「太秦ライムライト」(2014年・日本)
監督 落合賢
脚本 大野裕之
撮影 クリス・フライリク
音楽 戸田信子 陣内一真
出演 福本清三
山本千尋
本田博太郎 萬田久子
松方弘樹 小林稔侍
生涯「大部屋」を抜け出せなかった斬られ役専門の役者・香美山清一、そ
の境遇にもめげず日々殺陣の練習を怠らない彼はスター俳優からも一目
置かれていた。
或る日、新入りの大部屋女優と知り合う。
彼女、伊賀さつきはそんな香美山の人柄を尊敬して押し掛け弟子になり、
その殺陣の「使い」振りが認められスターへの道を歩み出していった。
タイトルにある通りC・チャップリンの「ライムライト」を下敷きにした作品。
これは香美山を演じた福本清三が尊敬し、作品から「演技の心得」を学ん
だという自身のエピソードに由来しています。
僕は、前にも書きましたが「東映」という会社が嫌いなんですよね、封建的
で親分子分のヒエラルキーが確立してて排他的、それで作る作品はドロ臭
い。
この作品にも、その匂いが相当充満しています。
でも、これは苦手な僕でも受け入れられる。
(浪曲は大嫌いだけど浪花節的な話は嫌いな訳じゃない、というか結構「好
き」(笑))
それは東宝のようなモダン、スマートさからは遠いけれど、主役を演じた福
本さんのスター・売れっ子とは異質で朴訥とした真面目な人柄が東映臭を中
和していて、東映嫌いでも無理なく観ていられるから。
福本さんという役者は長台詞を演らすとボロが出て、それが大部屋を出ら
れなかった原因と伝え聞いた事があります。
この作品でも、その欠点を隠すように一つ一つの台詞は短いです、でも間
と雰囲気で充分魅せてる。
これは福本さんの芸歴と監督の演出の複合作用なのかもしれません、で
も、喋らず「間と雰囲気」だけでキャラクターを表現出来るのだから下手と言
うことは断じて無いと思います。
笠智衆さんだって不器用そのものの役者でしたが、あの雰囲気と間と喋り
方に接するだけで「有り難い」のです。(笑)
この作品は福本清三という役者が中心に居る事で成立しています、日本
中どこを探したって彼の代わりになる役者は居ない。
脚本も演出も、それが解ってるからブレずにその一点に焦点を絞ってる。
考えてみて下さい、大黒柱一本で支えてるような作品の主役が小手先の
演技だけで務まるのかどうか?
答えは客席の反応が一番正直だと思います。
僕も涙腺弱いですから、一緒に泣いてきましたよ。(汗)
でも、良い所ばかりでは無かった。
・まず、ヒロインに「華」、「スターのオーラ」がまるで無いんです、リアル世界
の中国武術世界チャンピオンと言う事ですが、所々で見せる身体のキレは
良くても他に見る所が乏しい。
だから「仕出し」が「スター」になったと言われても、全然違わないから、そ
う思えない。これは、かなりのマイナス点。
只、志穂美悦子さんだって「女必殺拳」の時は、殺陣シーン以外は台詞、
演技共「酷い」の一言でしたから望み無い訳じゃないけど・・・、まぁ、そんな
中でも志穂美さんの場合、キラリと光るものも有りチャーミングに見える時
もあったんですよね。頑張って精進して下さい。
・主役の香美山以外のキャラクターが全てステロタイプで掘り込み不足、T
V時代劇の世界をもう一つのベースにしてるからなのか、登場人物達の苦
悩が通り一遍で殆どの人間の書き込みがTVの時代劇世界と同水準。
枝葉は枝葉でも、本当の枝葉とビニールの枝葉では軽重が違ってくるん
です。
・香美山が絡む殺陣シーンが最初とクライマックスの2回有るのですが、最
初の殺陣シーン撮影に(TV時代劇を撮ってる設定)、いかにもそれらしい音
楽を付けてるのは如何なもんでしょう。
クライマックスの時はいいんですよ、土壇場の盛り上がりなのだから「嘘」
でも映画の「嘘」で通ります、でも、最初の方は音無しの方がいいと思う
んです、対比にもなるし、何より撮影現場は音楽入りで撮影なんかしませ
んから。
「嘘」は偶に混ぜるからいいのです、「嘘」ばかりじゃ狼少年。
・クライマックス前に主要人物達の横一列行進がスローモーションになる。
>これ、見飽きた。
確かに効果的ではあるけど既に食傷、普通に歩いてるのを望遠アップで
撮ったほうが迫力出るんじゃないかな・・・。
手放しで礼賛は出来ないけど、見所はしっかり有る作品だと僕は思いま
した。
(東映が松竹人情劇のマネをした?)
