７人の監督が奏でる香港物語

今１番見たい映画が「七人樂隊」（２１）です。香港の監督でプロデューサーのジョニー・トーが製作したオムニバス映画なんです。

香港を代表する監督たちの７つの物語。若い世代の映画人を啓発、励ましたいと７人の監督が結集し、あえて３５ｍｍフィルムで撮影しています。

＃０１ サモ ･ハン監督「稽古」…５０年代、必死にカンフーの稽古に励んだ幼い頃の監督自身と仲間たちのエピソードを元にした作品。

＃０２ アン・ホイ監督「校長先生」…教育に生涯を捧げる校長先生と彼を慕う同僚の女性教師、そしてかつての教え子たちの絆を描いた作品。

＃０３ パトリック・タム監督「別れの夜」…移住を控えた恋人たちの別れを描いた青春ロマンス。＃０４ ユエン・ウーピン監督「回帰」

…香港を離れる孫娘と香港に残る祖父のユーモラスで温かな交流を描いた作品。＃０５ ジョニー・トー監督「ぼろ儲け」

…香港の飲食店を舞台に大儲けを夢見る市民を風刺した作品。＃０６ リンゴ・ラム監督の遺作「道に迷う」…香港の変容に翻弄される…

中年男の心情物語。＃０７ ツイ・ハーク監督「深い会話」…病棟を舞台に精神科医と患者の予測不能な対話を描く不条理コメディ。

出演者はサモ・ハンの息子ティミー・ハン、フランシス・ン、サイモン・ヤム他。リンゴ・ラム監督（１８年１２月没）はチョウ・ユンファ主演…

「友は風の彼方に」（８６）や「いつの日かこの愛を」（８９）、「フル・コンタクト」（９２）などでお馴染み。こんな素敵な映画、早く見たい！