だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

スイスの異才、フェルディナント・ホドラー

2014-09-28 11:25:49 | 展覧会
秋を感じる毎日ですね。これから街中でも紅葉が見られる季節になっていきます。ならば、ぜひ上野へ。国立西洋美術館へ芸術の秋を見に、お出かけしてみませんか?

スイスの画家、フェルディナント・ホドラー。あまりよく知らないですね。1853年3月14日、スイスのベルン出身。貧しい家の長男で、大工だった父と2人の弟を結核で亡くします。

再婚した母も、他の兄弟もすべて結核で亡くしています。幼い頃から、装飾美術の職人だった継父のもとで絵画を学び、1871年ジュネーヴへ移り住みます。

以降、本格的に絵を職業とするのでした。やがてジュネーヴの美術学校に入り、基礎を学び、その後スペインに渡ります。そしてマドリード周辺の風景やスペイン女性を描きます。

明るい色彩と力強い画風。こうしてホドラーは独自の境地を切り拓いていきます。「フェルディナンド・ホドラー展」で、彼の作品がどんなものなのかまとめて見ることができます。

1918年5月19日ジュネーヴで65歳で亡くなったホドラー、日本では40年ぶりの回顧展だそうです。展示構成は、第1章:光のほうへ 初期の風景画/第2章:暗鬱な世紀末? 象徴主義者の自覚

第3章:リズムの絵画へ 踊る身体、動く感情/第4章:変幻するアルプス 風景の抽象化/第5章:リズムの空間化 壁画装飾プロジェクト/第6章:無限へのまなざし 終わらないリズムの夢

第7章:終わりのとき 晩年の作品群…となっています。ポスターの絵は、『ミューレンから見たユングフラウ山』(1911年)。力強いですね。他にも『インターラーケンの朝』(1875年)

『傷ついた若者』(1886年)、『病み上がりの女性』(1880年頃)、『感情III』(1905年)、『オイリュトミー』(1895年)、『「全員一致」のための構図習作』(1912、13年)

『木を伐る人』(1910年)、『「無限へのまなざし」の単独像習作』(1913、15年)など。日本、スイス国交樹立150周年記念として、ベルン美術館をメインに約100点を展示。ぜひ。
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