・シネマート六本木で観たのですが完全に暗くならないんですよね、映写
室の光が客席に差し込んで・・・。
初めての経験。
(9.9追記)
・昨日、「ラストサムライ」を見直しました。
台詞は一言だけでしたがトム・クルーズの護衛役だから出場は長い。
佇まい一つとっても自然で護衛役としての存在感も完璧、リアクションも
しっかりしてる。
素晴らしかったです。
(役名が「サイレント サムライ」と言うのは酒吹きましたが)
監督 落合賢
脚本 大野裕之
撮影 クリス・フライリク
音楽 戸田信子 陣内一真
出演 福本清三
山本千尋
本田博太郎 萬田久子
松方弘樹 小林稔侍
生涯「大部屋」を抜け出せなかった斬られ役専門の役者・香美山清一、そ
の境遇にもめげず日々殺陣の練習を怠らない彼はスター俳優からも一目
置かれていた。
或る日、新入りの大部屋女優と知り合う。
彼女、伊賀さつきはそんな香美山の人柄を尊敬して押し掛け弟子になり、
その殺陣の「使い」振りが認められスターへの道を歩み出していった。
タイトルにある通りC・チャップリンの「ライムライト」を下敷きにした作品。
これは香美山を演じた福本清三が尊敬し、作品から「演技の心得」を学ん
だという自身のエピソードに由来しています。
僕は、前にも書きましたが「東映」という会社が嫌いなんですよね、封建的
で親分子分のヒエラルキーが確立してて排他的、それで作る作品はドロ臭
い。
この作品にも、その匂いが相当充満しています。
でも、これは苦手な僕でも受け入れられる。
(浪曲は大嫌いだけど浪花節的な話は嫌いな訳じゃない、というか結構「好
き」(笑))
それは東宝のようなモダン、スマートさからは遠いけれど、主役を演じた福
本さんのスター・売れっ子とは異質で朴訥とした真面目な人柄が東映臭を中
和していて、東映嫌いでも無理なく観ていられるから。
福本さんという役者は長台詞を演らすとボロが出て、それが大部屋を出ら
れなかった原因と伝え聞いた事があります。
この作品でも、その欠点を隠すように一つ一つの台詞は短いです、でも間
と雰囲気で充分魅せてる。
これは福本さんの芸歴と監督の演出の複合作用なのかもしれません、で
も、喋らず「間と雰囲気」だけでキャラクターを表現出来るのだから下手と言
うことは断じて無いと思います。
笠智衆さんだって不器用そのものの役者でしたが、あの雰囲気と間と喋り
方に接するだけで「有り難い」のです。(笑)
この作品は福本清三という役者が中心に居る事で成立しています、日本
中どこを探したって彼の代わりになる役者は居ない。
脚本も演出も、それが解ってるからブレずにその一点に焦点を絞ってる。
考えてみて下さい、大黒柱一本で支えてるような作品の主役が小手先の
演技だけで務まるのかどうか?
答えは客席の反応が一番正直だと思います。
僕も涙腺弱いですから、一緒に泣いてきましたよ。(汗)
でも、良い所ばかりでは無かった。
・まず、ヒロインに「華」、「スターのオーラ」がまるで無いんです、リアル世界
の中国武術世界チャンピオンと言う事ですが、所々で見せる身体のキレは
良くても他に見る所が乏しい。
だから「仕出し」が「スター」になったと言われても、全然違わないから、そ
う思えない。これは、かなりのマイナス点。
只、志穂美悦子さんだって「女必殺拳」の時は、殺陣シーン以外は台詞、
演技共「酷い」の一言でしたから望み無い訳じゃないけど・・・、まぁ、そんな
中でも志穂美さんの場合、キラリと光るものも有りチャーミングに見える時
もあったんですよね。頑張って精進して下さい。
・主役の香美山以外のキャラクターが全てステロタイプで掘り込み不足、T
V時代劇の世界をもう一つのベースにしてるからなのか、登場人物達の苦
悩が通り一遍で殆どの人間の書き込みがTVの時代劇世界と同水準。
枝葉は枝葉でも、本当の枝葉とビニールの枝葉では軽重が違ってくるん
です。
・香美山が絡む殺陣シーンが最初とクライマックスの2回有るのですが、最
初の殺陣シーン撮影に(TV時代劇を撮ってる設定)、いかにもそれらしい音
楽を付けてるのは如何なもんでしょう。
クライマックスの時はいいんですよ、土壇場の盛り上がりなのだから「嘘」
でも映画の「嘘」で通ります、でも、最初の方は音無しの方がいいと思う
んです、対比にもなるし、何より撮影現場は音楽入りで撮影なんかしませ
んから。
「嘘」は偶に混ぜるからいいのです、「嘘」ばかりじゃ狼少年。
・クライマックス前に主要人物達の横一列行進がスローモーションになる。
>これ、見飽きた。
確かに効果的ではあるけど既に食傷、普通に歩いてるのを望遠アップで
撮ったほうが迫力出るんじゃないかな・・・。
手放しで礼賛は出来ないけど、見所はしっかり有る作品だと僕は思いま
した。
(東映が松竹人情劇のマネをした?)
