒター（レイチェル・マクアダムス）を通じ、ある男に接触。

英国人トミー・ブルー（ウィレム・デフォー）の経営する銀行に、組織の資金源の秘密口座があるらしい。果たして、真相は？ロビン・ライト、ダニエル・ブリュール共演。見届けますとも。