だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アン・ブーリンとメアリー・ブーリン

2008-09-17 22:00:49 | 映画
「1000日のアン」(69)をご覧になりました?「失われた地平線」(73)や「真夜中の向う側」(77)を監督したチャールズ・ジャロット、初監督作品でした。16世紀初めの英国王ヘンリー8世と愛人アンの物語。国王をリチャード・バートン、アンをジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、王妃をイレーネ・パパスが演じていました。

アン・ブーリンは、ケイト・ブランシェット主演の「エリザベス」(98)で有名な、エリザベス1世(ヴァージンクィーン)の母。英国王室の相関図はとっても複雑~。なぜなら同じ名前が多いのと、○世というような名前がたくさんなので…。当時としては、重厚な歴史劇で大いに堪能しました。

ブーリン家の姉妹」(08)の監督は、俳優出身のジャスティン・チャドウィック。「1000日のアン」と違うのは、アンとメアリーの2人の姉妹の物語。

ヘンリー8世(エリック・バナ)の子供は、1509年に結婚したスペインのキャスリン王妃が産んだ、王女メアリー1世のみ。世継ぎとなる男子を望む国王は、新たな愛人を求めていました。富と権力を求めるトーマス・ブーリン(マーク・ライランス)は、娘のアン(ナタリー・ポートマン)を差し出します。

実は妹メアリー(スカーレット・ヨハンソン)は、姉より先に裕福な商人のウィリアム・ケアリー(ベネディクト・カンバーバッチ)に嫁いでいました。ところが、ヘンリー8世はアンよりも清純で心やさしいメアリーを見染めます。

姉と妹。結婚も先を越され、王の愛人の座も奪われたアン。こうして、アンとメアリーの姉妹は一族の発展のための企みに翻弄されていきます。歴史は、アンを第2の王妃とし(1533年キャスリン王妃と離婚、同年結婚)、王の寵愛を受け、1534年エリザベス1世誕生となるのです。

しかし、王の気持ちがアンの侍女だったジェーン・シーモアへ移り(アンも女子を産んだため)、反逆罪の罪で1536年、ロンドン塔にて斬首。このあたりは「1000日のアン」のクライマックスでした。

原作は、フィリッパ・グレゴリー著の同名小説。その他の共演者は、クリスティン・スコット・トーマス、デヴィッド・モリッシー、「アクロス・ザ・ユニバース」(07)のジム・スタージェス。彼は姉妹の弟ジョージ役。歴史劇が大好きな私は、とっても楽しみ!予告編のナレーションは、津嘉山正種さん。渋い!

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