・シネマート六本木で観たのですが完全に暗くならないんですよね、映写
室の光が客席に差し込んで・・・。
初めての経験。
(9.9追記)
・昨日、「ラストサムライ」を見直しました。
台詞は一言だけでしたがトム・クルーズの護衛役だから出場は長い。
佇まい一つとっても自然で護衛役としての存在感も完璧、リアクションも
しっかりしてる。
素晴らしかったです。
(役名が「サイレント サムライ」と言うのは酒吹きましたが)
コメントありがとうございます!
飛ばし見〉
女房と一緒に観ようと思って借りたのですが、時間が余り無かったのと映画に興味のない人なので、最初の呑み屋のシーン、「odanobu」関連(抜擢されてNG出しまくりの後半部を除く)辺りは飛ばしました。
飛ばした部分は口で説明。(弁士じゃないけど)
買い求めた〉
購入リストに入ってるのですが年末からずっと金欠で・・・。
尤も今月金欠なのは、「女神は~」、「アパートの~」、「眼下の敵」、「恋する輪廻~」と買い捲ったせいですが。(笑)
(「アパートの~」、「眼下の敵」は特価の\900でしたが、先月の赤字の埋め合わせが効いてて、で、結局、今月も赤字)
「第七の封印」
〉先になると思いますが観る積りです、昔から「観なければ」と思ってた作品で、miriさんとの話で眠ってた時限爆弾(笑)のタイマーが動き出しただけ。
だから、気にしなくて大丈夫ですよ。
日曜日、「ロスト・ボディ」(ミステリー系なのかな?)を観る積りだったのですが女房の風邪が悪化、映画部屋(女房の部屋)を使えず断念。
土曜に頑張って観ておけばよかった。(笑~ったく、遊びに行って風邪貰ってくるなんて、プンプン)
飛ばし見???
あのときちょっとお話できて嬉しかったんですけど・・・
全部鑑賞されたと思い込んでいました・・・。
っていうか、正直、もうお買い求めかと思いこんでいて(笑)。
>マサラ映画>インド映画はmiriさんには鬼門かも。(汗)
>「恋する~」も、何回か出てくる重要な台詞に引っ掛かる気がします。
あまり機会もないので、見る事もなさそうです。。。
ところで、昨年お薦めしていたような気がする「第七の封印」ですけど
今の私からは とても 鉦鼓亭さんには お薦めできませんので、宜しくご理解お願い致します。
.
コメントありがとうございます!
僕も去年11月頃、何かの作品と一緒に借りてきて、飛ばし見でしたが再見しました。
その時はヒロイン「これはこれでアリかな」と思いました。
これは書かないでいたのですが、何故、彼女は東京へ行く時木刀を持っていかなかったのか。
京都へ置いていったという事は、彼女にとって香美山の存在が「その程度」なものって事になっちゃう。
監督が意図的にそう描いたのか?この話なら持っていった方が遥かに作劇上効果が有ると思うんですよね。
淡路島で再会した二人が夕陽をバックに殺陣をするシーンは何度見ても美しくカッコよくて。
こことラストは涙が滲みます。
音が入っている方が見やすいと思う
>確かにそうかもしれないのですが、僕は2回目もあそこ(「江戸桜風雲録」の撮影打ち切りの所)は引っ掛かりました。
何か急にTVの「水戸黄門」でも見てる感じになっちゃうんですよね。
福本さんを主演とした時に、どういう映画になるかと決ったようなモノで
>これしかないですね。(笑)
でも、よく気付いてくれたと感謝しています。
誰かが見ていてくれる、忘れないようにしたいと思います
>なるべく、そういう気持ちを忘れないようにしたいです。(汗)
良い再見の機会を有難うございました☆ (案外ほとんど全部覚えていました!)
>いえいえ。
NHK・BSで欠けてたのは最初の方、数分だけだったらしいです。
マサラ映画>インド映画はmiriさんには鬼門かも。(汗)
「恋する~」も、何回か出てくる重要な台詞に引っ掛かる気がします。
やっとのことで見られました♪
前にお話した2点ですが、
撮影時の場面に音楽が入っていたのは、その2ヶ所以外にもありました。
ドキュメンタリーではないので、音が入っている方が見やすいと思う
(私のように考えの浅い)観客も多いと思うので、それで良いと思いました。
あと、あのヒロインは、演技のうまい女優となってかえってきたのではなく、
いわゆる「スター女優」(飽きられたらポイ捨てされる系)だと思うので
山本千尋さんはとても似合う配役だと思いました☆
他は、やっぱり良い作品で、うっとりと見てしまうだけですね~。
福本さんを主演とした時に、どういう映画になるかと決ったようなモノで、
でも松方さんや本田さんが、パチッと決めてくれて、色々な意味で見やすくて
ある程度トシをとった人間なら、誰もが(映画を好きでない人でさえ)
思い当るところがあり、そして、考えさせられる作品だと思います♪
誰かが見ていてくれる、忘れないようにしたいと思います☆
良い再見の機会を有難うございました☆ (案外ほとんど全部覚えていました!)
.
ご報告、ありがとうございます
またいつかお話いたしましょうネ~♪
>残念、でも、楽しみにしています。
(慌てなくても大丈夫ですよ、気長にお待ちしてます)
※今週の日程が怖い。(笑)
夜は大丈夫だと思うけど。
(こちらの記事を読ませて頂いた時に、書いてある点だけチラ見したのを思い出しました)
もう私は(自分で決めた)今年見られる本数がないので、来年にお預けという事にしました。
またいつかお話いたしましょうネ~♪
特に返信は結構ですよ~。 ご報告まで☆
.
コメントありがとうございます!
この作品、何度、企画にリクエストしようと思った事か。(笑)
でも、退屈な方にはキツイ作品と断念しました。
印象に残ったのは主人公の哀愁溢れる佇まいと、カッコよすぎる殺陣
これ映画館で観たのですが、途中からあちこちで鼻すする人続出でした。
暗い中、集中して観てると、結構、泣ける作品なんですよ。(笑)
僕を含めて、歳喰った人達はもれなく?泣いてました。(汗)
夕日をバックの殺陣とラストシーンが、とても綺麗。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんな顔は知ってても名前は知らなかったし、知ろうとも余り思わなかった。
いつも、「あ、また、この人だ」が通常認識。
それが23年前、この番組で名を知られる切っ掛けとなったらしい。(特に関西圏で)
ご存じかもしれませんが、一応、貼っときますね。
「探偵ナイトスクープ」
https://www.youtube.com/watch?v=-s8sjUYoZ68
あ、やっぱりそうですよね。
私も変だなぁと思ったんです。仰るとおり、細かいところはつくりが甘い感じでしたが、印象に残ったのは主人公の哀愁溢れる佇まいと、カッコよすぎる殺陣でした。
「ラストサムライ」の彼も見てみたいです!
コメントありがとうございます!
シネマート>定員100位の小さな場所で強い光だったから、余計気になりました(特に暗いシーン)。
僕は前列2列目だからまだ良いけど、中・後方の座席はもっと気になるかもしれません。
余程の事がない限り、もう行きません。(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
BS3でオンエア>昨日UPしてから作品の検索してて初めて知りました。
(5分くらい短縮してるらしいです)
思い切った事をするもんだと思いましたけど、このタイプの作品なら冒険ですけど良いかもしれませんね。
実際、それを見て興味が湧き映画館へ足を運んだ人もいるみたいだし。
監督がその言葉やチャーリーに想いがある>買ってきたパンフレットでは、脚本(兼プロデュース)の大野裕之も熱烈なファンだとか。
この作品が、監督が、映画を愛し、福本さんを愛している事が>
これは、本当にそうだと思います、だからなのか観ていて清々しい気分になっていきます。
昔も特定俳優の記念作品がありましたが(森繁さんの「喜劇 百点満点」、誰か忘れたけど、お婆ちゃん女優の50年記念作とか)、併映作品の添え物で御祝儀作品でした。
でも、これは初めから単独作品で御祝儀なんて浮つかず実に真摯に作ってますよね、その辺も好感度大です。
彼女については、私はこの程度で良かったように思います・・・
福本さんを中心にする作品と考えるとちょっと・・・って思います
>新人の雰囲気は新人にしか出せない。ので、無理な注文だったかな・・・。
確かに目立ちすぎるのも困りますよね、彼女、17歳になったばかりとか。
「殺陣」とうい特技が有るのだから、この作品のヒロインみたく伸びていって欲しいです。
見飽きましたか(笑)?>ハイ!(笑)
あの場面、いいんですよ。カタルシスが有って、印象に残る。
悪役達が「正義の味方」に見えちゃう(笑)。
1時間以上観てて完全に斬られる側のシンパだから、最後の立ち回りで松方弘樹の方が悪奉行に見えてしまいます。(人相悪いし~爆)
でも、ああいうスローモーション、ここ2年くらいで3回以上は観てるから・・・。
(ハッキリ覚えてるのは「ウソツキは結婚の始まり」だけですけど)
鉦鼓亭さんの記事も、あったかかったです>何よりのお言葉です。
ありがとうございます。
これはちょっと酷いんじゃないでしょうか? ヒドすぎるわ!!!(怒)
お金返してもらわねば・・・ツイッターとかで拡散してやらねば!!!
*****************
この映画、劇場公開前にBS3でオンエアがあって、1月に見ました☆
(多分、いろんな人の、いろんな思惑があってこそ、でしょうけど、良い試みだと思いました)
保存してあるので、ちょっと書かれているところや前後を見返しました。
>タイトルにある通りC・チャップリンの「ライムライト」を下敷きにした作品。
そのオンエアのときに、メイキングというほどではないけど、別に時間がとってあって、
監督がその言葉やチャーリーに想いがあるって言っていました。
そちらは保存していないので確認はできませんでしたが・・・。
>僕にとってはこの作品、福本清三という役者が中心に居る事で成立しているんです、
>そして脚本も演出もブレずにその一点に焦点を絞ってる。
私もそう思います、だから下記に書かれているような作品になったのだと思います。
>手放しで礼賛は出来ないけど、見所はしっかり有る作品だと僕は思いました。
>・主役の香美山以外のキャラクターが全てステロタイプで掘り込み不足、
>・まず、ヒロインに「華」、「スターのオーラ」がまるで無いんです、
福本さんはやっぱり「主演」という感じのする俳優ではないし
(だからこの作品を鑑賞して以降、あの方をよく見るのですが、メッチャ胸が痛みます)
出来として「この程度の」と言っては申し訳ないけど、こういう作品になったのだと思うし、
それは監督の技量だけではなく、主演や全部合わせた結果だと思います。
ものすごく素晴らしい作品ではないけど、どうしても今年見た邦画から外せない・・・
この映画は、普通の目線では見られない・・・とても稀有な作品になったと思います。
それは、この作品が、監督が、映画を愛し、福本さんを愛している事が、こちらに伝わってくるからだと思います☆
>だから「仕出し」が「スター」になったと言われても、全然違わないから、そう思えない。これは、かなりのマイナス点。
彼女については、私はこの程度で良かったように思います・・・
あまりに素晴らしい女優を置くのは
(大部屋女優が数年経過して大スターで凱旋する事を上手に演ずる女優を置く事は)
福本さんを中心にする作品と考えるとちょっと・・・って思います☆
>・香美山が絡む殺陣シーンが最初とクライマックスの2回有るのですが、
>最初の殺陣シーン撮影に(TV時代劇を撮ってる設定)、いかにもそれらしい音楽を付けてるのは如何なもんでしょう。
前後含めて見てみましたが、もちろん撮影のシーンだとは分かるのですが、
その前後の普通の世界との区別とか、序盤の見せ場的にあの音楽が付いていたのは、私は良かったように思いました。
>・クライマックス前に主要人物達の横一列行進がスローモーションになる。
>これ、見飽きた。
見飽きましたか(笑)?
まぁ言われて見返すとちょっとアレですけど(笑)、
初見時スーッと通り過ぎたので・・・特に気にならなかったように思います。
この映画の感想はひとことです・・・
「どこかで誰かが見ていてくれる」私も肝に銘じたいと思いました。
主演俳優賞をとられたときにはビックリしましたが、
きっと福本さんや監督さんの想いが審査員の皆さんに伝わったからでしょうね~。
鉦鼓亭さんの記事も、あったかかったです♪ (長々失礼いたしました)
.